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著…小川有里『おばさん事典』

 綾小路きみまろさん風のネタが好きな人におすすめの本。

「老化したのか」。
背中で夫の声がした。
「ま、老化したなんて、失礼ね」
「え、『どうかしたのか』と聞いたんだが」
(P11〜12から引用)

 といったエピソードが載っています。

 笑えるような笑えないような。

 このシュールさが堪りません。

 「私、若いころはとても細かったのよ」「私、若いころはとてもモテたのよ」「私、いくつに見えます?」といった返事に困る話題を振ってくるなど、おばさんがやってしまいがちなことが紹介されているので、共感しながら読めます。

 また、著者の知人が話した、

 「私の母が五十代のころヨーロッパ旅行に行った。帰国したとき背筋がピンと伸びて見違えるほど歩き方がきれいになっていた。泊まったホテルの廊下が全部鏡で、母は自分の姿勢の悪さにショックを受けてすぐに歩き方を直したのだという。以後亡くなるまで姿勢には気をつけていた。私も母の影響で鏡をよく見るようにしている」
(P20から引用)

 というエピソードをわたしも参考にしたいです。

 誰にも加齢は止められないけれど、何歳になろうとも、「自分を良くしよう」という気持ちを持ちたいです。

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