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コラム「離島で遠吠え」

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疑問や提案を離島から「遠吠え」でお届けします!
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「移動」しない旅を楽しむ ~お伊勢参りというヒント~

江戸時代のお伊勢参りでは、旅の思い出を披露する会が開かれたそうな。 そこに「移動」しない…

”編集”ばかりの世の中じゃ、地域の価値なんて生まれない

「地域の素敵なものを沢山集めて」 「誰かと誰かを繋ぐ」 最近こうした声に耳を傾けることに…

これがホントの高菜チャーハン!?【香川の農家が語る漬物ではない高菜の話】

生鮮野菜としての高菜を見たことはありますか? 高菜漬けと高菜皆さん、高菜って見たことあり…

北新地の美人ママと腐葉土を採りに行った話

「ウチのお店って、企業の社長さんとかも多いので、表面的な知識じゃ通用しなかったりするんで…

お客様は神様ではないけれど、主人公ではある

お客様が神様なら、私自身が相手に向って施すことは何もない。 なぜなら、私などよりも神様の…

秋の柿仕事

今年の秋は初めて「梅仕事」ならぬ「柿仕事」をすることにしました。 さて、柿自体は秋になっ…

緩やかな衰退を目指して 〜SDGsに手を出すその前に〜

「開発」は「衰退」をどこまで許容できるのだろうか? 私は今、高齢化率90%近い香川の離島で暮らしている。人口150名程度のこの離島では、27歳の私が最年少だ。 昨今流行りのSDGsすなわち持続可能な開発目標という言葉のせいか、島にも都会から企業や団体がぽつぽつと集まるようになってきた。そして、多くの場合、SDGsに配慮した活動をしたいらしい。 私個人としては企業や団体が島にやってくるのは、私企業である以上彼らの自由だし、彼らがこの島の未来を活性すなわち「開発」していくの

バルタン星人は「難民」だった

「バルタン星人って、かわいそうなんだよ」 と小学5年生の男の子が私に教えてくれた。バルタ…

「お顔」を知るのは農家の喜び 〜マルシェにフォロワーさんが来てくれました〜

今月3日(日曜日)、香川の離島からさいたま新都心駅の「けやきの下マルシェ」に出店させてい…

真剣に考えた方が良いけど、深刻には考えなくてもいい ~香川の離島に暮らす私が思う…

都会の暮らしで月に5万円を貯金できている人がどれだけいるか? 移住の悩みは、お金の悩み先…

「そりゃ、仕入れ原価ゼロの仕事が流行るよね」って話 ~ウェブライターと農業・宿業…

農家ってもともと個人事業主が多い業界なので、ある意味、フリーランス中心の業界ですよね?(…

ウルトラマン、全裸説

最近ふと「ウルトラマンって全裸なんじゃないか?」という疑問が湧いてきた。 もし仮に全裸だ…

アート制作は「子育て」か「子作り」か

絵を書いているときは子作りで、絵が誰かの手に渡ってからは子育て 「子育て」か「子作り」か…

「家庭料理のプロ」は矛盾しているのか?

「だとすると、おばちゃんは家庭料理のプロですね」 絶品の家庭料理農家民宿であるウチの宿では、調理体験として朝と晩の食事を提供している。つまり、その料理と体験に対して対価を頂戴しているわけだ。 先日、同業の農家民宿におじゃますることになり、食事をさせてもらった。70代で民宿のオーナー(以下、愛称としておばちゃん)が作る料理はどれもとても美味しかった。 すると同行者の一人が声を上げた。 なるほど、今まで私の中にあった違和感が取れたような気がしたのだ。 何に対してプロであ