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きのう、なに読んだ?

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日々読んだ本や長文記事などの、読んだ部分について紹介と感想をメモします。
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2019年10月の記事一覧

「教える」「教わる」が絶対的な関係にならないように(「ザ・メンタルモデル」) | きのう、なに読んだ?

「教える」「教わる」が絶対的な関係にならないように(「ザ・メンタルモデル」) | きのう、なに読んだ?

「ザ・メンタルモデル」を読んだ。

「ティール組織」に関心を持った人たちがSNSで紹介していて、へええ、と思って見ていた。その後、身近な人が「今読んでいて、面白い」と教えてくれて、その人たちとこの本の話ができたらいいなと思って、着手した。

著者のひとりである由佐美加子さんは、「U理論」の訳者だそうだ。自己理解を深めることとか、自分への理解が深化・変化すると周りに対する見方や周りとの関係性が変わる

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日本社会には「江戸時代」の仕組みが残ってる(『中国化する日本』) | きのう、なに読んだ?

日本社会には「江戸時代」の仕組みが残ってる(『中国化する日本』) | きのう、なに読んだ?

近代とは何か。日英Wikipediaを見ると、ざっくりこんな感じ。
⚫︎中世と現代(1945年〜)のあいだ
⚫︎初期近代 (early modern) と近代がある。初期近代は近世とも呼ばれる
⚫︎日本では、応仁の乱〜江戸時代を初期近代/近世、明治維新〜太平洋戦争終結を近代としている
⚫︎欧州では、東ローマ帝国滅亡〜産業革命〜フランス革命を初期近代/近世、フランス革命〜第二次世界大戦終結を近代とし

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本の構成と文体の妙 (“Talking to Strangers” by Malcolm Gladwell)  |  きのう、なに読んだ?

本の構成と文体の妙 (“Talking to Strangers” by Malcolm Gladwell)  |  きのう、なに読んだ?

マルコム・グラッドウェルの新刊 “Talking to Strangers” 、かなり楽しめた。

内容についての感想は、「翻訳書、ときどき洋書」に寄稿予定なので、そちらをお待ちください。ここでは番外編として、この本の構成と文体にテーマを絞り、感心したことを書いておく。

ちなみにマルコム・グラッドウェルは ”Blink” (「第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい」)、“Outliers

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本を読む習慣 — オバマ、ゲイツ、バフェット、出口 | きのう、なに読んだ?

本を読む習慣 — オバマ、ゲイツ、バフェット、出口 | きのう、なに読んだ?

こちらのQuartz の記事を読んだ。タイトルは「週5時間を学びに充ててない人は無責任だ」くらいの意味だ。

冒頭部分をざっくり訳す。

オバマ元大統領は、世界で最も多忙な人のひとりだったが、在任中、毎日1時間を読書に充てていた。なぜか?
史上最強の投資家であるウォーレン・バフェットは、若い頃から現在まで、時間の80%を読むことと考えることに充てていた。なぜか?
世界一の大富豪、ビル・ゲイツは、そ

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