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著…マイケル・モス 訳…本間徳子『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』

 こんばんは。

 食生活を見直したい方におすすめの本をご紹介します。

 塩。
 脂肪。
 砂糖。

 これらを摂りすぎると健康にも美容にも良くないと分かっているのに、ついつい飲んだり食べたりしてしまいますよね…。

 後悔するって頭では分かっているつもりなのに、やめられない! 止まらない!

 この本を読むと、なぜそういうものを摂取したくなるのかという謎が解けます。

「塩は、最初のひと口で味蕾に生じる刺激感を増大させるため、さまざまに加工した形で食品に使われる。脂肪は、カロリーが極めて高いうえ、われわれの食べる量がつい多くなるという微妙な作用を持つ。そして、砂糖。脳の興奮作用を持つこの成分こそ、おそらく最も恐るべき存在だろう。加工食品の売り上げを支配する成分である」
(単行本版P6から引用)

 そういうカラクリの誘惑なんですね!

 これらの成分が入っているものを「美味しい」と感じるなら、そりゃどの会社やお店もこれらの成分を飲み物や食べ物に入れ続けるでしょうね…。

「たとえば、「飲みたい!」という気持ちを起こさせる新しい清涼飲料を開発するには、「至福ポイント」を見つけだせば良い。糖分や塩分や脂肪分の配合量がある値にぴたりと一致していると消費者が大喜びするというポイントがあり、業界内部の人々はこれを至福ポイントと呼んでいる」
(単行本版P23~24から引用)

 至福ポイントが高いものは高血圧症、脂質異常症、糖尿病などをもたらしそうなのに、それでも人は「至福」と感じてしまうのでしょうか。

 なんと恐ろしい…!

 この本に出てくる、チーズもシリアルもオレオも、体へ与える影響が散々書かれているにもかかわらず、それでも読んでいるうちに食べたくなってくるから不思議。

 よし、今からコンビニへ行って買ってきます!
 ↑まんまとフードトラップにかかっている!

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