【なかまに聞く!】 わからないものと向き合うのは楽しい
採用担当の高田です。
世の中では「脱マスク」が本格化し、街を歩いていると旅行客の晴れやかな表情を目にする機会が増えてきましたね。星野リゾートでも5類引き下げに伴い、脱マスクでの接客をスタート。各施設でも「笑顔の接客」ができる喜びを感じている今日この頃です。
さて、本日はご好評を頂いておりました、情報システムグループのメンバーを紹介する「なかまに聞く!」第二弾! 今回は、エンジニア内製化の立ち上げ初期から一緒に活動をしていた本多さんを紹介したいと思います。
本多さんもエンジニアとして多様なキャリアパスを経験しており、どういった経緯で星野リゾートにジョインし、現在活躍されているかを紹介いたします。
■ SIer → コンサル → ベンチャーCTO → 事業会社!
—— 星野リゾートにいたるまでの経歴を教えてもらえますか
新卒1社目はSIerでした。強い動機みたいなのははっきりとは覚えてないですけど、エンジニアリングへの興味とモノづくりがしたいというのがあった気がします。
2社目はIT系コンサルタント会社。その後、数社渡り歩いた後に、友人に誘われてベンチャーで英語学習のスマートフォンアプリ開発にも携わりました。成行きといってはあれですけど、CTOの立場も経験しました。
その後、家庭の事情などもあり退職し、転職活動をする中で星野リゾートと出会った感じです。
—— エンジニアが経験してみたい経歴、全部されてる感じですね。
振り返ってみるとそうかもしれませんね。
キャリアを育てるとかそういう気持ちはあんまりなくて、縁があったり・興味があったり、で会社を選んだ結果、そうなった感じです。
—— それぞれのステップを振り返ってどうですか?
1社目は本当にコーディングばかりで、最初はC言語を触っていました。コンピューター系とかではなく文系出身ということもあり、最初はかなり難しかったですけど、先輩にコードレビューを重ねてもらって徐々に力をつけていきました。当時はgithubみたいな便利なものはなかったので、結構長いコードをレビューする際は、印刷して全体像を把握しながらレビューしてもらい、細かく指導いただきました。いま覚えば、エンジニアリングの基礎みたいなのはそこでつきましたね。
2社目、かなり大手だったので扱う仕事もだいぶ質が変わりました。プロジェクトにもよりますが、チームマネジメントやプロジェクトマネジメントをする比率がだいぶ増えました。1社目の時のようにバリバリコードを書く感じではなかったですね。
—— それはエンジニアとしてだいぶストレスたまりそうですね
溜まってましたねw
やってみて気づいたのが「自分は作りたい側だ!」ということ。
でもその当時は、今は「マネジメントを経験するフェーズ」だと割り切ってがんばりました。
—— ではある程度やりきって次の会社に?
そうですね。オフショア開発のマネジメントも任されたりと、タフな現場が続いて、ちょっと疲れちゃったのもあります。いつ区切りをつけようかとおもっていたところに、友人に声をかけられて・・・。作りたい気持ちが強かったので、転職もあまり迷わなかった気がします。
—— 次の会社は英語アプリを提供する会社と伺っていますが、いままでの会社とどういった点で働き方などが変わりましたか?
ベンチャーで人が少ないため、エンジニアリング以外のことにもたくさん携わりましたね。それこそマーケティングや広報活動だったり・・・、今までのキャリアでは誰かがしてくれていたことにも向き合いました。
でも、それはそれで楽しかったですね。サービスの値付けをする場面とか、結構メンバーと議論しましたし、会社の今後を左右するので、なかなか経験できない緊張感がありました。
—— 多様な経歴を歩まれた後に星野リゾートに転職されていますが、巷でよくいう「転職の軸」みたいなものはありましたか?
実はそんなにはっきりとはなくて「事業会社」と「東京勤務」ぐらいの縛りで探してました。そうやってwantedlyで検索をしていたら、いくつかヒットし、星野リゾートはその中のひとつでした。オフィスが近かったのでとりあえず話を聞きに行ってみよう、ぐらいの感じだった気がします。
—— そんな中、星野リゾートを選んだ理由はなんですか?
旅行や温泉は好きだったので、観光業界に興味があったのがベースにあります。
そのうえで、昔、ゲストとして青森にある奥入瀬渓流ホテルに泊まったんですけど、その時応対してくれたスタッフがとても感じが良くて・・・、その印象が結構残っていましたね。あと、当時担当してくださった採用担当者がおもしろかったのでw
■ 入社後の動乱。 そして自分が携わりたかった現場のプロジェクト
—— 入社してからはどうでしたか?
