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大富豪というかまともな人間になる計画『バビロンの大富豪』

やあ、僕だよ。
ここにきて2021年ベストオブ推しおじさんに躍り出たタレブさんも言っていたけれど、古典に価値があるのは生まれてからずっと人類に必要とされてきたからに他ならない。

名著と呼ばれる本に古典が多いのも、古典であるがゆえに時間をかけた精査に耐えられた証であり、その本を名著たらしめるってわけ。
だからどうしても時間のない人は古典から読んだ方がいいよ。僕もタレブさんもショーペンハウアーさんも同意見さ。

さて、そんな古典から今日はこちらの一冊。
何せ約100年も支持されてきた寓話だ。これを僕が「どう実生活に落とし込むか」の話もしていきたいな。
さあ、今日も始めようか。古代バビロンの自由人のごとく、ゆるりと楽しんでっておくれ。

本書あらすじと感想

『バビロンの大富豪』ジョージ・サミュエル・クレイソン
全9話で構成された本書は古代バビロンを舞台に「お金」にまつわる様々な原理原則教訓が寓話として収録されている。

内容は「7つの知恵」「5つの黄金原則」を主軸として、「大金が舞い込む幸運を呼ぶ方法」や「城壁の大切さ」、「本当に働くとはどういうことか」云々、一見すると怪しげな啓発本のようだがその怪しげな本がガワだけそれらしくしてるだけなのでこちらは信用されたし(なお、怪しげな本の著者近影が本の前で話してる風だったら絶対やめた方がいい)。

元は1926年にアメリカ人のクレイソン氏が書き始めたパンフレットで、銀行や保険会社がそれを広めたものである。
当時どのような形で流行したのか調べきることは叶わなかったが、どうやら彼は1929年(世界恐慌)に自分の会社を潰しているようだ。

いかなる賢人も「確率がごく低い大きな破滅」には抗いようがなかったということか。その後の彼の動向は要調査かもしれないね。

彼が最終的に資産家だったかどうかは別として、本書の内容は基本的な金融リテラシーを概ね抑えた素晴らしいものである。
とはいえ、すでに倹約や投資、はたまた自分の努力を礎としたビジネスに着手している方々にとっては当たり前な原理原則ばかりなので金融リテラシー若葉マークの僕みたいな人間にこそ楽しめる本かもしれない。

ちなみに金融リテラシーの分かりやすい本として『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』を同時におすすめしたい。
『金持ち父さん 貧乏父さん』『チーズはどこへ消えた?』が微妙だった君にこそハマると僕は思うんだよね。

第一の知恵「財布を太らせることから始めよう」

僕ら夫婦のやばいところはほんのつい最近まで食費が20万近く行っていたところだ。二人しかいないのに。
「低所得だしエンゲル係数の割合が多いのは仕方ないよね」と堂々と抜かしていた馬鹿者たちである。5年前に戻ってこいつらをぶん殴りたい

人間は目の前の欲に勝てない。特に僕らの場合は食欲と怠惰、7つの大罪の2つをへらへらしながら犯し続けてきたのだ。

そして妊娠が発覚し、家計の見直しが急務となった。
僕が無職であるので収入が2分の1からそれ以上激減、このまま同じ生活を続けたら3ヶ月と持たずに破綻する

妊娠が発覚した時は「なんで転職のタイミングで…」と思っていたが、家計を見直せば見直すほど、収入があってもいずれどこかで綻びが来ていたはずだ(気づきつつはあったが、これだけの見直しを5年以内に出来ていたかはかなり怪しい)。

僕の腹もまあまあ大きくなった現在。我が家は理論上、来月から黒字である。
あとは夫がたばこを辞め、僕のお菓子とパンをすべて手作りに出来ればちょうど「10分の1を財布に入れておける」

第二の知恵「自分の欲求と必要経費とを混同するべからず」

不思議なことに家計を大幅に見直してからも僕らはある程度怠惰であり、食欲も満たされている
おかしい。差額はどこに行ってしまったのだろう。

月々の生活費こそ3分の1以下なのに生活の質はむしろ上がっている気すらする。
夫は課金が出来ず未だ不満そうだが、この間僕が「久しぶりにパチ行きてえなぁ」とぼやいたら(僕は鬱症状からギャンブルで立ち直った過去がある)、「え?俺もう全然欲しないんだけど」と若干マウントを取られた。

絶対必要だと思うものでも、案外目の前にないと忘れてしまうらしい。
僕は飲む打つ買わないタイプだったので倹約よりも収入を増やす方が楽だと思い込んでいた。

想像より自分の人生は飲む打つに支配されていなかったのだ。
「こんな僕は僕じゃない」と思う反面、「こういう僕もいたのかも」と日々発見している。仕事をしていた頃、まさか自分が日常的にパンを焼くなんて考えたこともない

