最終的に三浦市をあきらめた理由

三浦市の二拠点生活は楽しかったですが、最終的には離れることを決断しました。いくつかの理由があります。

二拠点生活を楽しむために一番致命的だったのは、半島の先なため、その先への広がりが海しかないということでした。二拠点目をベースに、気軽に旅行にいけるようになるその先がないんですよね。

三浦半島南端の城ヶ島


日常生活面での不安も多くありました。

潮風で外に置いてある自転車は半年で錆びる。家の中に細かい泥も入ってきました。祖父母の家が海沿いにあったので、子供心に海のそばの家は楽しいけれど大変そうだと思っていましたが、改めて。

梅雨時などは、一週間空調を止めて不在にすると布団がかびます。家の外壁には苔だか藻のようなものがつきます。家を建てるのなら、常時除湿できる装置が必須です。

また、台風や強風大雨のリスクは強く感じました。強風雨の影響をモロに受ける。入り組んだ地形で、台風のあとはちょくちょく崖崩れが起こっていました。


長期的な生活インフラのリスクも感じました。
最終的には、二拠点先をメインの住居にすることを前提としていましたので。

三浦半島の水源は遠く相模川から引っ張ってきています。三浦市は高齢化と人口減少が進み、消滅可能性都市と言われていますが、今後の人口減少の予想に基づくと、30年後には上下水道料金が3倍なると予想されると市の広報誌に掲載されていました。

高齢化、人口減少の問題は、公共交通機関には特に効いてきそうです。三浦市に限らず、バス便は10年もすれば多くの都市でなくなるでしょう。
京浜急行がいつまで横須賀以南(久里浜線)を維持できるのか、あまり楽観視できません。住んでいる間にも、運行本数は減りました。

そして、車の動脈である横浜横須賀道路も割と災害に弱く、台風によって通行止めになることが何回かありました。とすると、物流も止まりやすい。

軍事施設が多く、有事の攻撃対象になりそう。あまり知られていないですが、横須賀市には日本の発電燃料の半分を扱っている核関連施設もあります。
地震は、関東圏に住む限りはどこでもリスクは同じだと思っていますが、北武断層は30年以内の地震発生確率高めと推定されていますね。

一時は、購入するための不動産も探していたのですが、最終的に別の土地に住むことを決めました。


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