高木久之

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高木久之

wildcard inc. 代表取締役。 小学生の娘を持つ1児の父。テクノロジーと社会、サービスデザイン、我が家で試したSTEM教育などについて書いています。

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  • 我が家のSTEM教育

    小学生の娘を持つ1児の父。我が家で試したSTEM教育についてまとめていきます

  • NO CODE LOW CODE

    最近話題のNO CODE / LOW CODE。ITの知識がなくてもサービスやアプリが作れるサービスの総称です。これらを使って倒して公共サービスを作っていきます。

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わが家のSTEM教育

AIを恐れる小学生我が家には小学生の娘がいます。物心ついた頃からiPadを触ってきた娘は、幼少期にテレビをスワイプしたことがあります。Youtubeなどの動画コンテンツに馴染みが深いため、動画は、検索でき、繰り返し見れ、早送りできるのは当たり前です。お掃除ロボットルンバがいて、最近は会話するスピーカーAlexaもやってきました。 そんなデジタルに馴染みのある娘が、ある日、テレビでAI驚異論を見て言いました。 「AIにお仕事を取られないようにがんばりたい!」と。 正しく恐れ

    • 学びとAI - 子供と学校

      ChatGPTをはじめとする生成AIが登場し、様々な現場での活用が始まっています。子供の学びの現場でも前向きに活用すべく文部科学省から7月頭に学校向けの「生成AIガイドライン」が公表されました。私も仕事でChatGPTなどを活用した数々のAIプロジェクトに関わっていますが、さまざまなな課題とそれ以上の可能性を感じています。そこで、最先端のAIの現場目線から「学びの未来」の可能性を探ってみました。 ドラえもんのひみつ道具はすでに存在しているこのような穴埋め問題があったとしまし

      • STEAMワークショップ:マンガとAI

        子供にできないことを大人力で支えるマイクラ、Unityと、すっかり好例になった大型休暇の親子ワークショップ。最近はiPadで絵を描くのに夢中な娘。「何する?」と聞いたところ「マンガを描いてみたい!」との答え。2人とも少年ジャンプのマンガが好きなのでアクションシーンにチャレンジしてみることにしました。 このワークショップは別名「巨人の肩ワークショップ」。子供だけでは難しいことを大人と最新技術の力で支えまくることで子供1人では到達できないところまで行くことを目指しています。イラ

        • プロンプトエンジニアリングでAI画像生成。 必読情報4選

          2022年8月現在、AIの指数関数的な成長は続き、その活用がいよいよ学術から一般ユーザーに広がる非常にエキサイティングな時期にいます。2022年4月にOpenAIがDALL・E2を発表、その後、GoogleのImagenやPartiなど続々と巨人が「テキストから画像を生成する」技術を発表をしました。その「技術革新の波」が第1波。続いて、パブリックβ、一般公開と多くの人の手元に届くにつれ第2波「集合知とプロンプトエンジニアリング」の波が来ています。 新しい技術プロンプトエンジ

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          巨人の肩であそぶ

          ゴールデンウィークのマイクラワークショップに続いて、夏休みにも親子ワークショップをしてみました。今回使ったのはUnityです。 2021年の夏は緊急事態宣言下で外出しにくい環境でもありました。そんな中少しでも夏休み感を出すために、小旅行に行ったつもりの予算と、1日1時間合計30時間の父のプロ稼働、これらを確保して夏休みスペシャルバージョンで挑んでみました。 父的にはもはやワークショップではなく仕事なのでは…?というハードモードでしたが約1ヶ月のワークショップレポートです。

          巨人の肩であそぶ

          1円の重み

          予算を大幅オーバーしてましまった。10倍いや100倍のインパクトがあるかもしれない。 これがその明細です。 地元のパンデミック情報のサイトの運用費用の話です。わずか1円、しかし、目標予算は0円。チューニングをしてどうにかまた0円のラインに戻れました。 0円にこだわる理由 正直0円にこだわるのは面倒です。募金のようなものと考えて数万円の年間予算をつけても良いし、仕事人脈を駆使し0円で様々なリソースを提供してくれる企業も見つけることも可能でしょう。むしろ、そちらの方が速くて

          1円の重み

          SendからStay。そしてメタバースへ。

          コミュニケーションが、大きく進化しようとしている。 「あそこに行ってみて!」とゲームを囲んで盛り上がる子どもたち。娘と甥っ子、その兄弟達がまわりで観戦。自分が子供のころ、夏休みに親戚の家に遊びに行き同じように盛り上がったのを思い出す。長期休みで一族が実家に集う昔ながらの光景だ。 しかし、いまは少し事情が違う。これは、東京と愛知でのやりとりの話だ。Zoomで会話しながら、マイクラで遊んでいる。「明日は、何時からね!」と約束して毎日会っている。まるで近所の友達と遊ぶように。

          SendからStay。そしてメタバースへ。

          夢中なのか、中毒なのか

          熱中には2種類ある、夢中と中毒です。 お子さんのゲームやスマホの制限何時間にしていますか?ある調査によると1、2時間というご家庭が多いようです。時間に多少の差はあれど「制限をする」というのが一般的な管理方法です。 しかし、我が家の方針は少し違います。 「夢中なら無制限、中毒ならゼロ」 例えば、マインクラフトで夢中で何かを作っている。これは娯楽ではなくて、夢中になって人生経験を積んでいると考えます。そういう時は無制限。祝日に8時間プレイしていることもあります。8時間も!

