【就活】学生が企業研究しても知らないたった一つのこと知っていますか?
今年の学生は何か覇気を感じないんですよ。
コロナで引き籠っていたからでしょうか?
社会性が育ってないと思うんですよね。
会社説明会の後に
ある人事担当者が最初に発した言葉です。
私はこれを聞いて
「何様のつもりですか?」
と内心憤りを感じました。
覇気を感じない=興味がない
かもしれませんよね?
なぜ、今回のプログラムは
学生の興味関心を
得られなかったのだろうか?
なぜ、壇上に立って話をした社長に
プレゼンスが無かったのだろうか?
スピーチの内容に問題があったのだろうか?
と、まず反省が先だと思う訳です。
ところが、
説明会の中身に全く目が向かず、
せっかく来てくれた学生を責めたのです。
こんな失礼な話はないと思うのですが、
これは日常的に起きていますよね。
今回の話は、学生向けの会社説明会で
感触が良くなかった時に見直すべき点
仕事観の伝え方
を深堀りしてお話したいと思います。
「石積み職人」の話はご存じですか?
石積みをしている職人に
「何をされているのですか?」
と尋ねます。
そこで返ってきた返答で
その人の仕事観が分かるという話です。
職人A:①石を積む作業をしている
職人B:②教会を作っている
職人C:③人々の癒しの空間を作っている
この話の解釈は…
①は、作業の工程を
②は、作業の目的を
③は、仕事がもたらす意味を
職人が目の前の作業をどのように捉えて
仕事をしているのかが良く分かる
例として扱われることが多いです。
冒頭の話に対して、
私のこの話と以下の質問をしたのです。
自社の仕事を③意味で
きちんと自分の言葉にして
伝えることが出来たでしょうか?
すると、私の意図が伝わったのか
人事担当者は黙り込んでしまいました。
この石積み職人の話から学べることは
学生はアルバイト経験はあるものの、
その仕事観についてはまだ
①大半、②少数、③ほぼ居ない
という事です。
彼らは人生において、まだ消費者なのです。
だから、
仕事を通じて社会に価値を提供する側の
価値観はきちんと説明しないと伝わりません。
勿論、ただ目の前の仕事をして感謝される
といった達成感も大切なことです。
しかし、自社の事業が
誰に、何を、どのように提供することで
顧客や社会に貢献しているのか?
消費者であり、ただのファンに過ぎない
彼らに対して、企業の責任として
その仕事観をきちんと伝えてあげることが
重要であると考えています。
給与も、公休日数も、残業時間も
所詮はカタログスペックです。
そんなものをいくら力強く語っても
もっと上の会社はいくらでもあります。
説明会への参加してくれた学生は
そのスペックにおいて最低ラインを許容し、
かつ、仕事に興味を示してくれた訳ですよね。
そんな学生にとって
説明会に来て得られる価値は何がベストか?
そう考えると改善し易いかもしれません。
どんな情報を求めているのか?
何を話した時に反応が良かったのか?
伝え方を工夫して反応が変わった点は何か?
トライ&エラーを繰り返して
ベストなプレゼンテーションを
見つける参考にして頂けたら幸いです。
最後に
スターバックスのコンセプトである
「サードプレイス(第3の場所)」
の価値をお伝えします。
これを聞くと、従業員全員が
この目的に向かって仕事をしている
という仕事観が伝わります。
逆に、
これに反することはしてはいけない。
という姿勢も理解して頂けるはずです。
【スターバックスの仕事観】
都市生活に疲れた人へ
くつろげる空間(※)を提供することで
第3の場所=憩いの場となる
※くつろげる空間を構成する要素が
コーヒーの味、香り、
店内のインテリアやBGM等になる
誰の心にもスッと入ってくる
秀逸なコンセプトですよね?
自分達をコーヒーショップだと
名乗った瞬間、その価値が無くなる
という感覚さえ覚えます。
貴方の会社にも当てはめてみてください。
商品やサービスに関しても
誰かの、何かの役に立っている部分
がきっとあるはずですよね?
それを言語化して分かり易く伝え、
その価値と意義が伝わると、
学生の心に響くはずである…
私はそう信じています。
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