最近の記事

  • 固定された記事

二拠点生活と神奈川県秦野市のススメ

新型コロナウイルスの影響で、3年前から社会は大きく変わりました。街は活気を取り戻しましたが、働き方や生活習慣の一部は、昔の状態に戻らないことが分かってきました。 今は、1週間のうち2〜3日は会社に行き、2〜3日は家で仕事をしています。こうすると仕事がよくはかどります。会社としても、このスタイルが定着してきたようです。 日本は安全で住みやすい国なので、これからも世界中から多くの人が来ると思われます。あと10年で、AIやXR(拡張現実)技術が進化し、リモートでどこからでも仕事

    • 2011.09.24 Saturday 日本の学校の先生のコミュニケーションの問題は、平均的日本人に共通した問題

      (以前に書いたブログ記事の再掲) 上の子供は日本の公立小学校に4年間通ったのですが、驚いたことの一つは平均的な先生方の実務的コミュニケーション能力の低さでした。 色々なお知らせプリントが配布されます。防災ずきんを持ってくることや、体操服のここに名札をつけてください、いつ遠足があります、など。 そういったプリントで、会社などの実務コミュニケーション文章では当然のルールが守られていないことが目につきました。例えば、重要なこと・伝えたいことを冒頭に持ってくることや、意味的に同じ

      • 二拠点生活の家 快適さと利便性を目指して

        二拠点生活は、広くて快適な家に住みながら、都会の便利さも味わえるメリットがあります。 家は高価ですが、実際に家にいる時間は短いものです。車と同じように、使わない時間の方が長いのです。そこに着目して考えてみると、都会の便利さを捨てずに、快適な家での生活ができるライフスタイルは、経済的に合理的だと分かりました。 私たち夫婦は、仕事で家を空ける時間が長いのですが、家にいる時は長時間過ごすことが多いのです。リモートワークの時は、夜遅くまで外国と会議があり、狭い家だと気を遣うのが大

        • 物流2024年問題と食の変化の可能性

          今年(2024年)から、トラックドライバーの働き方改革が始まります( https://jta.or.jp/logistics2024-lp/ )。今までの危険な長時間労働の労働慣行、およびそれにともなって生じてきたダンピングなどの問題( https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4722/ ) が改善されることが期待されます。 同時に、固定化してしまった物流業界の労働慣行が変わる可能性が労働力不足をきっかけに起こる可能性があります。デフレマ

        • 固定された記事

        二拠点生活と神奈川県秦野市のススメ

        • 2011.09.24 Saturday 日本の学校の先生のコミュニケーションの問題は、平均的日本人に共通した問題

        • 二拠点生活の家 快適さと利便性を目指して

        • 物流2024年問題と食の変化の可能性

          秦野の水を楽しめる日常

          秦野市で初めてご飯を食べたときに感じたのが、レストランで出されるお冷(水)の美味しさでした。浄水器を通しただけの水道水がこんなに美味しいのかと。神奈川県は水資源が豊富で、都市部でも水道水は美味しいと思いますが、秦野の水は別格でした。 調べてみると、秦野の水道は主に地下水、一部秦野独自の川の上流からの取水、および酒匂川からの受水とのこと(秦野市水道局による説明 ) 水はすべての料理の基本なので、水が美味しいと食事も旨い。市内の飲食店はこの水だけでも大きな恩恵を受けていると思

          秦野の水を楽しめる日常

          2011.11.13 Sunday方程式思考と鶴亀算思考

          (昔書いたブログ記事を再掲) 私自身が海外の人たちとガッツリと仕事をするようになって10年ほど経ちますが、仕事で取り組む問題へのアプローチの仕方に、日本人と欧米人の間での大きなギャップを感じていました.各事例としてはわかるものの、その文化的な背景がイマイチしっくりこなかったのです。 ところが、子供がアメリカの学校に行くようになって実感できたことがあります。方程式と鶴亀算の違いというべきか、フレームワークを作ってから解くのと近似を繰り返して解くのとの違いというべきか、そうい

          2011.11.13 Sunday方程式思考と鶴亀算思考

          2013.11.10 Sunday保護者面談のスタイル

          (以前のブログ記事を再掲しています。アメリカ・シリコンバレーの小中学校に通っていた時の話) 学校の改修があって他よりも2週間以上長かった夏休みも終わり、新学期が始まってしばらく経ちました。 校舎が綺麗になったのに合わせてか、(シリコンバレーのくせに)サンディエゴ時代の学校に比べてだいぶ遅れていた学校のIT利用もだいぶ整備されました。 小学校も中学校も学校でのパフォーマンス管理システムが入り、ほぼ毎日、学校での宿題の提出状況や、ミニテスト・テストの結果がメールやポータルで受

          2013.11.10 Sunday保護者面談のスタイル

          2011.11.06 Sunday セミリンガル

          (以前に書いたブログ記事から再掲しています) バイリンガル教育をおし進めると問題になるのが、セミリンガルです。正確は定義は別として、複数の言語を中途半端にしか習得していないため、言語を使った高度な思考ができなくなり、知的成長に問題が生じている場面を話題にしたいと思います。 私自身は帰国子女ですが、常に日本語が中心だったので、外国語の習得に苦労をしてもセミリンガルに苦しむことはありませんでした。しかし、海外で育ったより現地語になじんでいた知人で高校2年くらいから大学くらいに

