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ゼロから作る起業家精神 対談者:グロービス・グループ 代表 堀 義人様

皆さまこんにちは!ヒューマングループnote 編集担当 朝永です(^-^)/

今回は、グロービス・グループの堀 義人様をゲストにお迎えしたヒューマントークVol.19をお送りいたします!

まずは本編の前に、弊社社長 内海と堀様との出会いからご覧ください♪

堀様との出会い

MGの西先生から、良いビジネススクールがあるよと紹介を受けたのがグロービスでした。ネットコミュニケーション(メール)がスタートした時期で、どんなものか関心があったのでこのコースを受講、代表の堀さんと出会ったのはこの時でした。 

このご縁でビジネススクールに通うことになりました。3ケ月で終わる予定でしたが、1年間通うことになりました(笑)

受講者のほとんどは30代、皆さん英語の教材をしっかり勉強され授業に望まれていました。宿題の連続で頭に汗をかき続けての学びでした。 

それ以降、堀代表とのお付き合いが今も続いています。

※対談の本文は、2007年10月にヒューマンニュースレターに掲載したトークを当時の文章で掲載いたします。

ゼロから作る起業家精神

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (1)

<ヒューマンニュースレターVOL.30(2007年10月発行)より転載>

グロービス・グループ 代表 堀 義人 様
ヒューマングループ 代表取締役 内海 和憲

内海:私はいつも堀学長が書かれているコラムから世界の情報をもらっておりまして、毎回わくわくしながらいつも読ませていただいているのですが、コラムを読みながら10年前にグロービスビジネススクールに通っていたころをなつかしく思い出しまして、今回堀学長にご登場いただきました。グロービスを立ち上げるきっかけとかそのときの思いとかを教えていただけますでしょうか?

堀:グロービスを立ち上げるきっかけというのは、ハーバードビジネススクールの教育に感銘をうけて、そういった良い教育を日本にも作って提供したいという気持ちがあったからです。

特にケースメソッドですね、今までのレクチャー形式のように一方的に学ぶ形式ではなくて、ディスカッション形式で、自分が考えていることを発言しあう手法が良かったんじゃないかと思います。そういった教育を多くの方へ提供したいと思っていたのが一番大きなポイントですね。

内海:その当時日本にはそういうビジネススクールはなかったのですか?

堀:平日に学ぶところはあったのですが、その当時は夜間や土日にやっているビジネススクールはありませんでした。夜間、土日ですと、仕事をしながら学べますし、遠方の方は土日を利用して飛行機で飛んで来れるので、そういう形にしたのです。

内海:私も2週間に一回だったと思うのですが、飛行機のなかで一生懸命レポートを書いたのを覚えています(笑)。
受講生は30代前半の方が非常に多くて、そのとき私は47歳でしたので、最初はついていけない雰囲気だったのですが、幸い実践で経営をやっていたものですから、それが非常に私自身の中に響いてくるものがありました。

堀:若い方たちは、考える力は強いけれど経営の経験は不足しています。きっと内海さんは、普段考えていることばかりだと思うので、考える枠組みの整理ができていたのではないでしょうか。経験から経営を考えていらっしゃるから、その中での理論とかわかりやすかったんだと思います。

内海:ビジネススクールから事業拡大されていくなかで、大学院の認可をとるという大変さがあったと思うのですが、その辺はいかがでしたか?

堀:最初は、マーケティングを教えるとかファイナンスを教えるとかカフェテリア形式というビジネススクールで、単位にならない、大学でもないというところから始まったのですが、2年ほど前に文部科学省から認可をもらいまして、経営大学院として修士号を発行できる学校になりました。東京と大阪で大学院を運営していますが、これをゆくゆくはアジアナンバー1のビジネススクールにもっていきたいと思っています。まずは国内で基盤を作りながら、将来的にはアジアからの学生を集めていこうと考えています。

内海:教授の方というのは実践で経営をされている方ですか?

堀:そうですね。私も今でも、起業家精神、可能性を信じるマインドや志、リーダーとしての器は何か、といった企業家リーダーシップコースを教えています。

内海:私が学んでいるときの教材(ケーススタディ)は、ソフトバンクの孫社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブの増田社長、ヤオハンの和田一夫さんでした。孫社長とは以前からご縁があって、メールをしたり、事務所にお邪魔したりとかしていましたが、もう今は大きくなられて、なかなか会えなくなりました。和田一夫さんとは、先日福岡でお会いしました。倒産されて10年目ということで、囲む会がありまして、78歳という年齢になられるのに、もう一度上海に行ってチャレンジしてみたいとおっしゃってました。たくさんの方々の経営のプロセスを学ばせていただき、とてもラッキーでしたし、そのときのマインドはしっかり残っています。

堀学長は、ビジネスで世界を回っていらっしゃいますが、どういうことで世界のビジネス展開をされていらっしゃるのでしょうか?

堀:ベンチャーキャピタル事業をやっていまして、第二のソニー、ホンダを作っていこうと、世界を駆けずり回って、海外のお金を集めてきてそれを日本のベンチャー企業に投資をしているというところですね。

内海:海外のネットワークでたくさんの人脈を作っておられるという状態ですね。

堀:楽しみながらしております。

内海:堀学長のコラムを読むのが毎回非常に楽しみになってまして、友達にも紹介しています。コラムにも書かれていた様に、子供さんがオーストラリアに短期留学されていましたが、堀学長の子育ての話をお願いできますでしょうか?

