【雑誌紹介】実は面白い雑誌・専門誌ランキング【11位~20位】
図書館や書店に行くと必ずあるのが雑誌コーナー。
興味のない雑誌には普段目を留めることはありませんが、
「こんなニッチな雑誌を誰が読んでいるのだろう。
何が書いてあるのだろう。」
と気になってしまいました。
そこで図書館においてある雑誌・専門誌を30冊以上乱読し、
点数をつけてランキングにしてみました。
今回は11~20位です。前回の記事は↓から!
https://note.com/hyper01/n/nb17d8f51123e
※なお、雑誌の選定・点数付けは完全に筆者独自の見解によるものです。
理系出身の筆者からして、どうしてもサイエンスやテクノロジー系の雑誌が多くなってしまっています。
こんな雑誌もあるんだな、という参考程度になれば幸いです。
凡例
○位 雑誌のタイトル(雑誌の出版社) ○/10点←10点満点の点数
①←対象としている読者層
②←中身の概要
総評←総評といいながらほぼ雑感
11位 月刊美術((株)サンアート) 7/10点
https://www.gekkanbijutsu.co.jp/
①絵画コレクタ、絵画ファン向け
②現代画家の作品解説・展覧会情報・画廊紹介など。古典作品の解説ではなく、現代画家の作品を見たい、買いたい人向け。
総評
美術というものにほとんど触れてこない人生で、ブルーピリオドというマンガで少し興味を持ったぐらいですが、本書を読んでいると美術作品というのが美術館で見るものではなく、実際に商品として取引されているのだな、というのを実感できます。
展覧会の情報だけでなく、羽田空港でのオークション情報とか、銀座の画廊紹介とかもあって、実際に行くわけじゃなくても自分の知らない世界に触れるという点で読みごたえがあります。
あと、当たり前かもですが現代作家=現代アート作家というわけではなくて、日本画の現代作家さんなどもたくさんおられるのだな、というのが良くわかりました。
12位 Newton(㈱ニュートンプレス) 6/10点
①子供から大人まで
②科学全般。トレンドから夏休みの自由研究みたいなのまで
総評
書店で必ず目にするNewton。
学生時代は大人向けの雑誌かと思い込んでいましたが、今読んでみると小学生でも読めるようにデザインされていると実感します。テーマも科学に興味をもつきっかけとなるような窓口的なテーマ(宇宙物理や身近な医学など)が多いです。
万人に勧められる雑誌と言えますが、あまりアカデミックに踏み込んでない印象なので、Newtonで物足りなくなったら日経サイエンスに移行するというのが良さそう。
13位 MAMOR(扶桑社) 6/10点
①自衛隊ファン向け。
②自衛隊の活動内容及び隊員紹介
総評
ニッチすぎるないよなのに驚くほどキャッチ―に読みやすくデザインされている雑誌。
ミリオタ向けなのかと思ったが、兵器・武装に触れるわけではなく、自衛隊の人間にスポットを当てている。
また、独身自衛隊員の紹介と恋人募集という連載があり、実際にお付き合いしたい場合発行元に連絡すれば、隊員とつながれるようだ。
対象読者が良くわからないのだけれど、自衛隊になりたい学生か、自衛隊とお付き合いしたい女性がターゲットなのか・・・・?
