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特筆すべき経歴はありません。片隅で暮らしています。 時々旅をし、黙々と本を読み、淡々と…

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特筆すべき経歴はありません。片隅で暮らしています。 時々旅をし、黙々と本を読み、淡々と撮っています。 Instagram ID 0nigiri.joe

マガジン

  • 日本神話の旅

    日本神話の舞台を旅した記録です。

  • 世界七不思議攻め

    世界七不思議の各地を巡ったお話です。

最近の記事

【日本神話③】伊勢神宮への道(上)

 天照大御神(アマテラスオオミカミ)といえば伊勢神宮。その前に、身を清めなければいけません。伊勢神宮前に向かうのが「夫婦岩」で知られる二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)で禊をします。お参りするだけですけど。  海岸部にあり、東と西の両方から行けますが、私は東側から東鳥居をくぐって向かいました。  ここが伊勢神宮と所縁である理由ですが、垂仁天皇(すいにん・紀元3~4世紀?)の子女・倭姫命(やまとひめのみこと)がここの海岸に船を停めた際、興玉大神が現れたとのことです。興玉

    • 【日本神話③】天の岩戸 飛んで北信州

       八百万の神々がアマテラスを岩戸から引っ張り出す際、タヂカラオが投げた岩の扉は飛びに飛んで北信州の山奥に落ちたそうです。そこに鎮座するのが、タヂカラオを祀る戸隠神社。さすがは信州。緑豊かな山奥に荘厳な雰囲気が漂っていました。  戸隠神社は長野県長野市の戸隠山中にあります。私は車で、中社と奥社へ行きました。JR長野駅からはバスが出ていると思います。麓からゆっくり時間をかけ、登山しながら歩くのもいいのかもしれませんね。  戸隠神社は奥社(天手力男神=アメノタヂカラオノカミ)、

      • 【日本神話③】アマテラス隠れる

         イザナギの「黄泉還り」の次は、アマテラス、スサノオ、ツクヨミの時代となります。スサノオは気性が荒く、イザナギに根の国へ追放されてしまいます。または、母イザナミのいる根の国に会いに行きたいと泣き喚いたともいわれています。その際、スサノオは姉のアマテラスに挨拶に行きたいと願い、高天原へ向かうのでした。  ところが、スサノオが歩を進めるたびに雷鳴がとどろき、大地は揺れ、海は荒れ果てたそうです。何の騒ぎかとアマテラスは驚き、武装してスサノオに高天原から立ち去るよう警告しました。

        • 【日本神話②】黄泉の国 大走査線

           黄泉平坂へ行ってみようと、島根県松江市近郊を車で訪れました。訪問日時は2014年3月で、当時はスマホを持っておらず、車に搭載されたナビもGoogleマップほどの精度もなく、探り探りで道を走って、なんとか探し当てたという感じでした。  日本神話の「黄泉平坂」ではありますが、現在の地名では「伊賦夜坂(いふやざか)」というそうです。地域伝承でも死者の国へと向かう「夜見路越え」という風習があるようですね。  前回に写真で紹介しましたが、雑木林の中にあるという感じです。写真ではそ

        【日本神話③】伊勢神宮への道(上)

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        • 日本神話の旅
          7本
        • 世界七不思議攻め
          7本

        記事

          【日本神話②】黄泉の国 逃走中

           火の神カグツチを生んで焼死したイザナミを追い、イザナミは死者の世界・黄泉の国(夜見の国、根の堅洲国)へと足を踏み入れます。扉の前でイザナギがイザナミに帰るよう語り掛けると、イザナミは黄泉の国の神に相談するといい、そこで待つようにと返答しました。  イザナミを待つイザナギでしたが、待てど暮らせどイザナミは戻ってきません。そこでイザナギは火を持って暗闇の中へと足を踏み入れました。そこには、体が腐敗しウジがわいた醜い姿のイザナミが横たわっていました。これにイザナギは驚き逃げ出し

          【日本神話②】黄泉の国 逃走中

          【日本神話①】淡路の立ち話

           前回の日本神話「国生み」を学んだところで、自凝島神社周辺をお写真を撮りながら散策しました。神話にちなんだ場所が転々としています。 自凝島神社(おのころじまじんじゃ)  神社の神域は小高い丘という感じですが、それほど広くはありません。お社は写真の通りです。 天浮橋(あまのうきはし)  天浮橋は住宅に挟まれる形でひっそりとたたずんでいました。 芦原国(あしはらくに)  「芦原国」の神域は、田畑の中にぽつんと区画されています。 無駄話  淡路島には自宅から車で夜通

          【日本神話①】淡路の立ち話

          【日本神話①】国生み はじまりの淡路

           イザナギとイザナミの2神の結婚によって誕生した日本列島。日本神話(古事記・日本書紀、琉球とアイヌは別物語)の最初の舞台である淡路島へ行ってきました。日本神話を旅するなら、ここから始めなければいけません。  はじめに混沌があり、神が現れては消え、現れては消え…その後、男女二神が世代を積み重ね、最後に男性神イザナギノミコトと女性神イザナミノミコトが生まれました。これが「神世七代(かみよななよ)」の時代。  イザナギたちは、天浮橋(あまのうきはし)から下界の海へ聖なる矛を伸ば

