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著…アシュリー・マーデル 訳…須川綾子『13歳から知っておきたいLGBT+』

 身分証明書。

 テストの解答用紙。

 お手洗い。

 日常生活の様々な場面で、自分の性別を男女のどちらかに分類する機会がありますよね?

 けれど、必要に迫られて分類してはいるものの、実際にはハッキリと区別することは難しい。

 そのことを教えてくれる本です。

 この本のP41を見ながら、わたしも自分のアイデンティティ・スペクトラムを描いてみました。

 項目は、「セクシュアリティの度合い」「性的に魅力を感じる相手」「恋愛対象として魅力を感じる相手」「ジェンダー」「ジェンダー表現」。

 教育現場などでもこのスペクトラムを授業に導入してくれたら、自分自身や他者の個性への理解が深まりそうな気がします。

 インターセックス、トランス、ノンバイナリー、シス、バイ、パン、クィアなど、様々な用語がこの本の中で紹介されています。

 「男らしい」とか「女らしい」とかではなく、「自分らしい」って何なのか考えさせられます。

 必ずしもどれかの枠に自分や他者を当てはめて、型にはまった姿になる必要はありませんよね。

 ピンとくる言葉が無いのなら自分でしっくりくる言葉を作ってしまえばいいし、ラベルは一つしか選べないわけでは無い、とわたしはこの本のおかげで気づくことが出来ました。



 〈こういう方におすすめ〉
 「男らしい」とか「女らしい」とかではなく、自分らしくなりたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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