治りかけのどん底
※今回の記事までが私の【拒食】から【過食】、【過食が緩やかになった】までの大まかなエピソードです。
受験は終わったものの、過食によって10kgほど一気に体が重くなった。
(受験本番が近づくにつれ運動どころではなく、運動をやめると同時に猛スピードで体重は増えた。)
恐らくこの時期が一番気分の落ち込みが激しかったと思う。
もう学校は卒業シーズンだったが、同級生の温度にはついていけず学校に行きたくなかった。卒業式に出たくなかった。
朝なんて、来なくてよかった。
夜中の暗闇が心地良かった。
暗闇の世界にいれば誰にも外見を見られない。いっその事世界に「外見」なんてものが無くなればいいのに。
かわいいも、かっこいいも、綺麗も、若いも、老けてるも、痩せてるも、太ってるも、全部全部なければいいのに。あるのは魂だけでいい。
そうしたらもっと生きやすくなる
そんな、在りもしない世界をひたすら望んでいた。(実をいうと今も)
ところで、私は自分が摂食障害であることを誰にも打ち明けられなかったし、人と会う時は完全に「社交モード」でいたため誰に気付かれることもなかった。
急に卒業式に出ないなんてことをしたら摂食障害であることもバレそうで、もっと面倒なのである。なので結局、卒業式には本当に嫌々出た。
卒業式が終わり、大学入学までの間をほとんど自宅で過ごしていた。
「人と会わない」ことが安心だった、自分を見られなくて済む。
しかし春休みなのに家にいるだけの自分のあり様。同級生のキラキラした様子とのギャップに絶望しては、それでも!と、自分を励ますようにこれから始まる大学生活に微かな希望を抱いた。
そしてこれまでの過食のおかげで脳が身体に発令する「栄養不足信号」が「栄養満タンモード」に切り替わったのか、
過食してしまう日はもちろんありつつも、
過食は緩やかなペースでおさまってきていた。
ただ自分の体型に対して抱く嫌悪感は過食がおさまってもしばらくはずっと残っていた。
摂食障害ってどこからが治ったと言えるんだろう。
#摂食障害 #ダイエット #拒食症 #過食症 #非嘔吐過食 #エッセイ
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