堀:子供達には、海外にふれる機会をつくってあげたいと思っていました。海外に放り込んでしまえば、それで当然英語もしゃべれるようになり、国際的にはなれるんでしょうが、日本人としてのアイデンティティと日本の良さを理解した上で、英語が喋れて西洋文化にもふれ、国際的な見識をもってほしいと思っています。言語よりも異文化にふれる時期が早いほうがいいかなと考えて、この夏は、一旦子供たちを短期5週間に渡ってパースに連れていって、現地の学校に入れてみました。

やはり最初は泣き叫んで入りたがらなかったのですが(笑)。多くの試練を得た方が人間は育つと思っていますので、一つの試練として言語が通じないところで、まったく違う文化の中で、まったく友達がいないところに入って友達をつくっていく。なるべく多くの試練を子どもたちに与えてあげようと思いますね。海外にふれる機会によって何かが残ると思うんです。英語力だったり、世界的な視野だったりとか、日本以外の国に住んだという経験であったりとか、それが将来において広い視野につながっていくと思います。

内海:帰って来られてから子供さんの反応はいかがですか?

堀:友達が残っているのでもっと話せるようになりたいと言ってました。やはり一回り大きくなってきた感じはしますね。

内海:親としてそういうことをやらせたいと思ってもなかなか実行できないですよね。

堀:そうですね。教育によって人は変わってくると信じていますので、そういった機会を与えるのがとても重要だと思います。教育というのは知識ですから、心技体 心の面とか、頭の面とか、体の面とか全部置き換えていくような、やっぱりマインドですね。世界的視野であったりとか、新しいものにチャレンジしていく姿勢であったりとか、生き抜いていくバイタリティ、生命力というのを与えてあげたいなと思います。

内海:グロービスに興味をもってこれから勉強したいという方々たちに対してのメッセージをお願いできますか?

堀:そうですね。一番重要なのは自分が何をしたいかという志ですね。例えば、僕が留学をして一番学んだことは、可能性を信じるという考え方、マインドでした。可能性を信じるというマインドをもって、やりたいことが明確になって、その志に向かって自分の能力を鍛えて、可能性を否定しないでとことんまでやり続けていく、ゼロから作っていくときの起業家精神は非常に重要だと思います。

それはどうやって培われるかと言うと、おそらく人から教えられるものではなくて、ふれるものだと思います。強い志をもっている人や起業家精神をもった人の魂とか精神にふれるということによって、伝播していくものだと思うんですね。新しいことにチャレンジしていけるようなマインドを植え付けられる場、何かを実現したいというときの必要な知識とか理論というのを、グロービスが提供していける場にできたらいいなと思っています。会社をつくるとか延ばしていこうと思ったら、高い志があればいくらでもできるんです。

あとは、マーケティングであったり、お金の流れの観点とか、組織運営の方法、人的資源管理とか、リーダーシップを考える組織行動であったりとか、そういったことを学ぶことによって方法論が見えてくるものです。世の中そんな人ばかりだととても楽しいですよね、みんな目が輝いていて。そういった人たちが多くなるようにしたいなと思っています。グロービスの教育理念は、志を磨く、能力を開発する、人的なネットワークをつくるということです。この三つをもとに、「創造と変化の志士」、創造しながら新しい変革をしていく兵士、つまり侍ですね、高い志をもった侍を育成していこうと思っています。そういう人たちがグロービスを卒業したあと、創造の変革の志士としてダイナミックに日本を変えていくようになってほしいですね。

堀 義人 様 プロフィール
グロービス・グループ代表
グロービス経営大学院学長
グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー


著書に「人生の座標軸(講談社)」
   「吾人の任務(東洋経済新報社)」
   「ケースで学ぶ企業戦略(日経BP社)」
   「ベンチャー経営革命(日経BP社)」
共著に「MBAマネジメントブック(ダイヤモンド社)」
   「成功するキャリアデザイン(日本経済新聞社)」がある。


グロービス・グループ 


堀義人学長コラム 


朝永のつぶやき

最後まで読んでいただきありがとうございます!ここからは、担当が今回のトークを読んだ感想をまとめたプチコーナーです(^o^)/

今回はグロービス経営大学院 学長 堀 義人様にグロービスを立ち上げるきっかけや教育、子育てについてお伺いしました。

様々な話題でお話されましたがその中でも、勉強をするときに「自分が何をしたいか」という志が重要という部分が心に残りました!

今まで学んだ後の姿を意識することがありませんでしたが、

これからは「この授業が終わったら、自分はこうなっていたい!○○ができるようになっていたい!」と自分が学んだ後を想像してみようと思います!

自分が想像した姿になっていたら、きっととても嬉しくてさらにやる気も出そうです♪

皆さんも自分の未来の姿を想像して見るのはいかがでしょうか?


最後まで読んでいただきありがとうございます!

それでは今回はこの辺で!また次回お会いしましょう♪

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