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なぜ神奈川県秦野市に住むことにしたのか

二拠点生活の場所を決めるにあたって、数年かけて調べました。色々な場所を訪問したり、実際に住んでみたりもしました。

我が家の場合、都会へのアクセスや買い物などの利便性、気候、食べ物、地の利の将来性が重要なポイントでした。

都会へのアクセスや利便性

仕事や文化を楽しむために、一拠点は都心にできるだけ近い場所と決めていました。ですから、東京から2時間以内で行ける場所を条件にしました。ところが、この条件ですと、飛行機や新幹線を使えば、北海道や九州も選択肢に入ります(東京駅から日本全国への到達所要時間マップ - Yahoo! JAPAN)。しかし、交通手段によって値段が違います。心理的ハードルで移動しなくなることも避けようと思いました。

あと、「ちょっと不便な生活ができる」という点を重視しました。ちょっと不便というのは、日常生活をするために、適度に身体を動かさなければならないくらいの不便さ。以前、車生活が長かった際、身体に不調がでてしまったことの反省からです。同時に、体調が悪い時は、(タクシーを使ったりとお金を使えば)気軽に楽ができることも必要。

日用品以外の買い物は、通販がほとんどになったので、モールなどの商業施設の有無は気にしませんでした。それは都会で買えばいい。

気候について

気候については、温暖化そのものよりも、気象の極端化のほうが問題だと考えました。

2019年の台風の時は、多摩川流域に住んでいました。これだけ治水の進んだ川ですら、氾濫を心配しなければならなくなったのは衝撃でした。近所の武蔵小杉では、タワマンのエレベータが動かなくなり、長い間不便がありました。その後も毎年、大雨や台風による被害が全国各地で起こっています。地震よりもこちらの方が頻繁に起こりそうです。

関東の海沿いは、台風もありますし、それ以上に湿気や塩害・砂が酷く、やめました。三浦市の場合、夏になると都心よりも気温が5度以上低いこともあるのですが、その分湿気が強く、体感温度はそれほど涼しく感じなかったのです。

長野や山梨、栃木などの山の地域も考えました。ただ、近年では夏の日中の気温は案外上がるんですよね、夜は涼しくても。そして、冬の寒さが厳しい。それを凛とした空気として楽しめる人であればよいのですが、温暖な地域ばかりに住んでいた我が家には向かないとあきらめました。

食・食材について

そして、食・食材。新鮮な野菜、鶏卵、そして魚が得やすいところ。そして生活する上で地味に効いてくるとわかったのが、水。

8割方の食事は家で作ります。とすると、一番基本になるのが、水の味。地域と気候によっては、水道水で炊く白米が藻の匂いがして辟易しました。都内の水はあんまり美味しくなかった。神奈川は総じてマシですが、それでも古いマンションにいたときは辛かった。秦野市は名水百選にも選ばれた地として候補になりました。

地の利の将来性

今後、自動運転車社会になっていくと予想していて、秦野は東名と第二東名が使えることに将来性を感じました。ただ、実は現時点では車を持っていません。以前、ずっと車生活だったので、上に書いた「ちょっと不便な生活」で健康を保つことを優先しています。

場所を選ぶ際には、あまり重視しなかった自然環境

逆に自然は、都会生活に慣れた者として適度にあればよいと思っていました。テレビや雑誌に取り上げられる二拠点生活は、山奥で木こりのような生活をするとか、サウナを作るとか、絵としてわかりやすい非日常が強調されることが多いですが、それはいらない。

ただ、風景がいいことは街を選ぶ時に大きな決め手でした。個人的には遠くに山並みが見える風景が好きで、秦野はみごとにその条件を満たしました。

駅前降りて、家に向かって2分歩くと、この風景が見える。
来るたびに心洗われます


熊がでてきたり(秦野でも丹沢に行けば出てきますが)、虫や雑草、豊かな自然から来る湿気や枯葉などは、家の周りにないに越したことがない。家から10分くらいの移動で自然を十分に満喫できればいいという考え方でした。

これらの条件を満たすのが、秦野市でした。もちろんマイナス面もありますが、トータルではいい選択だったと思っています。より詳しい話は、だんだんと書いていきたいと思います。

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