眼科医 伊勢屋貴史

伊勢屋 貴史 あやし眼科クリニック 院長 眼科専門医 専門は老眼、色覚異常、スポーツ眼…

眼科医 伊勢屋貴史

伊勢屋 貴史 あやし眼科クリニック 院長 眼科専門医 専門は老眼、色覚異常、スポーツ眼科 1972年生まれ 石巻中学校から石巻高校へ 熊本大学医学部卒業後、眼科医になる 35歳であやし眼科クリニックを開業

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2.老眼の強い味方「累進レンズ」

老眼のパターンがわかったら、次は具体的にどうやって攻略するか?を書きますね。 ここはそれぞれですが、「累進レンズ」が大きな力になります。 「るいしんれんず?」 はい、累進レンズという言葉を知っている人は少ないでしょう。 今、このレンズが、なかなか優れモノなんです。 累進レンズとは、1枚のレンズの中でグラデーションのように度数が変化していて、遠くを見ることも近くを見ることもできるのが特徴です。 レンズの上部と下部で度数が違っているので、目線の上げ下げでよく見えるところ

    • 1.50代の老眼の苦労は5パターンに分類できます。

      老眼になっての見え方の不便というのは、個人差が大きいものです。老眼自体は誰でも同じように進行し、近いものが見えにくくなります。しかし老眼になった時の困り具合はもともとの見え方の以下に分類されるパターンによってだいぶ異なります。そして老眼攻略のために必要な眼鏡はタイプによって全く異なって来るのです。 そのため同じ年齢の人でも近くの見え方が異なってきて、私はあの同級生より老眼が進んでしまっている!というような勘違いが起きるのです。 本格的に老眼世代になっている50歳の時の見え

      • 老眼鏡だけあれば老眼対策ばっちりなのですか?

        老眼になって近くが見えにくくなってきたから老眼鏡を作ったから大丈夫!と思っている方は多いと思います。 確かに老眼鏡をかければ近くは見えるようになるのですが、老眼鏡をかけた状態で遠くは見えません。そのため眼鏡のかけ外しをすることが必要になります。日常生活では近くを見たいという状況は1日で100回以上出てきます。そのたびに老眼鏡をかけるのは面倒ではありませんか? そもそも近くを見たいときに老眼鏡を使いたいなら身に着けておくことが必要になります。ずっと頭の上にのせて置くか、チェ

        • 眼鏡やコンタクトレンズの加入度数の入れ過ぎにご用心

          50歳以降で中期の老眼に入った人が老眼を自覚して初めて老眼対応の眼鏡やコンタクトレンズを作ると時に犯しやすい間違いについて書きますね。 それはいきなり初めて作る老眼対応の眼鏡やコンタクトレンズに、その年齢に必要な加入度数を入れてはいけないということです。その年齢の老眼を補うために必要な加入度数が2D以上必要ということはあります。 でも初めて作る遠近両用や中近両用眼鏡のレンズにその加入度数を入れることができないことが多いです。下の方をみるとグラグラしたり、ゆがむように感じるた

        2.老眼の強い味方「累進レンズ」

          新しい情報が入りにくくなる老眼

          私達は新しい情報の多くを「活字」から得ています。「活字」とは本や雑誌に印刷された文字だけでなく、スマホやパソコンなどのモニターに表示された文字も含みます。 例えばTV番組や友人知人との会話から興味のある情報を得たとしても、その詳細な情報を調べるにはスマホやパソコンで検索する必要があります。 スマホはすぐ手元にあるのだから、すぐにさっと検索すればいいのに、老眼になり近くが見えにくくなってくると、このスマホで検索するという行動が億劫になります。「近くが見えない」という自覚がな

          新しい情報が入りにくくなる老眼

          老眼を攻略していつも楽しい未来を見つめて生きよう

          老眼を攻略した今、あなたには新しくチャレンジしてみたいことはありませんか?  老眼を攻略したあなたは仕事による目の疲れも軽減され、時間にゆとりができます。夕方から夜になっても意欲や気力が落ちることなくアクティブに行動することができます。能力も取り戻せて仕事のスピードも上がるでしょう。 それによって空いた時間ができると思います。その時間で新しい趣味を始めることは人生にいいスパイスになります。 新しいことを始めると、最初はなかなかうまくいきません。いろいろな場面で苦労します。

          老眼を攻略していつも楽しい未来を見つめて生きよう

          眼鏡による老眼攻略は?

          老眼になり近くの見え方に不便を感じたら、まずは眼鏡による攻略が第一選択です。 現在老眼攻略に効果がある方法は、累進レンズを入れた遠近両用眼鏡や中近両用眼鏡と老眼鏡の2種類の方法があります。 遠近両用眼鏡や中近両用眼鏡に使われる累進レンズは上部と下部で度数が違っているので、視線の上げ下げでよく見えるところが変わる仕組みです。レンズの正面や上の方を見ると遠くが見えて、目線を下に向けると近くが見えるようになります。 そして相手から老眼用の眼鏡だと気が付かれることはありません。

          眼鏡による老眼攻略は?

          コンタクトレンズによる老眼攻略は?

