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監修・著…松原始 写真…宮本佳 編集…ポンプラボ『にっぽんのカラス』

 ゴミ袋を漁られたり、車にフンを落とされたり、家庭菜園を荒らされたりすると憎たらしいけれど…、カラスってよく見るとまん丸の目が可愛いですよね。

 「烏の濡れ羽色」という言葉がある通り、単なる黒ではなく青や紫や緑にも光る羽の色合いが綺麗。

 それに、カラスがとことことただ歩いているだけの姿も、とってもラブリー!

 また、日本神話に登場する八咫烏を想像すると、神々しくもあります。

 著者はそんなカラスの研究をしているそう。

 カラスを前から、横から、後ろから、下から、そして飛行中、或いは着地したところなど、様々なアングルで撮った写真からカラスの魅力が伝わってきます。

 また、

 ●日本にいる7種のカラスの見分け方
 ●カラスの一日の流れ
 ●カラスの恋
 ●著者のカラスグッズのコレクション

 が紹介されていて、著者のほとばしるカラス愛を感じさせます。

 P110掲載の「カラスの葬式と裁判」はわたしも一度ずつ見かけたことがあります。

 不思議な光景でした…。

 余談ですが、わたしはこの本を読んでいるうちに、佐々木倫子先生の漫画『動物のお医者さん』を思い出しました。

 単行本4巻で、カラスは獣医学部のみんなのジンギスカンを狙った…までは良かったけれど、よりにもよって漆原教授のジンギスカンにも手を出してしまいました!

 ムッとした漆原教授が取り出したのは一味唐辛子。

 一味唐辛子を盛られたジンギスカンを食べてしまったカラスたちはオエッとなりました。

 気の毒に…。

 しかしこれが弱肉強食の世界。

 漆原教授は常に生態系の上位にいるのだ!
 (ただし奥様にはかなわない)

 というわけで、わたしはこの本を読んだのがきっかけで、数年ぶりに『動物のお医者さん』も読み返し始めました。

 本を読むと、心に波紋のようなものが広がっていって、それが新たな作品との出会いや再会にも繋がるので、やっぱり読書って良いなぁと思います。

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