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ショートエッセイ集(13)〜綴ってきた思い出〜


『ショートエッセイ集』では、今までSNSで綴ってきた言葉たちをまとめています。その時々に思った言葉は、川の流れのようにどんどんと流れて忘れ去られていってしまうから、ふとした時に自分自身を振り返り、思いを馳せる…。
…そんな宝箱のような言葉の空間にします。

① 諦めることにどれだけの勇気がいったことかを知らない人が、簡単に『諦めるな』と言うけれど、諦める=手放すことで見える未来もたくさんあるんだよ。夢を叶えるための取捨選択=諦めることだと私は思う。叶えたい夢のために『手放す勇気』を。

② 難病で『寝たきりのピアニスト』になって3年。

寝たきりピアノは絶望しかなかった私の生きがいとなり、
人生を大きく変えてくれたパートナー。
ただのピアノじゃなくて、私の第二の人生そのものが詰まっている。

③ 知らない=幸せなことってあるよね。
私が難病で寝たきりになった当初、治ると思ってたから生きてこれた。その時点で何年経ってもずっと寝たきりの今を知ってたら絶望して死んでたと思う。
知らないことが希望になることもあるんだね、人生は。

知ってることが今を支えて、知らないことが未来を創る。

④ 人と比べることで生まれる「相対的な幸せ」は淡くもろいけど、
人と比べなくても自分の中から生まれる「絶対的な幸せ」は硬く微動だにしない永久的なものである。

比べて得る幸せではなく、
生まれて得る幸せを。

人と比べて変わる幸せではなく、
“比べても変わらない”幸せを。

⑤ 難病寝たきりの私は動けない。けれど、
無いものをねだったり羨んだりするのではなく、自分の得意なことや自分がすでに持っているものを最大限に活かせる生き方がしたい。
それが誰かの支えになれればそれほどの嬉しいことはこの世には存在しないと思う。
私は作曲家・ピアニストとして生きてゆく。

⑥ 健康な時には気がつかなかったのに
病気で寝たきりになった今、
普通に生活できることがどれほど幸せだったのかと気付く。

幸せは本当はすぐ隣にある。
失って初めてあれが幸せだったのだと気付く。
この世には、手に入れる幸せと、失って気づく幸せがある。

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