          コンタクトレンズによる老眼攻略には遠近両用コンタクトによる方法とモノビジョン法2つの方法があります。もしくはその両方を使うハイブリッド法ですね。 遠近両用コンタクトレンズは、1枚のレンズに遠くを見る度数と近くを見る度数が同心円状に配置されているコンタクトレンズです。 メガネの累進レンズは、視線を下に動かすことで近くが見えるようにするものですが、それに対してコンタクトレンズはものを見る時に遠近両方の映像が見えるのです。それを自分の頭が、遠く、近くのどちらの情報を見るのか、選ん

          コンタクトレンズによる老眼攻略は?

          遠くの見え方にこだわりすぎた「近視過矯正」にはご用心

          「近視過矯正」一般にはあまり馴染みのない言葉ですよね。近視の人が眼鏡やコンタクトレンズを作る時、必要以上に近視の度数が入った状態で作ってしまうことです。 作った時は遠くがくっきりハッキリ見えて満足するのですが、あとで問題になることがあります。 近視の方が初めて訪れた眼科や眼鏡店に、今まで使っていた眼鏡やコンタクトレンズを持参せずに作りに行くと、「近視過矯正」になることがあります。またパソコン作業やスマホを長く見た後に目が疲れた状態で、作りに行くと近視の度数を上げないと視力

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          眼鏡でお洒落を楽しもう

          眼鏡の掛け外し、また別の眼鏡への掛け替えで顔の印象や雰囲気は大きく変わります。眼鏡のフレームの形や色、太さや素材、またレンズに入れるカラーによっても顔の印象は大きく変わります。フレームの色を変えるだけでも人に与える印象は大きく変わります。眼鏡屋さんの店内にたくさん展示されているフレームからいろいろかけてみて、自分に似合う好きなものを選ぶというのも眼鏡をかける楽しみのひとつです。 老眼世代の眼鏡と言えば、遠近両用眼鏡などの累進レンズ入った眼鏡と、近くを見る時だけにかける老眼鏡

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          スマホで感じる老眼が始まっているサイン

          スマホは現代人には欠かせない便利な電子機器です。スマホを見るためには近くにピントを合わせないといけません。そのため老眼が始まってくるとスマホが上手に使いこなせなくなります。 今はスマホは携帯電話として使う以外にも、いろいろな目的で使っていると思います。今までパソコンでしていたことを、スマホで行うことができるようになりました。 分からない言葉などを検索をする。 メールやメッセージなどのやり取りをする。 SNSに投稿する。 YouTubeやTikTokなどの動画を見る。 ス

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          老眼を受け入れよう

          日々の眼科診療で残念だなぁと思うことなのですが、一部の患者さんは自分が老眼になっていることを受け入れません。「眼が疲れる」とは訴えるのですがその原因が老眼であることを認めません。 そういう患者さんには疲れ目の目薬を処方して、もっと不便を感じたときに、また老眼対応の眼鏡やコンタクトレンズによる方法をお勧めしています。 でも本当は疲れ目の目薬をさしたくなるぐらいになったら、老眼対策を考える時期だと感じます。 以下のような老眼の初期症状が出たら、その時から老眼対応をすべきです。

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          近視、遠視、あなたの目のタイプ別老眼攻略法

          眼の見え方(屈折)のタイプは大きく分けると5つになります。 強度近視、軽度の近視、遠視、ちょっとだけ遠視、ガチャ目の5つです。これに「乱視」がどのくらい入っているか?が加わって来ますが、今回はそこは割愛しますね。 老眼になった時の困り具合はタイプによってだいぶ違うんです。そして老眼攻略のために必要な眼鏡はタイプによって全く異なって来るのです。 本格的に老眼世代になっている50歳の人の見え方で説明します。近くを見る例としてスマホを見る時を例に解説しますね。 1,強度近視

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          あなたは近くの見え方に自信が持てますか?

          毎年、人間ドックや企業検診などで視力検査をしている人も多いでしょう。きちんと自分の目に気を配ることは自分を大切に扱うことにもなり、素晴らしい配慮ですね。 しかし検診や人間ドックなどを含めて一般に行われる視力検査、さらには眼科で行う標準的な視力検査は「遠方視力」と言って遠くがどれぐらい見えるかという検査なのです。 遠方視力が良いからと言って近方視力が良いとは限りません。むしろ遠方視力が良いと近くの見え方が犠牲になりやすいのです。 そういったこともあり、自分の目に気を配って

          あなたは近くの見え方に自信が持てますか?

          「目」は五感の王様なんです

          人間の五感による知覚の割合は「視覚83.0%、聴覚11.0%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1.0%」と言われています。 視覚から入る情報は、なんと83%。私たちは目を通して、たくさんの情報を得ているんです。さらにその情報は、近くのものから得ることが多いのです。 スマホ、パソコン、そして本や雑誌、書類などの紙媒体などです。 昔より本を読まなくなった。本を買っても積読が増えた。そんな中でも特に小さい文字で書かれた文庫本は何年も積読になっている。 契約書などの小さい文字を

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          ビジネス上の失敗を招く老眼

          老眼を感じ始めているあなたは、パソコンやスマホ、また資料などの小さい文字の見間違い、打ち間違いて失敗をしたことはありませんか? 数字の間違いとして6と8、老眼が進んでくるとさらに2.3.5.6.8.9.の数字を間違えることがあります。 ビジネス上、数字を間違えるというのは絶対に避けたいですよね。 それ以外にも相手の名前の漢字の入力間違いに気がつかなかったり「ぱ」と「ば」のような濁点と半濁点を間違えてしまう。メールでのやり取りで間違えることは相手への失礼になるので、老眼で近

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