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【日本神話③】伊勢神宮への道(上)

 天照大御神(アマテラスオオミカミ)といえば伊勢神宮。その前に、身を清めなければいけません。伊勢神宮前に向かうのが「夫婦岩」で知られる二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)で禊をします。お参りするだけですけど。

三重県伊勢市の二見興玉神社の東鳥居(2013年11月2日撮影)

 海岸部にあり、東と西の両方から行けますが、私は東側から東鳥居をくぐって向かいました。

二見興玉神社境内にある竜宮社(同日撮影)

 ここが伊勢神宮と所縁である理由ですが、垂仁天皇(すいにん・紀元3~4世紀?)の子女・倭姫命(やまとひめのみこと)がここの海岸に船を停めた際、興玉大神が現れたとのことです。興玉大神の守護を得た後、伊勢神宮の場所が現在地に決まりました。

海上の岩と岩をしめ縄で結んだ「夫婦岩」(同日撮影)

 海岸沿いに参道を歩くと、すぐに会場に2つの岩が見えました。これが夫婦岩。イザナギとイザナミの夫婦神を祀り、固く結ばれたしめ縄は夫婦円満のご利益があるといわれています。

猿田彦命を祀る二見興玉神社の社殿(同日撮影)

 その先に二見興玉神社の社殿があります。猿田彦命(サルタヒコノミコト)を祀っています。猿田彦は「天孫降臨(アマテラスの孫の地上界への降臨)」で道案内役として活躍し、その後にこの地に住んだそうです。その後の倭姫の一行の時も霊石「興玉神石」を持って助けたそうです。神社にはこの神石が納めてられているそうです。

参考資料:しめ縄を切って道開きをする猿田彦(長野県飯山市で2010年9月18日撮影)

 道案内の逸話で有名なサルタヒコは、交通安全の神様でもあります。天岩戸で踊った天鈿女(アメノウズメ)の夫でもあります。全国各地の神社の祭礼でもよく見かけます。天狗面が定番衣装で、氏子や祭司団らの一行の先頭を歩き、神社境内に入るときに刀を使った道開き儀式などを執り行います。

二見興玉神社の手水舎(同日撮影)

 二見興玉神社の社殿を超えて気が付いたのですが、私が東の鳥居から来ましたが、どちらかといえば西側が表参道だったようです。宿泊施設や飲食店など表参道街はそちら側にありました。間違えたというか、駐車場の都合でそうなりました。

「無事帰る」の蛙像。二見興玉神社境内にたくさんある(2013年11月2日撮影)

 二見興玉神社境内には、蛙を象った石像や銅像がたくさんあります。猿田彦の交通安全ご利益よろしく、「無事帰る」という意味合いもあるそうですよ。なるほど、旅で大事なのは目的地に着くこともさることながら、無事に帰ることも同じくらいに大事ですね。沢山の思い出も、アホほど撮った写真も、無事に持ち帰ってこそです。しかと、こころに刻みました。

二見興玉神社↓


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