          夢中なのか、中毒なのか

          プログラミングを遊びの中から学べる。「ナビつき! つくってわかる  はじめてゲームプログラミング」

          2020年、小学校でプログラミング教育必修化。これを追い風に子供向けプログラミング市場が活性化しています。Googleで「プログラミング 教室」と検索すると2260万件もヒットします。 そんな中、長年ゲームをつくってきた任天堂から『ナビつき! つくってわかる  はじめてゲーム プログラミング』が発売されました。ゲームと言えば、プログラミングだけでなくCG、音楽など、デジタルの様々な技能が結集した総合芸術です。 「プログラミングを学ぶ」のではなく、「プログラミングで遊ぶ」

          プログラミングを遊びの中から学べる。「ナビつき! つくってわかる  はじめてゲームプログラミング」

          制約の中の自由

          ネット業界20年の父と、工作やもの作りが大好きな小学生の娘のマイクラ体験記です。 第1回緊急事態宣言 2020年3月13日第1回目の緊急事態宣言発令。これと共に3ヶ月にもおよぶ一斉休校が始まった。友達と会えず、外出できなければ、生活リズムも乱れ、ストレスもたまる。この時ほど小学校の尊さを痛感した時期はなかった。 そんな中、あつ森にハマっているのを見て、マイクラをすすめてみた。これが我が家のマイクラとの出会いだった。 砂場、積み木、LEGOの世界の中に入れる 工作など作る

          制約の中の自由

          地方と都市のデジタル格差 ヒト編

          地方と都市のデジタル格差をヒト・モノ・カネで読み解くシリーズ。最後はヒト編です。最も偏っているのがヒト。しかし、最も可能性を感じるのもヒトでした。 東京への圧倒的な一極集中 カネと同じく、ヒトも圧倒的に一極集中しています。デジタル人材の60%が東京圏に、従業員1000人以上のデジタル系大企業は80%が東京圏に本社があります。働く本社が東京にあり、暮らす家も東京圏にある。今までヒトは、都市部に固定され流動性がほぼない状態でした。 リモートワークと副業が生んだ流動性この膠着し

          地方と都市のデジタル格差 ヒト編

          地方と都市のデジタル格差 カネ編

          地方と都市のデジタル格差をヒト・モノ・カネで読み解くシリーズ。今回はカネ編です。カネも予想通り東京に一極集中していました。しかし、デジタルならではの手法で格差が是正する画期的な試みも生まれだしています。 東京への圧倒的な一極集中 経済活動の集中する東京には、会社の本社が集まり、給料の高い仕事も集まり、土地・建物などの不動産評価額も相対的に高くなります。特に法人税は平均の約2.5倍と圧倒的な差です。 [総務省|令和2年版 地方財政白書ビジュアル版|歳入 5.地方税(構成、推

          地方と都市のデジタル格差 カネ編

          地方と都市のデジタル格差データ編②

          今回は、パンデミックを例に誰がどのようにデータ作っているのか調べてみました。 FAX→紙・PDF パンデミックが始まった当初の感染者数発表までのフローです。医療機関から保健所へは手書きでFAX、保健所でデータ入力をしたものが最終的には紙に出力され記者発表などで配られ、PDFがWEB公開されるというプロセスでした。 PDF→データ 自治体から発表された紙やPDFを、デジタルデータへと変換するプレイヤーは主に3つ。 1つ目は報道機関。ニュースを始め、WEBでの特設サイ

          地方と都市のデジタル格差データ編②

          地方と都市のデジタル格差 ヒト・モノ・カネ :データ編①

          ヒト、モノ(データ)、カネ 前回、地方と都市のデジタル格差が明らかになりました。経営分析で使われるヒト・モノ・カネのフレームワークで更に深堀りして見ました。デジタルにスコープを絞っているので、ヒト、モノ、カネではなく、ヒト、データ、カネで考えてみることにします。まずは、データがないとデジタル化が始まらないので、データから見ていきましょう。 都市と地方の人口分布 愛知県の全市町村の人口分布です。一番左が名古屋市。見事なロングテール、大都市 名古屋への一極集中の様子が見てとれ

          地方と都市のデジタル格差 ヒト・モノ・カネ :データ編①

          自治体サービスの届け方 :SEO編

          基本にして王道なSEO対策 SEOの基本対策、MetaTitle, H1〜H3タグ。これらをユーザーの検索需要にあわせて設定するだけで高いSEO効果が期待できます。貴重な情報を発信しているのに、この基本対応ができていない「もったいないサイト」もよく見かけます。1stステップは「基本的SEO対策をしたサイト」としてサイトを作ってみます。 複数サイトを作って試す 試行錯誤できるようにNo-Codeツールを使ってみます。左上のWEB枠にある中から以下の条件でサービスの選定をしま

          自治体サービスの届け方 :SEO編

          自治体サービスの届け方 :マーケティング編

          作っただけでは、大海の中の孤島 ダッシュボードを立ち上げてから2ヶ月近くたち安定稼働してきました。そろそろ、知り合い限定の口コミではなく、一般にも広がるようにしてみます。インターネットのサービスは、どれほど役に立つものを作っても、知ってもらえないと大海の中の孤島です。大量情報の渦に飲まれて届いてない情報の孤島が実は多く存在します。 届けるために必要なマーケティング マーケティングファネルという考え方があります。ある商品を知らない状態から、知り興味を持ち、欲しくなり、購入する

          自治体サービスの届け方 :マーケティング編