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2022年の抱負は「不倫すること」に決定しました。

あけましておめでとうございます。12月30日〜1月3日まで怒涛の5連勤を終え年末年始気分を1ミリも味わえなかった私です。

皆様におかれましては、ゆっくりとお正月を過ごして今年一年を乗り切るエネルギーを蓄えられたのではないでしょうか。そんなことねぇよクソが!と新年早々荒んだ心で吠えたあなたは私の仲間です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新年を迎えたならば、一応の義務というか儀式というか、ほとんど意味をなさないのですが、“新年の抱負”とやらを決めなければなりません。

新年の抱負といえば、人類史史上最もないがしろにされてきた約束であり、最も破っても罪悪感のない約束ランキング1位に輝いている素晴らしいものでございます。

毎年「ダイエットしたい! お金持ちになりたい! 友達を増やしたい! 出世したい! 恋人を作りたい!」などの身勝手な欲望を「新年の抱負」と書かれた心の看板に無遠慮に投げ散らかしてはそのまま放置して一年を過ごす私たちですが、翌年にはそのことをすっかり忘れ、新たな抱負を投げつける段になってようやく看板が汚れている事に気づき、「あれ、去年こんなこと言ってたっけ?」と思い出すのです。

そんな神聖なる“新年の抱負”ですが、私の今年の目標は「不倫すること」に決定いたしました! ありがとうございます! いえいえ、そんな大層なことじゃないです、あ、はい、どうも、どうもありがとう。

この結論に達するまでに、私はたくさん悩みました。なぜなら昭和の時代ならまだしも、平成を飛び越えて令和のこの時代では、“不倫”などしようものなら顔も知らない人たちからめった刺しにされて出血多量で死亡コースですし、なにより私は新婚なのでございます。

それなのに、どうして私はこんな不埒な願いを持つという残念な結論に至ってしまったのでしょうか? それは私の悲しい過去に由来するのです。

私のnoteでのハンドルネームは「おダメさん」といいます。我ながらシンプルで好きな名前なのですが、実際にマジモンのダメ人間です

詳しくは過去の私の記事をご覧いただくとおわかりになると思いますが、私のダメ人間ぶりの片鱗が感じられるエピソードを紹介するならば、「古い木に空いている樹洞を見て性的に興奮したことがある」レベルです。ダメというか頭がおかしいですね。紹介するエピソードを間違えました。

とにかく、そんな私は、社会から切り離されてぽつねんと生きてきました。幸運にも同じ境遇にある同士数人には恵まれましたが、クラスメイトや同僚などからは「何考えてるかわからんコミュ障」として敬遠される人生でした。

友達がいなさすぎて教頭先生から呼び出されてサシで「君、友達がいないのかい?」と心配されたほどです。

そのため私は20歳を超えても女性経験はありませんでした。社会から隔絶されすぎて、好きな異性というのもほとんどいませんでした。そもそも接点がないのですから、好きになりようがないのです。

もちろん、容姿が素敵だな、と思う異性はいましたが、それは「好き」とは違いますよね。本田翼を見て「かわいい」とは思っても好きとは思わないのと同じことです。

同じく女性経験のない悲しき仲間たちと「この先一生童貞として過ごすのだろうか」と星空を見上げながら涙ぐんでいた青春でしたが、転機は突然訪れました。

自分の人生に見切りをつけようと上京して1年、私は職場の同僚の紹介で、運命の出会いを果たしたのです。

私はその女性にすぐに惹かれ、それまで奥手でどうしようもなかったクソ童貞だった自分が嘘のように、猛烈なアプローチをかけ、ついには恋人にすることができたのです。

それからはや6年。昨年11月に私たちは結婚することになりました。彼女の誕生日でした。

私のダメ人間さを優しく包んでくれる彼女には感謝してもしきれず、どんな人生にも救いはあるのだと深く感動を覚えました。

そして私は今年、「不倫すること」を抱負として掲げるに至ったのです。

え? 意味がわからない? どうしてせっかく手に入れた幸福を自らかなぐり捨てようとしているのか、だって?

まぁ落ち着いてください。もう少し自分語りをさせていただきます。

私は「初めてできた恋人と結婚する」という、ある意味ではロマンチックな恋愛を経験することになりました。

つい最近、本田望結さんが「初めてお付き合いした人と結婚したい」というピュアな発言をして話題になっていましたね。“この世で最も地獄に近い場所”として有名なヤフコメ欄では「希望を持つ事は悪くないと思うけど、単純にこの子には無理だと思う」という意味不明な批判がありましたが、私はそうは思いません。なぜなら、私自身がそれを実行できたのですから(ドヤ顔ですみません)。

話を戻しましょう。私は妻に対して今の所なんの不満もありません。この先もずっと一緒にやっていけると信じています。

しかし、ひとつだけ気になることがあるのです。

それは、妻にはどうやら“推し”がいるということです。私にはあまり教えてくれないのですが、なにやら有名な男性声優の熱烈なファンらしいのです。

毎月その声優の事務所から手紙みたいなものが送られてくるので、ファンクラブにも入っているようです。

思えば、私はこれまでの人生、女性経験がないのと同様に“推し”というものができたことがありません。一人のアイドルや女優やアニメのキャラを追いかけたことがないのです。一瞬「この子かわいいかも!」と思っても、翌週にはすっかり熱が冷めてしまい続かないのです。

以前、Twitter上で“推しのいる人生は幸福だ”と言っている人を見かけました。実際、妻は推しのライブDVDを見ている時はこれ以上ないほど生き生きしています。「これが人生の喜びというやつか!」とこちらが感動するほどです。

だから私は、2022年は“推し”を作って不倫してやろうと誓ったわけです。

妻に負けないぐらい熱烈な推しを見つけて、ファングッズとか買っちゃって誕生日はモニターに推しの画像を表示させて一緒にケーキを食べる、みたいなことがしたいのです。

2022年、私の新年の抱負は「推しを作って不倫をする」です。

別に妻が自分以外の異性に熱中していることに拗ねているのではありません。全然そんなことありません。自分が推しを作って熱中すれば妻も同じ気持ちにさせられるのではないか、とかいう狡猾な考えは一切持っていません。

無粋な憶測はやめましょう。新年早々人を疑うのはよくありませんよ。

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さて、ここまで読んでいただいてありがとうございます。

今年も不定期更新になるかと思いますが、今後もダメ人間なりに日々の思いつきを書いていきたいと思います。また、別の記事でお会いできるととても嬉しいです。

さよなら!





大事なお金は自分のために使ってあげてください。私はいりません。