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写真…中野さとる『にっぽんスズメ楽園』

 窓の外を見るとだいたい居ると言っても過言では無いくらい、とっても身近な野鳥。

 なのに意外と至近距離でじっくり見たことは無いし、詳しい生態も知らない。

 そんなスズメの魅力にズームイン!した写真集です。

 学術書というわけでは無いので、スズメの可愛らしさやたくましさを気軽に目で見て堪能出来ます。

 顔なじみのスズメたちに名前をつけ、性格の違いに気づく、著者の優しい視点が素敵。

 桜の花びらをくわえたり、水浴びしたり、「どうも、今日は皆さん勢揃いで。定例会議なのですか?」と話しかけたくなるくらいズラーッと一堂に会していたり。

 この本の写真を見れば見るほどスズメに興味を惹かれます。

 わたしは元来もふもふ好きなので、特に冬のスズメのまんまる感と羽毛のふかふか感に悩殺されました。

 こりゃ堪らん!

 触りたい!

 飼いたい!

 ※注意
 野鳥を触ってはいけません。飼うのもいけません。


 余談ですが、『スズメの冬は…』と題したミニコラムの中に、

 「群れを離れたり体力的に脱落したりと別れも多い冬ですが、なんとか2月を迎えた個体は、春を前にパートナー探しをはじめるのです」
(P57から引用)

 と書かれているのを読み、ひとりもののわたしはドキッとしました。

 健気に生きるスズメさんたちを見習って、わたしも頑張らないと…。

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