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科学的に効果のある避難所の作り方

世の中、辛いことや不安になることばかりで、ネガティブな感情に苦しめられることはとても多いと思います。

そこで、脳内に自分だけの「避難所」を作り、辛いと感じた時は逃げ込めるようにしておきましょう。

ここでは科学的に効果のある心理療法でも使われている技法をお伝えしていきます。


避難所を作る方法 セーフプレイスワーク

セーフプレイスワークは不安や神経症に悩む人にとても効果的です。

具体的なやり方は

1.落ち着ける環境でゆったりと座って目を閉じます。

2.「自分にとって心から安心できる場所や状況はどのようなものだろう?」と考えて、何らかのイメージが頭に浮かぶのを待ちます。
そのイメージは、あなたが過去に行ったことのある場所、住んでいた場所、YouTubeなどの動画で見かけた場所、将来行ってみたいと思っている場所かもしれません。

3.思い浮かべた場所を観察し、さらに細かい部分を意識してください。
思い浮かべた場所はどのような景色が広がっているのか?建物があるなら、どんな形で何の素材が使われているのか?森や海などの自然はあるのか?
できるだけ細かく想像するほど、安心感が上がりやすくなります。

4.あなたのイメージの中に発生している音、または静寂に意識を向けてください。
近くでどんな音が聞こえるのか?遠くでどんな音が聞こえるのか?耳をすますとどんな音が聞こえるのか?
できるだけ細かくイメージしてください。

5.肌の感覚に意識を向けてください。
手に触れたものの感触は?周りは暑いのか?寒いのか?足裏に感じる地面の硬さは?
あなたが触れることができるすべてをクリアにイメージしてください。

6.最後に、思い描いたイメージに点数をつけます。
「全く安心感がない」なら0点、「心から安心感を感じた」なら100点です。
最終的に80点以上のイメージが生まれるまで、何度か繰り返してみてください。


ポイントはイメージを積極的に思い描いてはいけない点です。
理屈で想像を広げるのではなく、「自分にとって安全な場所とは?」という疑問に対してイメージが自然とわき上がるのを待ちましょう。

もし良いイメージが出てこなくても大丈夫です。
人間の想像力は筋肉のようなもので、何度も繰り返すうちに少しずつ適切な「セーフプレイス」が思い浮かぶようになります。

完成した「セーフプレイス」は、寝る前に急に不安に襲われた時や、職場や学校で嫌な思いをしてネガティブな感情が浮かんできた時などに使ってみてください。
目を閉じて脳内に「セーフプレイス」を立ち上げ、しばらくイメージの世界の中に逃げ込みましょう。

空想の避難所に意味はあるのかと思う人もいると思います。
人間の脳は現実のデータと想像のデータをうまく区別できないことが脳科学でわかっているので、イメージで作った避難所にもちゃんと効果があります。

あなたの不安が少しでも無くなり、幸せへの第一歩を踏み出せることを願っています。


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