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【日本神話①】国生み 淡路の立ち話

 前回の日本神話「国生み」を学んだところで、自凝島神社周辺をお写真を撮りながら散策しました。神話にちなんだ場所が転々としています。

自凝島神社(おのころじまじんじゃ)

自凝島神社の社(2012年12月29日撮影)

 神社の神域は小高い丘という感じですが、それほど広くはありません。お社は写真の通りです。

自凝島神社の社(2012年12月29日撮影)

天浮橋(あまのうきはし)

日本神話でイザナギとイザナミが聖なる矛を海面へ下ろした際に立っていたとされる天上の「天浮橋」の名を関した神域(2012年12月29日撮影)

 天浮橋は住宅に挟まれる形でひっそりとたたずんでいました。

「天浮橋」の石碑(2012年12月29日撮影)

芦原国(あしはらくに)

イザナギとイザナミが生んだ「芦原中津国(あしはらなかつくに)」の名を冠した聖域。今も葦が生えている。(2012年12月29日撮影)

 「芦原国」の神域は、田畑の中にぽつんと区画されています。

「芦原国」の石碑。(2012年12月29日撮影)

無駄話

 淡路島には自宅から車で夜通し運転してきました。明石海峡大橋を渡り、「洲本城」へ行った後の訪問。神社はそれほど広くないので、30分もかからずお参りを終えたのですが、結果的にここで3時間近い時間を要しました。

 駐車場に戻ると、タクシー運転手のおっさんが声をかけてきたのです。兵庫県から遠方の県外ナンバーの私の車を見たのと、若造の私が一人でマニアックな場所にいるのが珍しかったようです。当時は神社・御朱印・パワースポットブームではなかったと思います。ゆえに近隣住民は兎も角、県外者は珍しかったのでしょう。

 この方、日本神話にとても詳しく、色々と教えてくれました。私も歴史好きではありますが、当時はまだ甘い部分が多く、日本神話の本もそれほど読み進めてはいませんでした。なので、おっさんの話を聞けば聞くほど興味がわき出し、「あれはどういう話でしたっけ?」「そのゆかりの場所はどこにありますか?」なんて、お互いタバコを吸いながら、駐車場で立ち話が盛り上がってしまいました。

 気が付けば、軽く2時間は経過していたと思います。日本神話の骨組みくらいは知っていましたが、その稚拙な知識に肉付けをしてくれ、間違った知識を修正もしてくれました。正直、楽しかった。歴史好き・・・とはいえ、先にも述べたように、当時はまだ「神社ブーム」前ですから、友人と日本神話について熱く語り合う、なんてことはなかったのです。次の目的地への予定時刻を大幅に超えてしまいましたが、そんなことはもう、どうでもよくなりました。

 タクシーのおっさんとのエピソードは2012年末の話。執筆中の2024年夏、私はそれまでに日本全国を旅し尽くしました。47都道府県を目指して歴史の旅をし、途中、それでは足りないと痛感しました。

 例えば神戸市を旅して「兵庫県は制覇」・・・とは言えない・・・。兵庫県は淡路、摂津、播磨、丹波、但馬の旧五国で構成されていると。静岡県は駿河、遠江、伊豆の3国。静岡市を旅しただけでは「駿河国を制覇」しても、他2国は制覇していないのだと思ったのです。

 こうして旅を重ねて旧国八十カ国を踏破しました。まさに“全国”を制覇できたわけですね。淡路国以前にもすでに何カ所か旅をしていましたが、この辺りから全国制覇を目指し始めたのです。歴史・お城好きが高じて、今は世界各地の歴史旅をしているところです。海外にも2年程住みましたし。

 そういった意味でも、この当時の浅い知識と今を比べると、多少は歴史に詳しくなったと思います。そうした場所を振り返りながら紹介したいと思います。実際に行った道も長いけど、それを文章に残そうとするのも気が遠くなる作業です・・・。死ぬまでに終えたいところです・・・。

表紙の写真=自凝島神社(2012年12月29日撮影)

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