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Episode 363 愛が殻を破るのです。

私はパートナーをひと目で好きになりました…って話は、恥ずかしいからあまり語らないと言いつつ、このブログで頻繁に出てきます。
それくらい、パートナーとの繋がりは私にとって重要な話で、これを抜きにして私のASD観も定型者からみたASDの姿も語れないのです。

すみません、のろけ話しますよ。
私のパートナーは凄く「いい女」なのです。
別に私を選ばなくても、言い寄る男どもはいっぱいいたハズです。
私にはそれこそ back number が歌う「高嶺の花子さん」でしかなかったのです。

そりゃぁ、私にも彼女がいた時期はありましたよ。
年上とも付き合ったし、大学4年生の時の彼女は高校生だったしね。
でも、私から付き合ってくださいと言った人ではなかったワケで、「付き合って」と言われることで「恋のスイッチON!」みたいな思考回路で恋愛のストーリーがスタートしたって所詮は誰かの物語を再生するだけだったワケですよ。

でも、パートナーは私と釣り合わないくらいの「いい女」で、ものすごく好み。
それが何を間違えたか、私に「付き合って」って言うんですよ。
もうね…背中から羽が生えて空を飛ぶ勢いですよ。

自己肯定感の塊だった私は、パートナーが弱っているタイミングで気持ちを引き寄せたのだろう…というお話は先日しました。
そして自他境界線の緩い私は、その弱みに付け込んで彼女を「お姫様だっこ」で掬い上げるワケですよ。
考えてみれば、何でここで「至近距離」の私の本性を彼女に見せたのでしょうね。

私はここ数日で自分自身のACな部分が分かり始めてきました。
ACにはいくつかのパタンがあるようですが、私は「言われるままに良い子」になるタイプで、それ故に自信がないことには手を出さない臆病者でした。
できることを確実にやって褒められたいから、出来ることしかしない。
自分の気持ちを表に出して「違う」なんて言われたら、私の自己肯定感の水晶玉に傷が入ってしまいますからね。

多分ね、私はパートナーに「挑発」されたんです。
「私をつかみ取りたかったら踏み込んで来い!」
彼女は最初から境界線を越えてお姫様だっこされることを期待していたように思います。
ACで臆病者の私は、それまでもその後も自分の気持ちを表に出して生活していなかったと思います…所謂「外モード」です
結果的に、それがASDの思考を包むオブラートになった…。
一方で、ACの殻を突き破った部分は「内モード」となって、剥き出しのASD思考でパートナーを包むことになります。

ASDの内モードは、実際の社会生活や家庭生活の足枷になることが多いのですが、包み隠すことが無い「真の愛情」の形であるかもしれません。
パートナーに対して愛情をストレートに伝えられるのは、彼女に対してのみACの壁がないから。
そう考えると納得できるのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/9/12

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