【日本神話①】国生み はじまりの淡路
イザナギとイザナミの2神の結婚によって誕生した日本列島。日本神話(古事記・日本書紀、琉球とアイヌは別物語)の最初の舞台である淡路島へ行ってきました。日本神話を旅するなら、ここから始めなければいけません。
はじめに混沌があり、神が現れては消え、現れては消え…その後、男女二神が世代を積み重ね、最後に男性神イザナギノミコトと女性神イザナミノミコトが生まれました。これが「神世七代(かみよななよ)」の時代。
イザナギたちは、天浮橋(あまのうきはし)から下界の海へ聖なる矛を伸ばし、コオロ~コオロ~とかき混ぜると、滴り落ちる潮の水滴が固まり、小さな島「オノコロ島」を形成しました。そこに降り立ったイザナギとイザナミは結婚します。これが日本初の結婚。神前結婚式で神主さんの祝詞をよく聞いていると、イザナギ、イザナミの名前を耳にします。
続いてイザナミは淡路をはじめ、本州、九州、四国など大小8つの島を産みました(生まれた島は古事記と日本書記で差異あり)。こうして地上の世界「葦原中国(あしはらなかつくに)」ができましたとさ。これが日本列島と各島のはじまりであると、古事記や日本書記で語られています。
めでたし!
イザナギとイザナミの国生みでは、最初に女性神イザナミから誘いますが、それはよくないとイザナギがいい、国生みを始めました。ただ、最初の島=淡路島は出来がよろしく無かったらしく、我恥(あはじ)と名付けたそうです。これが「あわじ」の由来。
日本列島をんだ生後、イザナギとイザナミは草木山川などぼ自然も生み、次に「神生み」に移ります。ここで古事記と日本書記で内容に差異があるのですが、日本書記で、イザナギとイザナミがアマテラス、ツクヨミ、スサノオの3神を生んだとあり、古事記では「黄泉の国」から帰った後、イザナギが単独で3神を生んだとなっています。
それはさておき、イザナミは神生みの最後で火の神カグツチを生んだ際、大火傷を負って亡くなってしまいました。悲しんだイザナギはイザナミを取り戻すため、死者の国・黄泉の国へと旅立つのでした・・・つづく。
表紙の写真=淡路島の洲本城から眺めた景色(2012年12月29日撮影)
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