第三の知恵「貯めた資金は寝かさずに増やすべし」

金がない金がないと言いつつ、先取り貯蓄ならぬ、先取り投資をしている。マジでネット証券おすすめ。僕がこの時代に生まれて良かったって思うことの一つだ。

現金がもう少し貯まったらアパート一棟買って自分も住人となり、いつでも相談できる大家さんをやってみたい意外と買えそうなアパートはあるのだ)。

NFTに興味あるけど今のところ投資っていうより技術的に興味あるだけな気がするのでもう少し勉強しないことには判断がつかないなと思う。
こうやってビットコインの買い時も逃しているのでほどほどにした方がいいのかなぁ。分からん。

資格を取るかどうかは微妙だけれど(多分取らない)、FP資格本もある程度落ち着いたら読んでみたい。ここでもいつか紹介するかもしれないね。

第四の知恵「損失という災難から貴重な財産を死守すべし」

まさに「ブラックスワン」に備える策である。

僕はベンジャミン・グレアム(ウォーレン・バフェットっていうすごいおじいちゃんの先生。超すごい人)過激派なので月々の投資額は微々たるもの。
もっと現金資産を増やしたいので、次回転職した暁には夫に給与額は教えずに「一年間誰も働かなくても生きていける額」までは今の生活を続ける気だ。

まずは「知らないものには手を出さない」を大前提としてこれからも動く。
元本保証とまでは行かないが、自分自身では元本保証に近しいと思える投資先を探し続けたい(となるとNFTはまだまだ保留かな、よく分からないから)。

専門家に相談したいけれど、僕の周りには本の前で写真を撮るようなプロしかいないので自分がなっちゃった方が早い気がしてる。つらたん。

第五の知恵「自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ」

利益を生むが今と変わらない部屋のグレードであるアパートを買うか、今よりグレードは上がるが利益を生まない(予定)の戸建てを買うか。

これは結構悩ましい。
そもそも資産になり得る不動産は現代(特に日本)ではごく少数だと思っていて、精査せず購入したものは負債になる可能性がわりとある。

しかも僕ら夫婦は建物や間取りに一切こだわりがない(トイレ別と風呂とペットが飼えればよし)。
どちらかといえば立地が重要で今住んでいるところからなるべく動かず、かつ生活動線が楽であることが重要なのだ。

この問題についてはまとまった現金が用意できてから考えるとする。
家賃を払うのが馬鹿馬鹿しいっていうのは賛成です。

第六の知恵「将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし」

知っているか?今が一番若いんだぜ?

だから始めるのに遅いことはない。
始めたら続けること。継続は何より大切だ。何故って継続しないと忘れるから

人間はものをすぐ忘れる、怠惰な生き物だ。忘れたことを言い訳に楽な方へ流れるのは目に見えている
君はもしかしたらそうじゃないのかもしれないけれど、少なくとも僕はそうだ。

そうそう、低所得の僕ら夫婦こそ保険もちゃんと選んでいきたい。あるいは保険に相当する資産を用意するためのルート確保を目論んでいる。

第七の知恵「明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし」

「生存」が難しければ、倫理的に生きようとしても上手く行かない。もしそれが出来るなら本当の意味での聖人だ。

僕が今それなりに善人ぶっていられるのも金に困っていないからだ。
昔、金銭面で最も追い詰められた時、自分の恋人に小遣いを貰ったことがある。あれは何とも自尊心を傷つけられるし、何より人間関係に歪みが生じる

ゆえに第一、第二、第四の知恵を実践出来て初めて、第七の知恵の実践に取り掛かれると僕は考えてる。

明確な目的は「夫と子どもの生活を豊かにし、死なせないこと」。僕の能力は「色んな人間に接し、ものを売るのに試行錯誤出来ること」
特殊な能力でないし、ものがないと全く役に立たない能力と言えばそうだ。となると「ものを生み出すこと」を勉強すれば、目的の達成に近づきそうではある。

うーん、生み出す。やったことないし考えたこともない。
偏見だけれど、僕には向いてなさそうなんだよな。でも「書くこと」だって最初はしぶしぶやり始めたわけだから、意外と「マシだな」になる可能性もある(ここ最近そんなことばかりだから自分を信じるのはよした方がいい)。

何か作るか。売りたいからものを作るって本末転倒な気がするけれど、これもまた「自分の能力と技量を高め、よく学び」に該当するとしておこう。
そして詐欺師的な売り方は断固としてせず、倫理的に生きる。そのために厳密に倹約をしていくことは必須だ。

この辺りはぼちぼち考えていくかんがえるのがめんどくさいことにしよう。


こういうの考えられるのめっちゃ面白いから、やっぱFP勉強したなるよね。



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