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Photo by
hidemaro2005
逆光に映えるススキへ委ねる
「今年は柿がよく穫れる」
県外の友達がいうから「えっ、ほんまに⁈」
柿はスーパーで買わなくても、田舎では
畑の隅にある果実の認識だったのに
田んぼや畑が宅地造成され、天然でほぼ見かけない
わたしが住んでいる場所はね
「前はここって雑木林だったよね」の場所は
ハウスメーカーが囲う大きな住宅地になっており
田んぼや畑も、今は少数の家が軒を連ねる
店が増えるのではなく、家が増えていく
新しさが薫るベットタウンに
一抹の寂しさがある
小学生の列に挨拶すると、変質者として扱われ
犬の散歩をする人達とも無言ですれ違う
近所の中古に引っ越してきた人も
ご挨拶がないので、名前も知らない
それはそれで、現代の主流なので良いのだけど
マガモがたくさん集まる池がなくなり
屋根も壁も真っ黒な住宅が密集していたのは
ちょっと残念だった
ガマの穂を見るため、遠くへ足を運ぶ
とうとうこんな日が訪れてしまい
護岸工事されてない、小川に茂る
逆光に映えたススキへ気持ちを委ねる
一層、美観に手を入れた人工的なものに
心が揺れる感受性は、感受性なのだろうか
素朴さのない、わたしが考える余地もないけど