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『女心がわかってない』と言う女性は信用ならない!『アニマルズ』1話コメンタリー感想

なぜかYouTubeを見ていると、動画のオススメにこのドラマが上がってきたので、どんなものかと思って見てみたが、やっぱり私は恋愛系ドラマは基本苦手というかよくわからないなあと思ってしまう。
私が生理的に無理だと思ってしまったのは鈴木愛理演じる鹿森海が本田響矢演じる長嶺風緒に「女心が絶望的にわかってない」と言ってしまうシーンであり、こういうメソメソした女の感情など私は反吐が出るほど嫌いだ。
まず「女心がわかってない」なんて陳腐極まる台詞回しにも首を傾げるのだが、もっと苦手なのは未だに日本の恋愛は「男が女に尽くして当たり前」という常識が罷り通っていることである。
実は私も一度こういうセリフを言われたことはあるのだが、その時ズバッと「自分の至らなさを他人に責任転嫁して寄り掛かろうとするな」と言い返してやったら黙ってしまった。

そう、付き合っている彼氏に限らないが、女が男に求める優しさなんて所詮は「分かりやすい優しさ」、もっといえば「自分に尽くしてくれる都合のいい優しさ」であろう。
女が男と付き合う、そして結婚したがる理由なんてたった2つしかなく、1つは自分の面倒を見て欲しいから、そしてもう1つが経済面で甘えたいというものだ。
こんなことを言うと「他にもある」と言い返されそうだが、本当に自立している女性はそれこそ天海祐希や勝友美社長のようにさっぱりしていて男に依存などしない
この鹿森海がそうであるように、男に対して寄りかかりたいという「甘え」があって、甘やかしてくれる都合のいい金のなる木・ATMを探しているのである。

何が言いたいかというと、男女の関係は恋愛だろうが結婚であろうがその中心に「エゴ」があり、そのエゴの中身は「経済力」「甘やかしてくれる」ということだ。
そこを理解せずに一時的な目先の感情や見た目の美しさだけで付き合ってしまうと、双方とも不幸になってしまい最終的に共倒れして関係性は終了してしまう。
女目線から見ると確かに男の方が悪く見えるが、私から見れば人としてまともな感覚を持っているのは間違いなく風緒であり、風緒は決して場の空気に流されていない。
安易な「いい人」にならない中でも間接的な優しさは示していて、私だったらおそらく海にズバッと強いツッコミで返すところをだいぶ押さえた理性的な言い回しにしている。

この海という女性は社畜であり、自己肯定感も低く他人の顔色を伺い媚び諂(へつら)って生きてきたのだが、弱音を吐けず行き詰まっていたのだ。
だから風緒に寄りかかって甘えたいのだが、さりとてそれを素直に出すのでもなく「察して」なんて空気を出して風緒がフォローするのが当たり前だという空気を出す。
今回改めて俯瞰して分析してみると、恋愛とはその殆どにおいて男の方が損するようにできているのであり、思えば若者の恋愛離れが進むのもこれが理由なのだろう。
風緒はあくまで将来仕事仲間として一緒に働く可能性があるから服を買ってあげただけで、特別な感情を海に抱いていたわけがないのを脳内お花畑な海が勘違いしただけだ。

「このまま行くとあんた独身貴族だよ」と海は嫌味・皮肉を言っているが、そのセリフはそのまま海に言い返してやりたい
海の方こそまずその男に寄りかかる甘えん坊なところを直して他人軸で生きるのを辞めなければ独身貴族まっしぐらである。
大人の関係なんて所詮は利害が絡むわけであり、男であろうが女であろうがどちらにしたって「お金」が発生するのだ。
ましてや自分なりの目標ややりがいを男は仕事に見出しているわけであり、女にかまけている余裕などないというのが本音である。

つい最近まで「男が女に食事代・デート代を奢るべきか」論争があったが、男女の関係も所詮は「お金」という利害が絡んでくるということだろう。
私が風緒の立場だったら、容赦なく「女心がわかってないっていうけどさ、あんたこそ全く男心がわかってないね。男がみんなお前に都合よく優しくすると思うな」くらいは言っている。
男からしたらいかに自分の仕事なり趣味なりといった成すべきことにお金と時間を使うかを考えているわけであり、大して深く知らない女に構うお金と時間などないのだ。
自分に余裕がない中で男が優しくしてくれることを女は求めているわけだが、そんな表面上の優しさなんて所詮はホストじみた偽りの優しさであり本物ではない

大体「女心がわかってない」と口にする女に限って「男心がわかってない」のであり、自分の至らなさや失敗のせいでそうなっているのを正当化したいだけだ。
そういう自己評価の狂いは恋愛に限らず仕事でも友達でも家族でもままあることであり、それを相手に求める時点で間違っている。
つまり他人に寄りかかりたいのをまるで相手が悪いかのように仕向けたい一種のストローマン論法であり、男に罪悪感を植え付けたいというくだらない邪心が働いているのだ。
それこそ私に昨年執着していたメンヘラの年上女性が正にそれだったわけで、つくづく「これだから女ってのは……」なんて思えてしまう。

別に世の女の全てがそういうものだというわけではないが、本当に素敵な女性・自立した女性は「女だから」ということを決して言い訳にしない
「女心がわかってない」「デート代は男が奢るべき」なんて甘えたようなことを言わないのであり、そういう女をこそ男は好きになるんじゃないだろうか。
女心がわかってない?独身貴族?違う、男は女のそういうめんどくさい部分に付き合いたくないからわざと嫌ってくれるように仕向けているのである。
ストレスフリーな関係性が一番いいし、できることなら関わりを持たず自分のやりたいことに100%時間とエネルギーを注ぎたいのが男の本音だ。

「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という古臭い男女論なんて私の中にはないが、少なくとも海のような女とだけは御免蒙る

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