連続小説MIA (90) | Chapter Ⅴ
店の定休日、朝から支度をして僕のためにフェアウェルパーティが始まった。ANZ銀行での現金紛失事件(一瞬で1,500ドルが消失した日※episode2で語った話)があり、事情を酌んだオーナーの配慮により僕は数週間の間、勤務期間を伸ばしてもらっていた。手荷物を整理し、まだ使えるものはセカンドハンドに売却し、なんとか所持金をかき集めていた。そのおかげで、この店に滞在する期間が延びていた。ベンやクロエ、そしてオリビアは銀行での出来事を一緒に悔しがってくれたが、まだしばらく店で働かせて