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サンタモニカ出身NY在住のファッションディレクター。 総アーティスト時代創造のための知…

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サンタモニカ出身NY在住のファッションディレクター。 総アーティスト時代創造のための知識・技術・心構えを詰め込んだnote✍️ アート×ファッション×ビジネスを通じて、各個人のアイデンティティを喚起させ、自己表現を楽しむための「アーティスト脳」を育てます。

最近の記事

ファッションが可視化する"テイカー"気質〜"ギブ"の循環システムによるサステナブル・ファッション/ライフ/キャピタリズムを目指して〜

「着る服を選ぶこと」は、 身近で手軽な日常的選択行為でありながら、「自己表現」が強制的に起こる特殊な選択行為です。 なぜなら「自己表現しない」という無意識の選択でさえ強制的にアウトプットされて「自己表現」の一環になるからです。 つまり服を着なければならない限り、その人の「本質的な選択の優先事項」は常に可視化された状態と言えます。 もちろん、"スーツをどう選ぶか"や、"スーツを着る仕事を選ぶかどうか自体"でさえその一環です。 … 例えばもし、 あなたの服選びが「経済合

    • ファッションによる選択と集中の強制〜"人生の垢抜け"のためにイシューからはじめよ〜

      ファッションビジネスにおける自分の優位性の一つに、 「あらゆる社会的問いをファッションに接続して共有できること」があると思っている。 Instagramやnoteの発信においてもこの視点をある程度一貫させているつもりだ。 そしてこれはコンセプト/ルールメイキングのような概念に近い。 この前提にはファッションが"内界と外界のインターフェース"であるという考え方があり、 そこに孕んだ矛盾を問いに変換して解決していくプロセスを広義に"ファッションする"と捉えている。 もはやファ

      • 尖ったまま勝つ美しい人生論

        0.まえがき この文章は、行き場のない本音の埋蔵地として、ある種の自傷行為として、剥き出しの純白を守る鉄の檻として、ここに残す。 ニルヴァーナのアルバムを静かに拝聴し直すような消極的臨死体験だ。 LAで生まれ東京で育った今までと、NYに旅立つこれから、その他あらゆる境界線の山折り谷折りを再確認しながら、「二元論的な問いの集約化」という形でそれらを保存・昇華できたらと思う。 今回は僕の中の茫洋とした人生観を場当たり的に解きほぐしていく過程をただ垂れ流すので、青臭さやある

        • 理想主義の自分が結果主義の世界で無双できる理由〜メンタル構造から考えるイノベーションの起こし方〜

          今回は、「抽象」を重視する理想主義の僕が、結果主義を掲げるプライム企業で全社年間顧客様売上MVPという「結果(具体)」を獲れた理由を深掘りして、"応用できる理論として"共有していく。 Ⅰ.人間の4タイプ分類 まず僕は、人間の4タイプ分類をけっこう推奨しており、その中で自分の行動原理は「理想型」に類すると確信している。 ・注目型 ムードメーカーで自分の熱意が何より大事なタイプ。人から注目されたい、認められたい、 頼られたいという欲求が基本的に強い人が分類される。 このため

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        ファッションが可視化する"テイカー"気質〜"ギブ"の循環システムによるサステナブル・ファッション/ライフ/キャピタリズムを目指して〜

        • ファッションによる選択と集中の強制〜"人生の垢抜け"のためにイシューからはじめよ〜

        • 尖ったまま勝つ美しい人生論

        • 理想主義の自分が結果主義の世界で無双できる理由〜メンタル構造から考えるイノベーションの起こし方〜

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          '22→'23年録〜年末年始を1人で過ごしてみる思考実験〜

          Ⅰ.ある言葉 2022年が終わり2023年になった。 振り返ってみると2022年はフワフワした一年だった。 理由はきっと努力していないからだ。 社会人を5年もやっていれば、あらゆることをシャビのパス宛ら反射で捌くことができる。 そもそも今までの人生で特段努力したという思い出もないのだが、昨年は特に結果までの道筋が最短だった。 自分は直感で面白い、やりたいと思った勝ち筋だけをただ淡々とこなしていく。 その道にコミットすることが自分の関わる全てにとっても最善だと確信してい

          '22→'23年録〜年末年始を1人で過ごしてみる思考実験〜

          コンテクストのハイ・ローとファッショニスタの対立〜ファッションはもっとONE PIECEすべき〜

          ファッションシーンの永遠の課題… それは「ファッション好き」なのか、「服好き」なのか、みたいな線引き。 両者の言い分は、 「ファッション」は本人の絶対評価で楽しめればなんでもいい。 自己満の範囲でのビジュの追求や自己ブランディングこそファッションの本質。 服好きの知識マウントが表現することの楽しさを殺している。 ⇔ 「服」はまずプロダクトの良し悪し、そしてカルチャーやバックグラウンドとの相関性で楽しむもの。 歴史や時代性をメタファーした表現こそファッションの本質。 着飾る

