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嘘で悪を描くこととその甘美さについて
人を殺したいと思ったことがある、そして人を殺したいと思ったことがない人なんていないだろうと思っている、「私は人を殺したいと思ったことがない」と嘘をつく人のことを信用できないと思っている。
現実とフィクションの違いについて都合よく解釈している、全ては現実、と、レトリックの魔法を使ってみたりして、時々それをフィクションの力を信じるみたいな言い方を頭の中でしてみたりして、「自分」と「フィクションを含
2018.5.14 ヒーローズ・リボーン
※縦書きリンクはこちらから https://drive.google.com/open?id=1Cq_Fm9zhhJFa65rXE47sZtHJn22vOqqM
サノスが指を鳴らし、さっきまで誰一人弱音を吐くことなく懸命に戦い続けていたヒーローたちが、不安の想いを口にしながら次々と倒れていくシークエンス。
ぼろぼろ涙を流しながら、ふと自分が画面の中ではなく横にいる奥さんの右手を見ていること
2018.4.28 恍惚のレイヤー
※縦書きリンクはこちらから https://drive.google.com/open?id=1VkQe7DBJgw4Dh447R562mHoplEPX7Abz
現実というのを、幾つもの、不透明のレイヤーが重なり合って出来ているいるものだと思っている。
例えば、職場のレイヤーにいるときの自分の現実と、家で家族と同じレイヤーにいるときの自分の現実は、微妙に異なっている。仕事場の人が言っても気に
2018.03.29 希望について
※縦書きリンクはこちらから https://drive.google.com/open?id=1s8PgqjpsiDA22ygAVEVbHavgO2bI3idm
十代の終わりに、やっと人生が始まったという感じがあった。
それまでだって音楽も映画も漫画も、多分小説も、そこそこは好きだった。自分の人生の中心にはこういうものがあって、あり続けて、こういうもののために自分は生きていくのだろう、と、