ウルトラマン、全裸説
最近ふと「ウルトラマンって全裸なんじゃないか?」という疑問が湧いてきた。
もし仮に全裸だとすれば、裸一貫でウルトラマンはプロレス宜しく飛び蹴りだのラリアットだのを怪獣たちにお見舞いしているということになる。
ちなみに、私は全裸だと思っている。
理由: たまに服を着ているから
これが私が持つ最大の答えと言っていい。例えば、1996年に発売された『おとうさんはウルトラマン』。1995年生まれの筆者も大変お世話になったし、作者みやにしたつや氏の著作は今でも手に取ることがある。
今回ばかりはこの一冊がまさかウルトラマンの全裸を証明することになろうとは予想だにしなかった。実際他にも出光石油のCMなどでは、スーツやジャージを着たウルトラマンを見つけることができる。
では、なぜウルトラマンは全裸でも恥ずかしがらないのだろう?
無論、ウルトラマンからすれば人間などアリ程度の大きさに過ぎないのだから、シンプルにその視線が気にならないという可能性はある。私もアリに全裸を見られたとて、何ら羞恥心は生まれない。
かたやもう一つの考え方として「全裸が恥ずかしい」という概念をウルトラマンは持ち合わせていない可能性もある。アダムとイブは禁断の実を食べて自分たちが裸であることに気が付いてしまい恥を覚えたというが、ウルトラマンは地球人ではないので、地球上の宗教と信仰とはきっと無縁だろう。
この点から、ウルトラマンのふるさとM78青雲にきっと地球のキリスト教的な教義は伝播していないと考えられる。
さて、こうしてウルトラマンが全裸であるという前提を共有できたわけであるが、全裸だからといって私たちは彼を忌み嫌うことあるのだろうか?
きっとそうではないだろう。でなければ、1966年の初代から現在に至るまで毎年のようにウルトラマンは小さなお友達も、「大きなお友達」も魅了できるはずがない。私自身も大きなお友達ということはないが、「シン・ウルトラマン」が劇場上映されていると知ると心躍ったものだ。
全裸でもウルトラカッコいい。
それがウルトラマンがウルトラマンたる所以なのかもしれない。
(終)
★みやにしたつや氏の絵本もあります
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