普通の狂気性〜戦時下の国防婦人会とコンビニ人間〜
私たちの社会は、「普通」でなければ社会への参加を許さない。
『コンビニ人間』と普通久しぶりに『コンビニ人間』(第155回芥川賞)を読んでいた。この本が描くのは「普通」の狂気性であると私は捉えている。
そして、先日のNHKスペシャルをみて、この普通の狂気性は今も昔も存在するのではないかと。
結論から言えば、主人公(古倉恵子)がコンビニ店員としてであれば社会に参加できることと、国防婦人会が女性の社会参加の場として機能していたという指摘は、同じ文脈にあるということだ。
恵子