花盛りを過ぎた私たちはどう生きるべきか
今から2年前、104歳を迎えたおばあさんに「人生で一番幸せだったこと」について尋ねたことがある。
おばあさんは認知症の影響で昨日のことも思い出せなくなっていたが、昔の記憶は驚くほどにはっきりと覚えている人だった。時には小学校に通う前の思い出も話すことがあり、それはおよそ100年前のことなのでいつも興味深く聞かせてもらっていた。
そんなおばあさんは私の質問に対してしばらく考え込んだあと、「やっぱり学生の頃かねぇ。純粋で何もかもが楽しかったよ。もう一回やり直したいぐらい」と話