見出し画像

なぜか面接で話すと印象の悪いNGワード「貢献」と「勉強」、その理由は?

社会貢献がしたい!
御社で学ばせていただきたい!

学生がよく面接で話すNGワードです。

この言葉を聞くと面接者は
あまり快く思わないことをご存じでしょうか?

一見良さそうに思えるこのワードが
なぜ嫌われるのでしょうか?

その理由についてお話ししたいと思います。

ぜひ最後までお付き合いください。


1.面接者の頭の中をひも解く


採用面接において
学生はどう考えて臨んでいるか?

「ことばを間違えないようにしないと…」
「面接官に嫌われたくない…」
「他の人より優秀だとアピールしないと…」

彼らは不安でいっぱいだと思います。

一方で面接者の頭の中は

「ノルマがあるから、なるべく通したいけど…」
「最低ラインの基準を満たしているが…」
「学生の考え方が抜けないのが心配だな…」

このように考えています。

この差が生まれる理由は

学生:選考を通過したい、良い印象を持たれたい
面接者:会社に貢献できるポテンシャルがあるか?
    スキルとマインドの双方で問題はないか?
    しっかり見極めたい…

この視点の違いから発生するのです。

つまり、「貢献」や「学ぶ」は
クラブ活動講義を想像させてしまい、
あまり良い印象がないというのが一般論です。

学生側もNGワードを言わないように
ことば選びは慎重になるのですが、
つい「社会貢献」とか言ってしまう
学生が後を絶ちません。

また、SNSにあるようなテンプレは
すでに聞き飽きているため
結果、白けてしまうという訳です。

あなたが貢献するべきは
社会への貢献ではない、
会社への利益だ!

ある人事担当者のことばです。

自分は社会へ貢献したい
なんて回りくどいことを言わず、
自分ならなぜ
 会社に利益をもたらすのか?

これをストレートに自信をもって
アピールすればいいんだ!

このように面接者は思っているため
すれ違いを起こしているのです。


2.面接者の誤解や傲慢も見直すべき


「ことば選びの違いじゃん!」
「厳し過ぎないですか?!」
というご意見もあるでしょう?

本当にその通りで
「社会貢献したい」や
「御社で勉強したい」という言葉は

学生の立場からすると
「私はこれから御社で頑張って
 会社に貢献するので私を雇って欲しい

と同義なのは明白です。

だから気にしないという人も居ますが、

毎日、面接を繰り返す彼らの立場も
考えて発言には気を使って欲しいとも
学生には申し上げたいのです。

彼らはNGワードが出たら減点!
学生気分が抜けない発言や態度は減点!

そうやって審査するように
会社から言われてこの場に臨んでいます。

逆に、
面接者は人数のノルマがあるから
出来れば選考を通したいのです。

しかし、
基準を満たさない人
学生気分が抜けない人
をうっかり選考で通してしまうと…

次の役員面接において
「なんでこんな学生を通過させたんだ!
 お前には見る目がないのか?!」

と怒られるため、慎重になるのです。

これは以前、お話したと思いますが、

面接者への気遣い
最低限の礼儀作法
SPIによる審査 等々

見極める」という工程は
将来の会社を任せられる人材か?
企業側にとっては重要なのです。

関連記事はこちらから

ただし、
これは面接者側の問題だと思いますが
学生を見極めるだけが自分たちの役割
と誤解している人が非常に多いです。

極端な話、
「学生の粗を探して
 問題ないなら通過させてやろう…」

そんな傲慢な考え方を持った人さえいます。

彼らの頭の中にあるのは
「社会貢献は勝手に他所でやってくれ!」
「勉強は自分でやるべきものだ!」

こんな感覚があるそうで、
これも人事担当者から聞いたことがあります。

ただ、これは明らかに間違った考え方で
見極め」は確かに重要ですが、
それは一つの要素に過ぎません。

もう一つの要素は自社の魅力を語って
学生を「惹きつけ」る行為もまた
大きな役割として担っているのです。

これを知らずにやっていない人
教えてあげる必要があります。

知っていて放棄している人
面接者として適切な人材とは言えません。

一緒に質問を出し合って自社に合うか否か?
自分が働く会社でふさわしいか?
お互いに確認し合う場が採用面接である。

この意識が欠けた面接は
内定を出して、次に選択権が求職者へ
移った瞬間に容赦なく辞退されます。


3.これからの採用に求められるもの


最後にまとめです。

・「貢献」「学ぶ」は
 学生の考え方であり、面接ではNGワード

・企業がもとめているものは
 「会社の利益に貢献できる人である」

・面接者は「見極め」ばかりに囚われず
 学生を「惹きつけ」ることが重要

・「惹きつけ」要素の欠けた面接は
 学生の内定辞退を招く大きな要因と
 なってしまうので注意すべし!

更にもう一つ付け加えると
現実の採用は少子化・労働人口の減少
競争が激しく、奪い合いだといいますよね?

しかし、そういう時代からこそ、
よりお金を掛けて、より厳選採用して…

より大きく資本のある会社が独占する
こんな考え方で正しいのでしょうか?
これは健全な姿なのでしょうか?

私は決してそうは思いません!

「振るい」にかければかける程、
学生の気持ちは離れていくと思いませんか?

だから、この先の未来では
セールスもリクルーティングでも、
すべての工程において

競争」ではなく、共に創るという意味で
共創」という考えが浸透して欲しい。
私はそのように考えています。

お互いに場の空気をつくり、
お互いに納得いくまで確認し合って
お互いに長く一緒に働いていけるか?

そんな確認の場にして欲しいと思います。


如何だったでしょうか?

今回、初めて「共創」を発信したのですが、
この考え方は元々政府のODAとか
社会課題の解決の場面で浸透した言葉です。

詳細と採用に活かせる具体例については
次回にお話させていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回の記事が良かったという方は
いいね!
他にも見てみたいという方は
フォロー
ぜひ、よろしくお願いいたします。

2024/9/14更新
【お詫び】
掲載時に次回のサムネイルを
間違えて掲載してしまいました。
内容と一致せず、違和感を持たれた方へお詫び申し上げます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?