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監修…小和田哲男 著…高橋伸幸『戦国の合戦と武将の絵事典』

 攻防に優れた城を築き、城下町の形成、職人の保護、家臣団の組織編成、税制の整備、治水、鉱山開発、貨幣製造、宗教政策、同盟の締結、そして合戦…。

 戦国武将が行った数々のことを紹介している本です。

 頭脳、体力、人徳、家柄、軍事力、地の利、運にも恵まれていなければ生き残れない、戦国時代がまさに弱肉強食の時代であったことが窺い知れます。

 午前4時に起床して、行水、髪結いを済ませて神仏を礼拝し、お客を接待し、書類を作成・処理し、重臣たちと打ち合わせを行い、弓・鉄砲・刀・槍・馬・和歌・茶の湯などのお稽古をし、その他諸々の仕事を済ませて午後20時に就寝…というのが当時の武将の基本的な1日のルーティンだったそうです。

 合戦の無い平時であっても、暗殺や謀略によって常に命の危険はあり、気を抜ける時間はほとんど無く、かなりのストレスに晒されていたでしょうし、当時の衣食住や医療事情を考えると、平均寿命が短かったのも当然のことでしょうね。

 わたしはこの本を読みながら、戦国武将として名を馳せた人たちがもし現代にタイムスリップしたらどう行動するだろうか…?と妄想しました。

 と同時に、「完璧に安心・安全」とまでは言えないものの、戦国時代と比べたら遥かに呑気に暮らせる現代に生まれたことを感謝しました。

 現代の暮らしがあるのも、先人たちの苦労のたまもの。

 今後も歴史について学んでいきたいです。

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