【まとめ】オランダ出身の偉人
ヨーロッパ移住を考えるに際して、オランダが気になりはじめた。
オランダがいいと思う理由をざっと挙げてみる。
・オランダの温厚な天気
・開業のしやすさ
・永住権の取りやすさ(5年)
・教育システム
・信頼のある年金システム
・英語が使えること
(逆にデメリットを上げると、賃料の高さが気になるところ。)
そういった天気や制度についても大事だが、オランダという国自体にもっと興味を持ちたいと思い、オランダ出身の偉人について調べてみた。
芸術家
オランダは偉大な芸術家を数多く生み出している。
まずは大人気のゴッホだ。
有名な『ファン・ゴッホの手紙I・II 』の大部分もオランダ語で書かれてあり、オランダ語を学べば、彼の手紙を原文で読むことができる。
フェルメールもオランダ出身の画家だ。
スペインの画家・サルヴァドール・ダリは、『ダリ・私の50の秘伝』の中で、有名画家の比較を行なっている。
(「十年間にわたって検討されたダリ流分析に基づく画家の価値比較」(p28))
そこで、ダ・ヴィンチやラファエロ、ピカソをさしおき、堂々と1位に輝いたのがフェルメールだ。
本のなかでも、ダリはフェルメールに心酔しきっている。
本書はジョジョで有名な荒木氏の『荒木飛呂彦の漫画術』のような、画家による画家のための、芸術家の秘密暴露本なので、いかにフェルメールが優れているかというのが伝わってくる。
続いて、レンブラントもオランダ出身の画家だ。
レンブラントは光と影の明暗を明確にする技法を得意とし、フェルメールとともに、バロック絵画を代表する画家の一人。
他にも、だまし絵のような幾何学的グラフィックアートのマウリッツ・エッシャー、『ミッフィー』のディック・ブルーナ、 『スイミー』でお馴染みのレオ・レオニもオランダ出身だ。
絵描きではないが、個人的に気になっている芸術家テオ・ヤンセンもオランダ生まれだ。
彼は、風をうけて歩く生命体(ストランド・ビースト)というキネティック・アートを創り出している。
プログラマー
プログラミング言語Pythonの作者もオランダ人だ。
その名はグイド・ヴァンロッサム。
1956年にオランダで生まれ、アムステルダム大学で1982年に数学と計算機科学の修士号を取得している。
彼がPythonを開発し初めてのは33歳の時で、 その後Google、Dropboxにも勤め、現在はマイクロソフトに籍を置いている。
思想家
まずは『エチカ』で有名な哲学者スピノザだ。
デカルト、ライプニッツと並び、17世紀の近世合理主義哲学者として知られている。
また、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらドイツ観念論やマルクス、その後の大陸哲学系現代思想へと大きな影響を与えた人物だ。
次は歴史家のヨハン・ホイジンガで、主著は『ホモ・ルーデンス』。
彼はその本で「人間の文化は遊びにおいて、遊びとして、成立し、発展した」ことを主張した。
松岡正剛氏が好きな人なら、よく引用されているのでご存知だろう。
千夜千冊でも取り上げられている。
「人間活動の本質が遊びであり、文化の根源には遊びがある」と、人類の歴史の再構築を試みた名高い本だ。
あと、著者はオランダ人ではないのだが、世界的ベストセラー『アンネの日記』も、原文はオランダ語で書かれている。
まとめ
オランダ出身の偉人をまとめてみると、この人もオランダ人だったのか!と驚かされっぱなしだった。
特にスピノザがオランダ人だったとは思わなかった。
あと、テオ・ヤンセンの作品は思い出深く、北海道に旅行に行った際に「札幌芸術の森美術館」のテオ・ヤンセン展に訪れた。
そこでは風をうけて砂を食べながら歩く生命体、実物のストランド・ビーストに圧倒された。
テオ・ヤンセンは、いくつものストランド・ビーストを生み出しており、その進化の系譜も面白かった。
とにかく彼のHPを訪ねてみてほしい。
子供の頃、工作にワクワクしていたあの感じを思い出せるはずだ。
また、ぼくの知識が足りておらず、紹介した偉人が芸術家、思想家に偏ってしまったが、物理学者にも偉人はおり、もう少し学んでから紹介できたらと思う。
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