14位 月刊天文ガイド(成文堂新光社) 6/10点
①天体観測を趣味とする人向け
②隔月の観測できる天体の紹介。天文学コラム。読者の観測写真投稿。
総評
天体観測ガチ勢のレベルの高さにひいてしまう雑誌。
今観測できる天体の紹介など、観測者からすると有益な情報を提供しているのであろうが、内容が深くて初心者には理解できないことが多かった。
読者の投稿ページの写真は写真のレベルが高すぎて、私も投稿してみよう!とは絶対ならないだろう。
美しい写真ばかりで、かつカラーページも多いので、フォトブックとしては有能。
15位 数学セミナー(日本評論社) 6/10点
https://www.nippyo.co.jp/shop/magazines/latest/4.html
①数学を趣味とする人
②数学研究者によるコラム。数学の問題と解答。
総評
これも初心者お断りの雑誌。
読んだ回が数学研究者の数学について思うこと、みたいな随筆のような内容なのでまだ読めたが、基本的に隅から隅まで何を言ってるのかわからない。
(私も一応工学系院卒ですが、それでも・・・という感じ)
所感ですが、解析学などよりも代数学・幾何学を中心としている印象。
数学系の雑誌には他に「大学への数学」がありますが、こちらは大学受験程度の知識で読めるので、入試数学程度の数学ファンにはこちらの方が断然よいです。
16位 小説新潮(新潮社) 6/10点
①大衆文学を読みたい人向け
②ファンタジー、SF系の短編、連載小説。西村京太郎や重松清の連載作品。大衆向けでジャンルは幅広い。
総評
文芸誌(群像、文藝春秋など)をここにいれるか迷いましたが、図書館の雑誌コーナーにあったので、これも雑誌だろ!の気持ちで入れました。
他の文芸誌と比較で来ているわけではないですが、ザ・大衆文学という感じで読みやすい小説が載ってますね。
ファンタジーノベル大賞の講評が載っていた回だったのですが、評者も当然ながら作文力が高いので公表を読んでいるだけで面白いです。
もし私が大衆小説大好きだったら、週刊少年ジャンプのように毎号楽しみに読んでいるのだろうな、という感じ。
(ちなみに、私はジャンプ好きなのでジャンプは点数をつけるまでもなく殿堂入りです。)
17位 月刊レジャー産業(阪和興業) 6/10点
①レジャー産業の業界人向け。
②遊園地やサウナ・温泉施設の新スポットの紹介など。
総評
雑誌としては普通ですが、紹介されているスポットは、ニュースで目にするようなところよりもさらにマイナーという感じで内容が面白いです。
体感eスポーツ施設や新星野リゾートホテルなどの紹介がされていましたが、かつては遊園地を紹介する雑誌だったのかな・・・と感じた。
生き残ってる遊園地、ほとんどないですもんね。
18位 鉄道ジャーナル(鉄道ジャーナル社) 6/10点
①鉄道マニア向け?
②新幹線や私鉄線の車体(顔)情報。近日開業線の紹介。
総評
世のオタクの中で最も分類が多い(と思っている)鉄オタの中でも、車体、特に顔(電車の正面)が好きな人向けな雑誌(な気がする)。
写真だけではなく、新規開業線の紹介や、鉄道会社の運営に関するコラムなどもあったので鉄道のなかでも割と幅広な内容を扱ってる(気がする)。
私の友人に(元鉄道)現バスオタクがいて、時刻表とか、社内音声とか振動とか、乗り物界隈は本当に様々な楽しみ方があることを教えられたので、門外漢の私が鉄道を語ってもすべて的外れに思えます・・・。
この雑誌も私からすると十分専門的でしたが、おそらく鉄オタの窓口てきな役割の雑誌です(たぶん)。
19位 ダ・ヴィンチ(KADOKAWA) 5/10点
※↑リンクはWEB版です。
①カジュアルな小説・マンガファン向け。女性寄り?
②本に関するニュースや俳優などへのインタビュー。
総評
これも書店に必ずおいてある雑誌です。
あらゆるジャンルの本に関するニュースと題していますが、本よりも本好きに焦点を当てており、本好きな芸能人のインタビューなどが多いです。
長濱ねるさんの連載エッセイがあるのですが、思いのほか(というと失礼極まりないですが)面白かったです。ファンになりそう。
20位 芸術新潮(新潮社) 5/10点
①美術館ファン。鑑賞者向け。
②国内美術館にある美術作品の紹介、講評。
総評
11位で紹介した月刊美術がコレクタ向けなのに対して、こちらは鑑賞者向けなのでより身近です。
読んだ回が宗教画メインだったので個人的にあまり興味が持てなかったのですが、様々な作品を幅広く扱って講評している印象です。
とがる部分や未知の世界に触れる感覚がなかったので、あまり楽しめなかったですが、雑誌としては読みやすめです。
まとめ
美術系の雑誌、鉄道系の雑誌、文芸誌など初めて読むジャンルが多かったのですが、読んでみると雑誌ごとに特色が違っていて面白いですね。
ただし、文芸誌は連載小説を真面目に読んでいるとそれだけで次号が発刊されそうなので、本当の文芸ファンじゃないとまともに読むのは無理だな、とも思いました。
鉄道に関しては特にニッチofニッチな専門誌がまだ控えているので次回(もしかしたら次々回?)紹介したいと思います。
備考
写真素材:ぱくたそ
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