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原作…藤子・F・不二雄 著…辻村深月『小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記』

 こんばんは。

 わたしはこの小説のP34〜35で描かれる、野比家のお月見の様子が好きです。

 縁側にススキとお団子を並べて、家族みんなで月を見上げて、「きれいね…」と話す。

 ドラえもんはお団子ではなく、どら焼きをもぐもぐ食べている。

 ずっと昔から人が月を見上げてきたことや、かぐや姫の話や、人が月へ旅行出来る日がいつかくるかもしれないねという話を、家族みんなで仲良く語らう。

 野比家にとってはこうしたお月見は当たり前のことかもしれません。

 けれど、家族揃って月を愛でられるって、なんて素敵なことなのでしょうか。

「こんなに近くに見えて、手を伸ばせば届きそうなのに、月に人が行くことは現代の技術でもなかなか難しく、叶わない。月って、本当に不思議な場所だ」
(P35から引用)

 というのび太の気持ちも、とても純粋で美しいと思います。

「友達が悲しい時には自分も悲しいし、嬉しい時は一緒に喜ぶ。ただ友達っていうそれだけで、助けていい理由にだってなるんだ」
(P112から引用)

 というのび太の言葉にも、わたしは素直に感動しました。

 その気持ちをただ思うだけじゃなくて、友達にはっきりと伝えられるのび太は凄い。

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