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Episode 267 評価をリセットするのです。

私が「私はこれで良い」という自己肯定感を作り上げたのは、小中高生のころに毎年環境がリセットされたことに大きく影響されていると思います。

というのも…。
独りでいることが多かった私ですが、ひとりが好きだったわけではないのです。
だから毎年のように自分を変えようとチャレンジしたのです。
そして息切れして撃沈する…。
その後は月の住民をしながらクラスという世の中を浮遊するのです。
年が明けてまた春、環境がリセットされて新しいチャレンジを試みるのです…が。

私の「自己評価」は決して高くありません
成績はトップではありませんでしたし、変えようと思ってトライする自分自身は毎年息切れして挫折ですよ。
上手くいかないことが多かった去年を過去として切り捨てて、「黒歴史」として封印するのです。

この封印できる原動力が、学業成績で裏打ちされた「私はこれで良い」という自己肯定感だったと思うのです。
学校生活で一番の評価基準という飛び抜けた価値を持つ学業成績は、私がクラスで浮遊してようが滑ろうが、対外的に揺るがない価値観であって、学年が上がろうとこの価値は変わらないのです。

去年あったことを黒歴史で封印しても、ここだけは残る。
残せるものがあるからこそ、そこにしがみついて他を全て切り捨てた…そう考えるのが自然です。

私は新しい環境への渇望が常にありました。
裏を返せば、環境を変えることは、私の大切な自己肯定感という水晶玉を傷付けないように守ろうとした行為そのものなのではないか?

評価をリセットするために環境をリセットする
そのリセットしたい気持ちの裏側には、しがみつけるだけの価値を持った自己肯定感があったのだと思うのです。

上手くいかない低い自己評価が自己肯定感を強くする。
傷つけてほしくない水晶玉に触れるのは、それを大事に磨き上げた私だけだったような気がします。

旧ブログ アーカイブ 2019/6/8

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