「交通事故で左足骨折」からちょうど20年。当日の朝にまさかのオチが…

 先天性白内障と緑内障による視覚障害のため、小学校入学までの6年余の間に入退院と手術(8回くらいらしい)を繰り返した私でしたが、その後の23年間では1度しか入院したことがありません。普通の風邪に至っては高校以降一年に1度も引かないほどになった一方、アトピーやら帯状疱疹やらいろいろと発症しているのは事実で(^^;;

 話を戻すと、「唯一の入院」は20年前の2001年3月1日に始まりました。当時私は小3で、この日の朝は母の車で学校に向かうことになっていました。その途中、母が用事を足しに某家へ立ち寄りました。数分経っても一向に戻ってこない母に痺れを切らした私は、その家に行ってみることにしたのです。当時の我が家の車は2ドアだったはずで、助手席側のドアから降りた私は、住宅街の狭い2車線道路を渡ろうとした…次の瞬間、左方向から走ってきた車に轢かれたのです。
 不幸中の幸いというか、九死に一生を得ることになったアイテムはランドセルでした。まだ学校に行く段階ではなかった訳ですから、車に置いて行っても全く支障はありませんでした。しかし、私はなぜかランドセルを背負ったまま飛び出し、車に轢かれたのです。ランドセルがなければ頭を打って死んでいたかもしれません。文字通り「何も考えずに」背負っていったはずのランドセルが運命を分けることになったのです。

 救急車で県立病院に搬送された私は、緊急手術を受けました。骨折部位は、左足のくるぶしの少し上のあたり。単純骨折だったことも不幸中の幸いでした。登校中の事故だったからか、担任だけでなく教頭まで駆けつけてくださったように記憶しています。
 手術は無事成功し、4年ぶりとなる入院生活が始まりました。基本的に母が泊まり込んで付き添ってくれ、それができない時間帯は、父や近所に住む叔母が来てくれました。
 幸いにしてクラス担任が連日のように見舞いに来てくれ、早々にクラスメートのメッセージが吹き込まれたカセットテープを持ってきてくれたり、クラスメートたちも見舞いに来てくれました。訪問者の中には事情聴取の警察官も含まれましたが(^^;;

 経過は順調で、やがてリハビリも始まりました。そして、1ヶ月余が経った4月4日に退院を果たします。事故から春休みに入るまでの1ヶ月弱の学校生活が「空白」となってしまったことは、私にとってある程度の損失と言えました。なぜなら、通っていた小学校がこの年度替わりに移転したからです。今にしてみればどういう授業編成だったのかと思ってしまいますが、午後の時間帯を中心に児童が引っ越し作業を手伝っていたと記憶しています。そういったことだったり「お別れ式典」(あったのかどうかも覚えていない)に参加できなかったのは、貴重な機会を逃した痛恨の出来事だったなぁと思う訳です。
(出身小学校は明治7年開校と歴史が古く、旧校舎は一部木造校舎という貴重な建物でした。

 隊員の日程は、予定よりも延びたような記憶がおぼろげながらあります。新校舎で迎えた新学年に辛うじて間に合ったのでした(^^;; 当初は松葉杖で階段の上り下りができなかったはずで、移動の際には担任に背負われる他ありませんでした。また、通学路全体を歩き切れなかった時期は母が途中まで送迎してくれたことも思い出します。遅くともプール授業が始まる頃までには松葉杖も卒業していたんじゃなかったかなぁと。ギブスが外れた時のとてつもない痒さも何となく記憶に残っています(^^;;

 ここまでが20年前の話でした。今朝の出勤時は、20年前を思い出しつつ普段以上に気をつけて横断歩道を渡っていたつもりでした。そして電車での移動を終え、駅の待合室で数十分をやり過ごした後に駅舎を出てバスを待とうとしたのです。ちょうど昨日「つぶやき」でバスを紹介しましたが。
 しかし、お目当てのバスが来る直前にイレギュラーなことが起きました。この駅ではロータリーとバス停が明確に区分されていないものの、駅の真正面がバス停となっているので、底に自家用車が停車することはルール違反だったのではないかと思います。ところが、そんなあたりに車が停まったのです。すぐに人が降りて来れば済んだはずだったものの、一向に降りてきません。迎えに来たのか真相は分からずじまいでしたが、それよりも問題はバス。なんと、駅を背にして右手からロータリーに入って来て、減速することなく半周して元の道を走り去っていったのです…置いて行かれた?!
 これもある意味「交通事故」ではないかと思います(^^;; 実は、置いて行かれたのは今日が2度目でしたが、7年前の前回はバス停自体が見えづらい位置にあるということで(地元民の友人談)、今回とは正反対の状況でした。見通しはいいものの、普段いないはずの車に気を取られて待ち客に気づかなかったというのが、最もあり得そうな展開です。
 結局、普段(帰路では)15分弱かけて歩いている道を、多少早歩きして10分ほどで勤務先に到着。仕事には何とか間に合ったのでした。

 まさか20年後の同じ日にこんなオチがつくとは思いませんでした(^^;; 電車の方は気候が落ち着いたので大幅な遅延が起きることはなくなりましたが、まさかのバスに不意を突かれてしまいました…

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