          【日本神話①】国生み はじまりの淡路

          七不思議(終)~憧れの女神の門

          イラク バビロンの空中庭園  世界七不思議、最後に紹介するのは「バビロンの空中庭園」。イラクです。気軽に行ける場所ではないので、ここで仕事していた知人に頼んでポストカードを買ってきてもらいました。それで写真を代用します。  古代イラクはティグリス川とユーフラテス川が流れる肥沃な大地。メソポタミア文明の中心地でした。そのイラク北部をアッシリア、南部をバビロニアといい、バビロニアの北部をアッカド、南部をシュメールといいました。  メソポタミア文明は世界で最も古く、紀元前31

          七不思議(終)~憧れの女神の門

          七不思議⑥~英知の灯 世界を照らす

          エジプト アレクサンドリアの大灯台  アレクサンダー大王の足跡求めてこちらまで。かつては高さ134mの大灯台が地中海を照らし、その灯りは10キロ先にも届いたそうです。大灯台は8世紀と14世紀の地震で崩壊し、15世紀にイスラム系のマムルーク朝カリフ、アシュラト・カーイト・ベーイによって跡地に要塞が建てられ、現在に至ります。  紀元前356年にマケドニア(現在のギリシア北部)に生まれたアレクサンダー(アレクサンドロス3世)は、ペルシア帝国を破ってオリエント(ギリシアからインダ

          七不思議⑥~英知の灯 世界を照らす

          七不思議⑤~墓参り 月曜に泣く

          トルコ ハルカルナッソスのマウソロス霊廟  エーゲ海の旅にて、トルコに船で入国し、ボドルム(古代名・ハルカルナッソス)でマウソロス(ペルシア帝国の地方総督)の墓参り。紀元前350年完成の彼の大きなお墓が七不思議に数えられました。正直、霊廟は世界七不思議で一番無名だと思います。  ボドルムは当時ハルカルナッソスと呼ばれ、ペルシア帝国カリア州の州都でした。総督(サトラップ)のマウソロスは才気活発であり、妻アルテミシアも良妻として有名でした。州とはいっても首都ペルセポリス(現在

          七不思議⑤~墓参り 月曜に泣く

          七不思議④~沈む巨像 沈まぬ太陽

          ギリシア ロードス島の巨象  エーゲ海の東に浮かぶロードス島。中心地ロードスタウンの港にかつてあったというのが太陽神ヘリオスの巨像。今は跡形もありませんが、在りし日を想像しつつ…といいますか、太陽神といえばアポロンが有名ですが、ここではヘリオス。後にアポロンもヘリオスも同一の太陽神として習合されたようです。  その巨像がなぜ造られたかというと・・・紀元前323年にギリシアから中央アジア、インダス川流域(現在のパキスタン)まで一代で征服した名高きアレクサンダー大王が死ぬと、

          七不思議④~沈む巨像 沈まぬ太陽

          七不思議③~名声 放火犯か大王か

          トルコ エフェソスのアルテミス神殿  アルテミスはギリシア神話で豊穣や狩猟の女神とされ、太陽神アポロンと兄妹とされています。その神殿はトルコのエフェソスという街の郊外にあります。紀元前700年代の完成。一度、侵入してきた蛮族によって破壊され、前550年頃に世界初の貨幣を発明したリュディア王国のクロイソス王によって再建されました。  荘厳な大神殿は七不思議で最も美しいと評判でしたが、前356年7月21日、羊飼いの若者ヘラストラトスによって放火されてしまいました。動機は「何で

          七不思議③~名声 放火犯か大王か

          七不思議②~平和祭 ご加護あり

          ギリシア オリンピアのゼウス像  戦乱に明け暮れたギリシア人は4年に1度の平和の祭典で休戦し、鍛えた心、技、体の優劣を競いましたとさ。ぶらりギリシア、オリンピアまでゼウス詣へ。  記録に残る第一回大会は紀元前776年、地元エーリス州出身のコロイボスが180m走で優勝したそうです。古代はこの一種だけ。  そもそもは生贄を捧げる儀式で重要な「点火権」取得を競い、祭壇まで走っていたそうです。西宮神社で開門と同時に一番福を走り競うのをテレビで観ると、これを思い出します。  オ

          七不思議②~平和祭 ご加護あり

          七不思議①~クフ王 大きさ図れぬ

          エジプト ギザの三大ピラミッド  世界七不思議、全て言えますか?  まずは肩慣らしにエジプトからスタート。世界史の旅へ出発しましょう。ここはギザの三大ピラミッド。  紀元前2500年頃のエジプト古王国時代にナイル川左岸に建設。写真右端のクフ王のものが最大で、完成当時で高さ146.6m、使われた石は280万個、工事期間は20年。真ん中はカフラー王、左端はメンカウラー王のもので、周囲に王妃や親族?といわれる小さなピラミッドが複数あります。  その建造方法はたくさんの説が研

          七不思議①~クフ王 大きさ図れぬ

          風に吹かれて~♪

           初めまして。 本日2022年9月5日(水)より、こちらで記事を書いていきます。  これまでの旅の写真を中心に絵解きを加えた日記となります。 インスタグラム0nigiri.joeで2年ほど写真投稿していましたが、こちらで加筆修正しながら、私のこれまでの旅の詳細を記録していこうという趣旨です。  なるべく短文明快を心がけますが・・・おそらく長文ダラダラ日記になります・・・。  どなたかの娯楽の役に立てばと思い、ひっそりと始めたいと思います。  よろしくお願いします

          風に吹かれて~♪