ショッピングモールが消えるのが先か?地方が消えるのが先か?
ショッピングモール=地方のライフパートナー
みんな大好きショッピングモール
地方の名物は今やショッピングモールかもしれない。
私の住む香川県丸亀市だって、なんだかんだ皆、大型ショッピングモールが好きだ。地域のスーパーだって、いつの間にかその傘下に入っている。
ショッピングモールのせいで、地元の商店街に活気がなくなったなんていう話をよく耳にするが、そのような話も今は昔。
というのも、地方にショッピングモールが進出するきっかけとなった大規模小売店舗法が改正が議論されたの1980年代、廃止至ったのは2000年のことであるからだ。もうかれこれ20年が経過している。
今やショッピングモールは目の敵ではなく、もはや地方のライフパートナーといっても過言ではないだろう。
ショッピングモールの先行き論争
「大型ショッピングモールも人口が減れば、いつかはいなくなるぞ」
地方のショッピングモールの話をしていると、必ずと言っていいほど、この意見が話題に上る。
間違っていない。儲からないなら撤退する。それが営利企業である。
どこまで地域貢献に意欲があるかはわからないが、ただ本社が都会にあるところをみると、やはり地方はいずれは見捨てられてしまうのだろう。
だからこそ、地方の一部勢力からは、
「ショッピングモールにまけないように、頑張ろう!」
という機運が生まれるのかもしれない。
ただ、一つ、私には疑問がある。
ショッピングモールが地方から消えるころに、地方はまだ残っているのだろうか?
多角化する経営
ショッピングモールを運営する企業は何もショッピングモールだけを運営しているわけではない。
金融業に、宅配業、さらには保険業と今やそのサービスは多岐にわたる。
なんなら母体が大手金融機関だったりもする場合もあるのだから、地方の中小企業や自営業者がよってたかっても、その資本力にはかなわないのである。
この経営の多角化が利益増を狙っているのか、リスクヘッジなのか、それともその両方なのかはわからない。
とはいえ、一つ考えるべきは、大企業と地域の企業が同じ土俵で戦うことの是非である。
「儲ける」ことを目標としている大企業と「続ける」ことを目標としている地方の企業や事業所は目指すところが異なるのではないか。
地方を支えるショッピングモール
私としては、ショッピングモールが消えてなくなる頃、地方も一緒にはすでに消滅しかかっていると予想している。
なぜなら、ショッピングモールの主な顧客は、その地域の住民だからだ。
ショッピングモールがなくなるということは、その地方に人間がいなくなっていることを意味している。
ただショッピングモールはその多角化した事業のおかげで、なお生き残っているのだろう。
不躾な考えかもしれないが、もう
「地元の商店を使おう」
と声高に叫ぶべきかも私にはわからない。なぜなら、ショッピングモールのファンたちはきっとそのような呼びかけに耳を傾けないからだ。
しかも、ショッピングモールよりも先に地方が消滅するなら、「ショッピングモール」がなくなっても、それを悲しむ人間の絶対数も確実に減少しているはずだからだ。
ショッピングモールが地域に支えられている?いや、ショッピングモールが地域を支える時代がくるのかもしれない。もうその時代に突入しているような気もしている。
そして、いずれ地方は消滅する、かも。
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正直、何が望ましい未来なのかもわからないです。案外、ショッピングモールに駆逐されて丸裸になった地方には新たなビジネスが宿るのかもしれませんね。
さてさて、他方で、私の住む島は飲食店はおろか商店もありません。お金を使える場所と言えば自動販売機と郵便局ぐらいです。島民およそ150人のうち50歳以下は10名弱しかおりません。
おそらく近い将来郵便局も廃止されるでしょうし、毎日の船便も減便されるのだろうなと思っています。
ここに新たなビジネスが宿るかは分かりませんが、私としては宿泊業をもって、その萌芽を生み出したいと思っています。
消えかかっている島が、良いところも悪いところもひっくるめて、今後消えかかる地域の先進事例になればいいなと思います。
というわけで、本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!
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