バタバタしてましたねw エンジニアチーム自体も立ち上げたばかりで私が4人目でしたし、まさに動乱期でした。
2019年当時はドキュメントも整っていなかったので、開発環境の構築、タスクの管理の仕方、コミュニケーション方法など自分で整理したり、他人から吸収したりの連続で・・・。
また会社の規模も大きいので、社内プロダクトについての問い合わせ対応が大変でした。私自身も入ったばかりだったので、問い合わせ対応を通してプロダクトを把握した感じかもしれませんw
—— 目まぐるしいですねw そんな中、印象に残っているプロジェクトはありますか
入社1年後に担当した自動チェックイン機のプロジェクトですね。もともとゲストが触れるプロダクトに携わりたかったので、自分のやりたいことにも合致していました。
あとは自分自身サーバーサイドが今までメインだったのですが、このプロジェクトではフロントエンド側の開発も担当し、はじめてReactを触ったのもおもしろかったです。
チーム編成も星野リゾートならではで、プロダクトオーナーは現場出身メンバーが担い、開発者には私と準委任契約のエンジニア数名で、という形でスタートしました。
—— 独特のチーム編成ですが、率直にどうでしたか
自分がエンジニアのリーダー的ボジションだったので、他のエンジニア、特に協力会社のエンジニアとの関わり方には気をつけましたね。
「言ったことをやらせる」だとSIerに外注しているのと変わらないので、
「いかに一緒に開発するか」
「一緒に開発することでしか出ない価値はなにか」
を考えました。最初はどこか雇い主と雇われ側みたいな感じはありましたが、スクラムを利用したこともあり中盤以降は垣根を越えた話し合いや、すり合わせができたと思っています。
現場出身メンバーと仕事をして印象的だったのは、プロダクトの現地導入の場面です。現場ホテルスタッフとのコミュニケーションもスムーズですし、いざ配置するとなった時は
「エレベーターとの距離とゲストの動線を考えたら、こっちのほうが良いのではないか」
「配線はできるだけ隠す。意匠もブランドコンセプトにあわせるためにこうした方が良い」
どんどん意見やアイデアが出てくるので、純粋にすごいな・・・と思いました。プロダクトを導入するだけではなく、プロダクトを通してチェックインをなめらかにする、そうすることでゲストにとっての「宿泊体験をより良いものにする!」という気迫がとても伝わりましたね。
自分もその目線をもって、担当する領域をより一層ブラッシュアップしていこうと思いました。
—— 本多さんにとって、星野リゾートの開発現場はどうですか
今までのキャリアと比較して一番良いなと思うのは「人間関係」です。
仲が良いというのもあるのですが、
「宿泊体験をより良いものにする」、そしてそれを通して「旅を楽しくする」という共通認識がしっかり出来上がっている。
なのでその目的にあった動きをしていたら、みんながナチュラルに助けてくれるんですよ。目の前の仕事が忙しすぎて、他の人がしていることまで気を配れない、というのはどの職場でもありますよね。
でも、星野リゾートのチームは「よく知らなくても、とにかく話を聞こう」とか「顧客に効きそうだから、それやってみたら」っていうのが日常的によくある。そういうのもあってか、やりにくさを感じる機会はだいぶ少ないですね。あと純粋に面白い人が多いのも魅力です。
他には、星野リゾートというか事業会社の開発チームの魅力として、
技術選定の提案がしやすいというのはあります。IT系企業だと言語やフレームワークを変えるといったら、説得する関係者がかなり多いというか、全社を巻き込んだ活動にまで発展しかねない。
その点、事業会社だとプロダクトの種類も多く大小様々なので、合理的であれば提案が採用されやすいと思っています。
柔軟に提案を受け入れて来たので、星野リゾートでは
フロントエンドのフレームワークはVue・Reactどちらも利用されてますし、
サーバーサイドの言語も、Java、Python、PHPなどが採用されてます。
■ わからないことがおもしろい。なので挑戦しつづけたい
—— 今はどういったプロジェクトに関わっていますか?
情報システムグループ全体で開発している新しい宿泊基幹システムの中で、現地スタッフが利用するプロダクト群を担っています。現場のスタッフが毎日利用するもので、顧客情報管理からはじまり、スタッフのアサイン設計、アクティビティ管理、ゲストが施設に滞在する間のあらゆるスタッフの活動に関わるプロダクトです。
プロダクトオーナーに現地担当者、私はエンジニアリング全般を担当しています。施設の運営すべてに関わり、スタッフにとってストレスがない操作性と情報提供を行うことで生産性をあげ、よりゲストに向き合う時間と創造性を生み出すための貴重なプロダクトです。
—— 実現がとても難しそうなプロダクトですね
かなり難しいですね。でも大学が哲学科出身というのもあってか、自分自身「わからないもの」と向き合う耐性があるみたいで。その上でどう実現するか考えるのが結構好きみたいです。今まで大方のカテゴリのプロダクトの開発に関わりましたが、これは全く違いますね。
なので手探り感満載で、とてもワクワクしています。先日も、開発の足がかりとして、チームメンバーと界伊東を視察し、現場のスタッフに施設のすべてを説明してもらいました。
説明をしてもらう中で、スタッフの方の理想のオペレーションの形や、それを実現することで提供できるゲストへの価値を熱く語って頂き、私たちもぜひ実現したいと、とても胸が熱くなったのを覚えています。
今までのキャリアを通しても想像が難しいプロダクトなので、全力で取り組んで行きたいと思います。
—— 最後に今からジョインしたいエンジニアにメッセージはありますか
宿泊に関するソフトウェアというと、予約エンジンのイメージが強いかもしれません。しかし実際には、予約獲得から現地でのサービス提供までには様々なソフトウェアが動いています。
そして、私達は星野リゾートという企業の情報システムなので、宿泊に特有のソフトウェアだけでなく人事や経理のようなソフトウェアも、施設のネットワークインフラや機器も守備範囲となり、関わることができるジャンル・プロダクトは多種多様です。
また、グループとして「全社員IT人材化」というミッションを掲げており、少なくとも私が最初にイメージしていた「情報システム」とはぜんぜん違いました。情報システム部門には珍しく、攻めの色が濃い組織なので、積極性がある方はとても楽しく仕事ができるのではないかと思っています。
これを読んでご興味をお持ちいただけたら、是非お話だけでもと思っています。外からではわかりにくい面白いこともたくさんあると思うので、ぜひぜひお声がけください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は私達のチームで働く「なかま」にフォーカスをあてて、星野リゾートでどのように活躍しているかを紹介いたしました。今後もなかま紹介記事を執筆して行こうと思いますので、興味ございましたらnoteフォローよろしくお願いいたします。
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