          2011.11.06 Sunday セミリンガル

          2011.11.03 Thursday バイリンガル教育

          (だいぶ昔に書いたブログ記事を再掲しています) バイリンガル教育については、山ほど文献も俗説もありますが、私なりの経験と考えを書いておきたいと思います。私自身は小学校4,5年生で1年半ほどイギリス現地校でimmersionされた帰国子女です。 何歳からバイリンガル教育を始める良いのかについては、7歳以下だ、9歳以下だと低い年齢でいろいろ語られます。あるいは、徹底した母語教育のほうが先だとも。 きちんとしたデータに基づいた実証研究によれば、成長の各ステージにおいて、複数言

          2011.11.03 Thursday バイリンガル教育

          最終的に三浦市をあきらめた理由

          三浦市の二拠点生活は楽しかったですが、最終的には離れることを決断しました。いくつかの理由があります。 二拠点生活を楽しむために一番致命的だったのは、半島の先なため、その先への広がりが海しかないということでした。二拠点目をベースに、気軽に旅行にいけるようになるその先がないんですよね。 日常生活面での不安も多くありました。 潮風で外に置いてある自転車は半年で錆びる。家の中に細かい泥も入ってきました。祖父母の家が海沿いにあったので、子供心に海のそばの家は楽しいけれど大変そうだ

          最終的に三浦市をあきらめた理由

          神奈川県三浦市での二拠点生活のよかったところ

          まず、食生活がぐっと豊かになりました。 私が住んでいたのは、横須賀市にある巨大な農産物直売所「すかなごっそ」の近くでした。 家の周りにもたくさんの農家があり、道端で野菜を売っていることがよくありました。それでも、品揃えが豊富な「すかなごっそ」の存在は大きくて、いろんな野菜が手に入りました。 スーパーで買う野菜とは違って、地元の野菜は味が濃くて、ほとんど何もしなくてもそのまま食べて美味しいのです。人参の葉や大根の葉も立派なご馳走になります。また、すかなごっそにはプロの料理

          神奈川県三浦市での二拠点生活のよかったところ

          二拠点生活立ち上げ1回目

          神奈川県横須賀市と三浦市で物件を探し始め、まずは小さな部屋を借りて住むことにしました。 コロナが流行り始めて半年後、三浦半島は人気の移住スポットとなりました。でも、我々が物件探しをしていた、緊急事態宣言中の2020年のゴールデンウィークのタイミングではまだ物件の数が多く、いい場所の築浅のアパートを安く見つけることができました。 近くには農産物の直売所や漁港、スーパーもあり、海までは歩いて5分ほど。電車とバスを使って自宅から移動できます。交通費は片道700円くらいです。 そ

          二拠点生活立ち上げ1回目

          二拠点生活のきっかけ

          コロナが流行し始めた頃、二拠点生活を始めることを決めました。 実はコロナが流行る前から、田舎暮らしに興味を持っていて、いろいろな場所を訪れては、どういう生活になるかのイメージを膨らませていました。その時は、別荘地に近い環境に長めに滞在するイメージで考えていたので、長野県の軽井沢近辺や栃木県の那須高原近辺などを考えていました。 コロナ渦が始まり、初めての緊急事態宣言が出されたとき、この生活が1年くらい続くのではないかと直感しました(実際にはもっと長くなりましたが)。上の子供

          二拠点生活のきっかけ

          連想と編集と方向感覚

          ジェフ・ホーキンズの「脳は世界をどう見ているのか」と松岡正剛の「知の編集術」を比較しながら読んでいるが、大変興味深い。 「脳は世界をどう見ているのか」では、人間の言語や抽象思考というのは、脳の空間座標と相対座標の予測モデルを常にアップデートしながら参照していくことで成立していると論じている。 「知の編集術」では、情報の地と図をつくることが大事で、事前に用意している地の情報と、目の前の状況の特徴を読み取る図の情報があり、それらの情報を相互的に共振させながら内容を好きな方向に

          連想と編集と方向感覚

          なぜ神奈川県秦野市に住むことにしたのか

          二拠点生活の場所を決めるにあたって、数年かけて調べました。色々な場所を訪問したり、実際に住んでみたりもしました。 我が家の場合、都会へのアクセスや買い物などの利便性、気候、食べ物、地の利の将来性が重要なポイントでした。 都会へのアクセスや利便性 仕事や文化を楽しむために、一拠点は都心にできるだけ近い場所と決めていました。ですから、東京から2時間以内で行ける場所を条件にしました。ところが、この条件ですと、飛行機や新幹線を使えば、北海道や九州も選択肢に入ります(東京駅から日

          なぜ神奈川県秦野市に住むことにしたのか

          次世代インターネットとしてのメタバース

          メタバースは次世代のインターネットの姿であるという言説は多い。現在のインターネットのさまざまな機能は残りつつも、3D空間による新たな価値が創造されるはずだ。それらがどういうものになっていくだろうか? まず、情報検索。文字情報の検索をマイノリティレポートのように両腕を振り回すような操作で行える、ではない。そういった身体を使った操作は、見た目は格好いいが、肉体的にすぐに疲れてしまう。キーボード・マウスやゲームコントローラは最小の運動のエネルギーで情報操作ができるようになっている

          次世代インターネットとしてのメタバース