オソイホドハヤイ
「モモ」という本の中で、少女モモがカメのカシオペイアに「もうちょっとはやく歩けない?」と言った時。カシオペイアの返答は、「オソイホドハヤイ」。(346〜347ページ)
子どもの時には草っ原に寝そべってひたすら雲の流れるのを見ていたり、川辺であめんぼやタニシの動きをじっと見ていたり…。
だんだん大きくなってくると、学校や会社に行って、家のことをして、自習して、眠くなって、気づいたらまた朝が来て…。1日24時間なんて足りないよと何処かで思っているのに、時間は有限で身体がついて来なくなってきて。
でもそれでもまだなんとか“いい時間”を過ごそうとして、効率化を頑張ってみたり、“自分との時間”を削ってみたりします。そうしていくうちになんだか機械みたいになってしまって、しばらくしたら「あれ、何の為に生きてるんだっけ?」と忘れてしまいます。
そうなると「自分が本当にやりたいこと」や「自分が大事にしたいもの」が、なかなか思い出せなくなってしまいます。結局、「自分をとり戻す」のに沢山の時間が必要になります。
「効率化」を頑張ってきた私たちにとって、あえてゆっくりと歩くのはもどかしく感じるかもしれません。でもきっと、「オソイホドハヤイ」から。
今日の質問:
自分とゆっくり向き合ったら、どんな気持ちになりますか。
自分と向き合っている時、どんなことが思い浮かんできますか。
今日も肩の力を抜いてリラックスです☕️