マガジンのカバー画像

台湾フルーツ日記

6
台湾のフルーツは、短いシーズンが終わると容赦なく店先に並ばなくなるので、旬を逃さないのがとっても大事。日本のように春夏秋冬はないけれど、フルーツが季節を教えてくれます。 市場で見…
運営しているクリエイター

#台湾

台湾フルーツ日記#6

台湾フルーツ日記#6

マンゴー 6月〜8月台湾のフルーツと言ったら欠かせないのがマンゴーだろう。
夏に台湾旅行に訪れる日本人の100%が、マンゴーかき氷を食べているんじゃないかと密かに思っている。

5月下旬ごろになってくると朝市には、まだ小さめの実が市場に並び始める。
数ヶ月間待ちに待ったマンゴーの季節なのでついつい買ってしまうけれど、この時期はまだ1個100台湾ドルくらいすることもあってまだ高い。(1台湾ドル=4.

もっとみる
台湾フルーツ日記#5

台湾フルーツ日記#5

黄金果 4月〜5月黄金果、日本語にあえてするならゴールデンフルーツだろうか。
まん丸い、ツルツルとした明るい黄色のフルーツは日本では間違いなく見たことがない果物。

朝の市場を歩いていた時に、たまたま見かけた黄色い色に惹かれて一つだけ買ってみた。

売ってくれたおばちゃんが冷やして食べるとおいしいよ、と教えてくれたので冷蔵庫でしっかり冷やしてから半分に切ってみる。
すると中には予想外のツルツルの実

もっとみる
台湾フルーツ日記#4 思い出の蜜棗

台湾フルーツ日記#4 思い出の蜜棗

蜜棗 3月~4月蜜棗(ミーザオ)は、読んで字のごとく蜜のように甘い棗(なつめ)。

日本では、棗はあまり生で売っているのを見かけない。
日本の私の生活圏で棗を見かけるとすると、中華街にある食材屋さんで売っている乾燥棗だっただろうか?
中学生くらいのとき、一時期マンガの影響でナツメヤシの蜜づけにあこがれて、乾燥棗を買ってもらいハチミツに漬けてみたが、そんなにおいしくなかったのは、いい思い出。
その後

もっとみる
台湾フルーツ日記 #3

台湾フルーツ日記 #3

蓮霧 1月〜3月英語ではカスタードアップルというらしい、日本でもアメリカでも見たことない、でも確かにアップルっぽい見た目のフルーツ。
初めての出会いは10数年前、夜市のフルーツ売りさんが売っていた、なんだかキラキラした赤い実の袋づめ。

リンゴよりも圧倒的に軽い実をかじってみると、シャクシャクというフルーツで感じたこのない食感。そこから爽やかな甘さのジュースが口に広がり、一口で恋に落ちました蓮霧に

もっとみる
台湾フルーツ日記#2

台湾フルーツ日記#2

樹蕃茄 3月蕃茄(ファン チエ)とは中国語でトマトのこと。
じゃあ樹蕃茄(スー ファン チエ)は?木になるトマト?気になるトマト?
見た目はザクロのような艶っぽい色味、ラグビー型の手のひらにすっぽりおさまるサイズの実。

ある日、市場の普段は通り過ぎてしまう場所の地べたでおばちゃんが売っていた。
何だかきれいな色味とトマトの名前に惹かれて近づくと、おばちゃんが台湾語でなにやら説明をしてくれる。台湾

もっとみる
台湾フルーツ日記#1

台湾フルーツ日記#1

蜜棗・青棗 1月下旬〜3月中旬台湾のフルーツは、短いシーズンが終わると容赦なく店先に並ばなくなるので、旬を逃さないのがとっても大事。日本のように春夏秋冬はないけれど、フルーツが季節を教えてくれます。

蜜棗(ミーツァオ)と呼ばれる緑の棗は、小さい青リンゴにも見えるけど、詰まった身から溢れる瑞々しい甘さは梨にも似ている。
皮もそのまま食べれる手軽さが嬉しい。この季節は、写真のように切ったものをジップ

もっとみる