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郷に入ると自ずと郷に従っちゃう『サンタクロースになった少年』

やあ、僕だよ。
クリスマスが楽しみすぎて人生初のシュトーレンでも買おうか悩んでる。
暇があればクリスマス系映画や絵本を選ぼうとしてしまうし、世の中も自粛ムードから徐々に年末ムードになりつつある(それがいいか悪いかは別として)。

クリスマスが終わったらもう大晦日、お正月だ。
年末年始、普通の人のようにゆっくり出来るなんてまるで夢のよう。
やってみたかったことがたくさんあるけれど、毎年長い休みだとやることもマンネリ化してしまうのかな。人出も多いだろうし。

そうだ、母から年末の予定聞かれたのだった。
今年は無職だから集まりから逃げられない(いつもは「僕らどっちも仕事なんだよね」で1月中旬に行ったり行かなかったりした)。
…やっぱりゆっくりしなくてもいいかもしれない。

年末年始やお盆の休みをある程度自由に決められる職場だとベストだよね。あまり気にしてこなかったけれど、毎年だとわりと重要な問題かも。転職する際の参考にしてみよう。

さて、今回の一本はフィンランドで制作されたもの。
しかもサンタを取り扱ってる。「フィンランド」と「サンタ」が出てくるだけで勝確だ。
HoHoHo!さあ、今日も始めようか。楽しんでくれると嬉しいよ。

本作あらすじと感想

『サンタクロースになった少年』 ヨハ・ウリオキ
雪深いフィンランドが舞台。ある日両親と妹が湖に落ちて亡くなってしまい、「ニコラス」は辺境の自宅から貧しい村に辿り着く。
しかしその村もあまりの貧しさに一軒だけでは引き取れず、「ニコラス」は毎年の「クリスマス」にそれぞれの家庭を回ることになる。
そんな状況でも彼は腐らず、「自分に親切にしてくれた子ども」にこっそり手作りの木彫りを「プレゼント」するようになり、そんな優しい「ニコラス」を村全体で愛していた。はぐれ者で子ども嫌いの「イーサッキ」を除いては。

冒頭から「プレゼント」をする「ニコラス」少年は徹頭徹尾ずっと「サンタクロース」だ。これはもはや「サンタクロースになった」ではなく、「ずっとサンタクロースの」でいいのではと思う(原題『Joulutarina』はクリスマス物語という意味)。

この映画で「イーサッキ」と「ニコラス」が暮らす山はサンタクロース伝承に沿ったコルヴァトゥントゥリ山らしい。
道理で現実味のない、美しすぎる雪山だと思った。その背景が「ニコラス」や周囲の人たちのファンタジー感を引き立てる。

『かもめ食堂』観ても毎回思うのだけれど、フィンランドの人たちの妖精っぽさはどこから来るのだろう(もたいまさこが妖精的なのは彼女自身の特異性だ)。
フィクションだと不機嫌なキャラが結構出てくる(今回の「イーサッキ」がそうだ)のに不機嫌さの表現が素直すぎて、イマイチ悪人らしくない

ごりっごりのバイオレンスなフィンランド映画は存在するのだろうか

あった(探すの大変だった)。レビューが微妙なので僕は観ないけれど、気になる人はチェックしてみてね。

フィンランド人の穏やかさは寒いせいか

暑いと人は攻撃的になるようだが(こんなのもある)、フィクションで描かれるフィンランドの人たちは平和で穏やか
僕の知っている豪雪地域や北海道の人たちも分を弁え、仲が良くても距離をきちんと保つ無口な人が多いように思う。

一定の距離が保てれば大抵の場合、早々諍いは起きないのだ。

実のところ、僕の親戚はほとんどが沖縄寄りの亜熱帯地域に住んでいる人たちばかりでたまの冠婚葬祭に距離感がバグってる典型的沖縄人と会うと僕の精神が死ぬ
とはいえ、案外そういう人は親世代や自分世代から沖縄に住みだした元「内地」の人だったりするわけだけれど。

転勤した同僚がその転勤先によって少し変わってることがあるだろう。
東京都民になったら何となく洗練されてたり、大阪府民になったら関西弁が移ってたり。
「郷に入っては郷に従え」は言いえて妙で、「従え」と言われなくても「従ってしまう」ものなのではと僕はにらんでる。

北の民と南の民の共通点

僕が知っている限り、北海道と沖縄の人たちの共通点は「観光地のプライド」だ。
横浜浦安の人にも通ずるこの「プライド」は「最高のもてなしをしたい」という彼らの態度を引き出し、僕ら観光地外の住民はその恩恵を存分に受けられる。

もちろん彼らは遠いとはいえ、知人でなく親戚(あるいは近しい間柄)であるので僕らに対する愛着がそうさせるとも考えられるが、もてなしをしている時の誇らしそうな顔はやはり「プライド」を感じざるを得ない。
事実、「北海道or沖縄の~はいいでしょう」というフレーズを滞在中何回か聞く。

あと彼らのコミュニケーション能力も特筆すべき点だ。近所の人たちとの連携が上手い(距離感はそれぞれだとしても)。
環境が厳しい(台風や豪雪や極端な気温)地域に住んでいると助け合いをしないと生きていけないからだろうか。関係を築けないと死ぬかもしれないなんて難易度が高すぎる。この辺り、厳密に調べた本があれば読んでみたいな。

日本なら関東一択、でも海外なら

どちらの県も空調必須で電気代かかるし、旅行はいいけれど住むのは微妙。
何でも揃ってて、地方の人に地理を説明すると十把一絡げに「東京の人ね」ってなる、自然豊かな僕の地域が大好きだ。

一方で、これを観ながら書いてたらフィンランド住みたい気持ちも出てきた(皆カメラに向かって手を振るのが可愛い)。
セキセイインコとフクロモモンガに合わせていっそオーストラリアという手もある。公用語英語だし。

フィンランド英語通じちゃうのかぁ。こりゃますます悩んじゃうね。


そういえばフィンランドのほっこりじゃない映画をもう一本見つけた。これは今度観てもいいかもしれない。



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