今の時代に生きている娘たちの話②

今高2と中3になった娘たち

それぞれ個性が
真逆ぐらい違うようで
やっぱり似てるところもある

そして
私にとって
なんだか引っかかる
みたいなこと
実は
私に似てるところだったりして…

そんな娘たちが小学生だった頃の話

当時小6と小4
私の仲間にミュージシャンがいたこともあり

ライブハウスに行ったり
スタジオに入ったり
生の音を聴く機会が娘たちにもあった

仲間の企画でクラブイベントもその頃はよくあり
娘たちを連れて盛り上がっていたのを思い出す

クラブといっても
昼間の時間帯を貸し切って
完全禁煙という健全さ
子連れオッケーの
そんな素敵イベント
今思うとありえない経験をこの頃からさせてもらっていたんだと思う

クラブだからもちろんDJの流す音楽にみんな踊り
その中に娘たちがいるのは
不思議なような
でも嬉しい
貴重な時間だった

娘たちの一番の楽しみは
仲間のバンドのライブ
一番前を陣取り
盛り上がり

いつからか
自分たちもやりたいと
声があがったのは
そんなに時間がかからなかった

長女がやりたいと言ったのはドラム
次女はベース
とはいえ
次女はベースを持って立つこと、まして演奏なんてできないほど
小さく華奢だったので…
ピアノを習っていた次女はキーボードをやることになった

そしてドラム…やりたいといってもすぐに用意できるような楽器ではなく…
スタジオに入らないとその感覚さえつかめない
そして全くの初心者
そんな小学生
すぐにあきてしまうかも…そんな心配をしていたが
それでも彼女が本気だったのは
少したてばわかった

実は私が中学生の時
吹奏楽部でパーカッションをやっていたので
その頃のスティックを使い
叩くのは雑誌とクッションと椅子
位置に置いてドラムに見立てて叩く
それがちゃんと続いたのだ

そんな時
出会いとはあるもので
仲間の家のマンションに元プロドラマーという人が住んでいて
偶然会って話したところから
娘のドラムレッスンを引き受けてくれることになった

やはりプロに教えてもらうってすごくて
吸収力のある子どもの力もすごくて
その集中力と反復力で
メキメキ上達していった

その姿をみて
母決意
電子ドラム購入!
誕生日とクリスマスプレゼントを合わせ
プラスアルファ…奮発して
彼女の本気にプレゼント

家での練習も始まり
そんな彼女たちに
初ステージの話がくる

仲間のやっている野外イベント
そこのワンステージに立てることになり

ボーカルに仲間の娘
そしてギターとベースに若手の仲間たちの助っ人を頼み

shine誕生

バンドでの練習が始まった

私の仕事の合間にスタジオを予約して
スタジオ練習
そこにドラムの師匠もきてもらい
動画を撮って
家に帰って宿題のように反復練習

そして曲の練習も始まり
数ヶ月

バンドがやりたいと言ってから一年たたず
ドラムを実際叩き始めてからは9ヶ月で
初ステージの日がやってきた

次女のほうは
ピアノを習っていたこともあり
私が彼女にもできる簡単なアレンジをしたこともあり彼女がリズムをとってリードするまでに
安定して弾くことができ
自信もついてきた
リズム感はすごくあって
体を揺らしながらノリノリで楽しく弾く様子は見ていて楽しかった

長女は初めての挑戦に
途中上手くいかず
イライラが出たり
まだ小学生の幼さが出たり
悔しい気持ちもたくさん味わっていた
でもこの経験がよかった

初ステージには
たくさんの仲間たちや家族がみにきてくれて
それまでの練習よりも一番の出来で
疲労することができた

本番に強い娘たち

ここぞというところで力を発揮できる
彼女たちの凄さを見た
ビックリした

本当に感動して涙が止まらなかった
見ている大人たちみんな泣いていた

本気は人の心を打つんだな
当日までのがんばりが
この日に出ていたから
ものすごいステージで
大人顔負けの盛り上がりだった

もちろん技術的にはまだまだで
ステージに立たせてもらえたのが本当にありがたいぐらいではあったが
小学生がこんなにも本気で打ち込んで
人前で発揮した姿は
技術以上の心打つものがあり
かなりの影響力があった

そんなステージを終え…
燃え尽き症候群のように
しばらくお休みして

卒業ステージをやろうとスタートしたところで
それぞれの思いの違いから
次のステージは実現しなかった

私としては残念でしかなく
それっきり
中学生になり
テニス部に入った長女が部活に打ち込み始め
バンド活動は終了となった

幻のようなステージ

あーまた見たい
聴きたい
…は母の願望
もしかしたら私の夢を叶えてくれたのかもしれない
と思うほど
私もこの時充実していた

私の吹奏楽部の頃のドラムとは比べ物にならないほど上手だった小学生の娘
人前で堂々と発揮する
2人の姿がまぶしくて
誇らしかった

2人の可能性は無限大だなと

またいつの日か
自分で心動き
音楽をやったら
この時の経験は絶対につながるだろうなぁ

家で悲しく眠っているドラムセット…
またいつか鳴り響く日がくるか…

思春期真っ盛りの今の娘
打ち込むものをみつけ
とにかく楽しんでくれたら

なんでもいい
まずやってみる
行動から
自分の人生を切り開いていってほしい

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