          コンテクストのハイ・ローとファッショニスタの対立〜ファッションはもっとONE PIECEすべき〜

          服を着る意味、僕が作る意味〜僕に顧客様はいない〜

          こんにちは。 Bです。 最近僕のディレクションしたブランドがローンチしまして、、 改めて、服を着る意味、僕が作る意味を考えさせられました。 まずは、展示会に足を運んでくれた皆様、 応援してくれる皆様、共に作り上げた皆様、 本当にありがとうございます。 insta @linoh__official @hsk_ysmt 展示会が無事成功した今、 期待と不安が入り混じったカオスな心を整えながら、風の行先を辿るように、我儘な雲を掴むように、自分の今いる場所を再確認し、可能性を

          服を着る意味、僕が作る意味〜僕に顧客様はいない〜

          アートは"創作"ではなく"媒介"かもしれない。〜ミケランジェロや呪術廻戦に学ぶ世界の見え方〜

          Ⅰ.アートは媒介? かのミケランジェロや、大仏師の称号を持つ松本明慶さんなど、 名彫刻師はその彫刻の早さが有名だけれど、 彼らは口を揃えて、 「埋まっているものを掘り出すだけ」だと言う…。 それは石や木自体が、すでに掘るべき形の限界を定めているということだ。 そこに着想などはなく、 「内在しているものを見つけてあげる」 「余計なものを取ってあげる」 というニュアンスが正しいのかもしれない。 彼らはただ"知っている" 全身全霊でこの世界を感じて、 真理とシンクロしている

          アートは"創作"ではなく"媒介"かもしれない。〜ミケランジェロや呪術廻戦に学ぶ世界の見え方〜

          資本主義と民主主義の限界からみる文化的価値の真価〜「価値ある生き方」=「エモい」〜

          こんにちはブライアンa.k.a Bです。 今回は、 ▷自分の「エモい」を理解している人だけが「価値ある生き方」を実感できる。 ▷そして「エモい」は合理性の循環で語られる"経済的価値"とは対極の"文化的価値"に近接する概念である。 という話を、資本主義と民主主義の限界から俯瞰して、順にお話していきたいと思います。 Ⅰ.「生きる価値」を見失った世の中の"閉鎖感"の正体 ではまず、 皆さんにとって「価値のある生き方」とは何でしょうか。 "コレ"のために時間を費やし、心を燃や

          資本主義と民主主義の限界からみる文化的価値の真価〜「価値ある生き方」=「エモい」〜

          Hip Hopの4大要素に「知識」が加えられた必然性〜"アート=イデオロギー的"という概念を紐解く〜

          今回は、 前回のnoteで提言した 「アートは論理的には定義できず、イデオロギー的にしか定義できないので、 ファッションのアート性もイデオロギー的に定義すべき。 そして、そもそも"おしゃれ"とはそのアート性に対する評価である。」 ということについて、 より説得力を持たせるために、Hip Hopを例にとって深掘りしたいと思います。 なぜ、Hip Hopかというのは、、          単純に好きだからです笑 アメリカで生まれ、家ではいつも音楽好きの両親が洋楽を流していたり

          Hip Hopの4大要素に「知識」が加えられた必然性〜"アート=イデオロギー的"という概念を紐解く〜

          「着たいものを着ればいい。」というポジショントークに辟易する。〜おしゃれは定義できる〜

          ファッションとは常に、その時代を映し、自分の内面をも映し出す鏡です。 では、今のファッションはどのような時代を反映し、個人に落とし込まれているのでしょうか…? 一言で表すなら「多様性」だと思います。 僕自身、あらゆる事においてボーダーは無ければ無いほど良いと思います。 しかし、ファッションの持つ"アート性"にフォーカスした時、いまのファッションシーンから垣間見える「多様性」の捉えられ方に対して、 そこまで相対性を排除し、絶対性(個人の自由)のみを是としていいものなの

          「着たいものを着ればいい。」というポジショントークに辟易する。〜おしゃれは定義できる〜

          MISSION〜総アーティスト時代の創造とは〜

          初めまして。ヨシモトヒサキです。 ロスで生まれて、今は渋谷に住んでいるこじらせ24歳です。 ミドルネームのブライアンで呼ばれることが多いので以後お見知り置きを。。 今日から日々考えていることを発信していきます。 今回は、僕の人生のMissionである、「総アーティスト時代の創造」についてお話しします。 まず初めに、僕は「アーティスト」という存在に憧れています。 なぜなら、日常において心の動く瞬間は"常に"小説や映画、音楽、絵画といったアート的なものだからです。 よく「事

          MISSION〜総アーティスト時代の創造とは〜