非嘔吐過食



苦しかった。



一度食べだすと、胃がはち切れそうになるまで食べてしまう。

(前回投稿した記事で言うと、この時期の私は【過食症】で、代償行動の嘔吐や、薬の使用は無いが食べた分のエネルギーを消費するための過剰な運動をしていた。=嘔吐が伴わない為、非嘔吐過食と呼ばれる。)




気づけば頭の中は毎日、「食べること」でいっぱい。


朝は、「何を食べよう」から始まり、
毎日「今日は食べすぎないように」と念じ、
必ず「食べてしまった罪悪感」で夜を迎えるのだ。



高校三年生最後の夏休みが終わり、本来は受験勉強に専念しなければいけない。

運悪く、私の通っていた学校は一般入試を受ける人はほぼいなかった。
1クラス3人とか、そのくらいだったのもあり受験期特有の張り詰めた空気などはあまりなかった。


みんなが推薦やAO入試などで合格していくのを見届けながら、

一人で頑張らなければいけない

という心持ちであった。



・勉強はしなくちゃいけない。

・食べたくないのに食べてしまう。

・でも太りたくない。

・運動で消費しよう。

・勉強はその倍、明日に回そう。



こんな考えばっかりが頭を巡り、優先順位は勉強よりも
「痩せること」「食べること」


勉強をしようとペンを持つと、「とりあえずご飯を食べよう」となり、そのまま過食。

「食べちゃったから運動しよう」となり、4時間自転車を漕いだり、食べた分のカロリーを消費するまでランニングに出たり、夜中まで散歩をしたり。


あーーーーー、もうマジで情けない。



何で周りは受験に専念してるのに私はこんなくだらない「痩せ」にこだわっているのか。

母には毎日「勉強しているのか?」と問われ、その度ダメ娘となった私が嫌になるし。


希望も光も見えない、暗い洞窟の中にいる気分だった。


仮に受験が無事終わったとして?

栄養学を学べたとして?


こんなに食べることに対して困難を抱えている今の私に、栄養学を学んで活かせることなんてあるのだろうか。

もう分からない。
ただひたすら過去問を解いて、過食をして、運動をして、泣いて、泣いて、無力感に襲われる毎日だった。



皆勤賞を狙っていた私であったが、太った姿をみんなに見られたく無いがため学校に行かなくなった。


あたかも受験勉強を頑張っているようにみせて。

そうこうしている間に受験も終わり、
結果は第3志望の大学に合格。


とりあえずストレス源の1つであった受験が終わったことで、一難去った。




#摂食障害 #ダイエット #過食症 #拒食症 #非嘔吐過食 #エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?