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炎上本「今回の騒動につきまして」編集後記

どうも、星伊香です。
今日は2023/11/11(土)に頒布予定の炎上をテーマにした合同誌
「今回の騒動につきまして」
についての編集後記みたいなものを書きたいと思います。

頒布に関する情報だけを確認したい方は、目次を設けましたのでそちらからご確認下さい。


さて、合同誌企画も4冊目となりました。
¥助交際、人間飼育、安楽死、と来て今回は「炎上」。

さて、皆さん。
SNSはやっていますか?
週刊誌は読んでいますか?
テレビは見ていますか?
掲示板は見ていますか?

私がインターネットをやりだした頃、ちょうど2ちゃんねる(現5ちゃんねる)がはじまりました。
V系ならたぬき、夜職ならホスラブ、なりきりならバサスetc…
その界隈に身を置く人間が見る匿名掲示板は古くから、数多あります。

今をときめくひろゆきさんの
「嘘を嘘と見抜ける人でないと、掲示板使うのは難しい」
との言葉通り、掲示板には嘘と本当が入り乱れています。

しかし見ている人たちにとっては、真偽なんかどうでもいいんじゃないでしょうか。

面白ければいいんです。
話題になればいいんです。
暇が潰せればいいんです。
隠された事実に触れた、その充足感だけでいいんです。

本当に真実が知りたくて掲示板を見る人が何人いるでしょうか。
仮にそこで真実のようなものを見つけたとして、どうやって確かめるんでしょうか。
後に真実が出たところで、その結果まで追う人がどれだけいるでしょう。
それは某Jグループの裁判も同じでしたね。

さて身近な話題になりますが、私のフォロワーさんに、過去に炎上して復帰した人を痛烈に批判している人が居ました。
「こんなクズは出てくるな」と。
実際はもっと口汚く罵っていました。

これはたまたまですが、私はこの炎上案件を追っていました。
足掛け二年ほどでしょうか。
だから、その炎上の顛末を知っています。

もちろん炎上した事の中には事実も含まれています。
しかしそこには一方だけが「クズ」「死ね」と罵られるのはあんまりだ、と思うような秘密が隠されていました。

私はそのツイートを見て不愉快な気持ちにはなりましたが、おそらくそのフォロワーさんは正義心からそういうツイートをしたんだと思います。

こんな人間がもう一度人目に触れるなんて許されない。
こんな人間が人生をやり直すなんて許せない。
だってこいつは過去にこういう事をしたやつなんだから。

みたいな感じでしょうか。
決して誰かを陥れようとしている訳でもなく、直接非難をぶつけている訳でもない。
第三者の正義感。
これが炎上を延焼させる原因の大部分かと思います。

ではなぜ煙は立つのか。
火の無いところに立つ煙の火種はなにか。
これも色々とパターンがありますが、多くは私念であるかと思います。

相手が好きだから。
嫌いだから。
マッチポンプ商法として。

などなど。
炎上の多くが身内が起こしたもの、もしくは身内のタレコミで起こります。

以前私が所属していた事務所で、精神を壊した子に
「辞めるならこの文章を出すという条件を飲め」
と事実無根の報告を書かされ、芸能界から追放された子が居ました。

事務所はそれを記事としてメディアに売り、彼女は炎上し、事務所の名は広く知られることとなりました。

ですが、そんなやり取りがあった事を、みんな知りません。
「関係者が言ってるんだから」「本人もそう言ったから」と誰も信じません。

さて、皆さんはツイッター(現X)やyoutubeで、炎上に関する投稿を見た事はあるでしょうか。
ガレソやコレコレ、少し前だとよりひと。
タレコミと言えば古くは文春等の雑誌へ持ち込まれるものでしたが、現在はこういった配信者へ持ち込まれる事が増えました。
昔は掲示板のごく僅かな界隈で留められていた火が、広く延焼するようになったのはSNSやyoutubeの台頭が大きいかと思います。

そして火傷の傷が癒えないままに亡くなる人が度々います。
もしかしたら炎上が原因ではないのかもしれません。真偽は分かりません。
しかし、きっとそういう人はこれからもきっと減りません。
その度、誰かが言います。
「批判していた人も殺したようなものだ」と。

それでは聞きます。
「炎上は良くないことだ」と思いながら、そういうアカウントやチャンネル、フォローしていませんか?
フォローまではしていなくても、暇な時に見たりしていませんか?
オススメ欄に流れてきたから、とRTしていませんか?
「それでも自分は炎上とは無関係だ」と思っているんじゃないですか?

別に責めている訳ではありません。
私もそれらの掲示板を見て、投稿を見て、生放送を見て、眉を顰めている側の人間です。

善人にもなりきれず、悪人にはなりたくない。
対岸の火事を見て石を投げる第三者です。



それでは皆さんが自分の正義感と情報に疑心暗鬼になってきたところで、炎上本のお話に戻ります。

これは炎上を軸にした、五つの物語です。

直接的に関わっている人も居れば、間接的に関わっている人も居る。
今まさに炎に焼かれて居る人も居れば、過去の火傷に苦しむ人も居る。

「炎上」という現象の背景には必ず人が居ます。
そんな人たちを書いた合同誌です。

色々と啓発的な事を言ってしまいましたが、これは啓発本ではなく、娯楽として楽しむ本です。
どうぞ気楽に、各執筆者の炎上にまつわるお話をお楽しみください。

■炎上合同誌【今回の騒動につきまして】


新刊 炎上合同誌 今回の騒動につきまして
【表紙】
六歳@321tose
【執筆】
霜月ミツカ@room1103
ら行@rariru_re_ro
永井義孝@nagataka1998
伽十心@fateful13
星伊香@hoshiika_yuri
(掲載順.敬称略)


▶2023/11/11 文学フリマ東京37

時間:12:00~17:00
場所:東京流通センター
電車:東京モノレール「流通センター」駅 徒歩1分

ブース:す-15(第二展示場 Fホール】
出店名:メンタンピンドラドラ




▶2023/11/12 拾う三拍子【名古屋】

伽十心さん@fateful13主催イベント

11/12(日)15:00~19:00 #拾う三拍子 vol.7
●会場 雨のワルツ @ame_no_waltz
charge:1000円 drink:500円~
詳細は伽十心さんのツイッター(X)アカウントでご確認ください。


▶通販

BOOTHにて11/11イベント終了後発送
星伊香主催「メンタンピンドラドラ」BOOTH SHOP


▶電子書籍(kindle)

Kindleにて予約販売中。2023/11/12配信。
kindle版「今回の騒動につきまして」

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