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文…谷川俊太郎 絵…樋勝朋巳『こっちとあっち』

 人間関係について考えさせてくれる絵本。

 「ぼく」がいる「こっち」の世界と、「ともだち」がいる「あっち」の世界が描かれています。

 「ともだち」が「こっち」に遊びに来るだけではなく、「ぼく」が「あっち」へ遊びに行くこともあります。

 この絵本はそういうバランスのとれた人間関係がとても大切であることを教えてくれる…、とわたしは思います。

 どちらの世界も素敵。

 どちらの世界も大事。

 お互いに「こっち」と「あっち」を良い意味で線引きすることも、友情を築く上で必要なことの一つ。

 どんなに仲の良い友達であっても、「ぼく」は「あっち」の住人ではないから「あっち」へ歩み寄ったり遊びに行くことは出来ても「ともだち」の意思を無視して「あっち」を荒らすことは出来ないし、それは「こっち」にも言えること。

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