MEGANE

北海道在住。物語を紡ぐ/繋ぐ人。本の薬剤師。

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【プロフィール】 名前:MEGANE 北海道で本を処方(選書)する、本の薬剤師。 小説も書いており、 2021年「四月の星々」、2022年「十一月の星々」にて佳作に入りました (140字小説コンテスト「星々」)。 有料選書、執筆など、仕事のご依頼は以下のフォームから お気軽にお問合せください。 ※DM、勧誘などはお断りいたします※

    • 世界を突き破る『解答者は走ってください』

      クイズ?  うーん、興味ないな。 マルチバース(多層世界)?  最近よく聞くけど、意味はわからないな。 「そんなんで、よくこの小説を読もうと思ったな!」と、ツッコミ入りそうですが、 本の話題をあつかった某YouTubeチャンネルで、MCの女性が紹介していて気になってしまったんです。 だって、初手で「怜王鳴門(れおなるど)」、「パパ上」って単語が出てきたら、なんか気になるじゃないですか! 「それに、面白くないと思ったら読むのやめればいいだけだし〜」と気楽に読み始める。 1

      • 六条の御息所は、さそり座×おとめ座

        車争い(『葵』) こんばんは、お久しぶりの源氏物語日記です。 作中では、前回の朧月夜との出会いである『花の宴』から二年の歳月が経っています。 源氏の父(帝)は、弘徽殿の女御との息子(東宮)に位を譲っています。 天皇がご存命の内に、自分の意思で皇太子に位を譲ることは平安時代では珍しいことではなく、「あ、令和と同じだ~」と現代とリンクしていることに嬉しくなる。 物語と似ているところを見つけると、キャッキャしてしまうオタクの性(さが)よ……。 新たな東宮には、藤壺との息子がな

        • 上を向いて歩きすぎると壁にぶつかる

          こんにちは、最近メンタルが不調だったMEGANEです。 さらっと言いますが、私はうつ病なんですよね。 「マイナスのマウント話か?」っと思った画面の向こうのあなた、違います。 これからお話する問題について語るための前提というか、最低限の私のスペックを提示したかったのです。 メンタルが弱っているとき、私は自己啓発の本にすがってしまう癖があります。 「あー、わかるわ」と思った方、かたい握手をしましょう。 「メンタルを鍛えるには私が変わらないといけない!」と強く思いすぎてしまう

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          日記と小説#2

          2024/01/08 成人の日 ああ、今年もやってきた。成人の日。 私の業務には一切関係ないし、 成人式はとっくの昔に終わっているので 普通の祝日です。 遠い記憶の成人式当日、 私の唯一の親友は会場に来なかった。 前々から参加するつもりがないと 言っていたので、心細かったが 私はひとりで成人式に参加。 それなりに楽しい思い出ですが、 振袖一式を揃えて買ってくれた 両親に今頃になって感謝。 桜の刺繍が入った半襟が素敵で 「絶対これがいい!」と予算よりも 高かったのに、私の無

          日記と小説#2

          『光る君へ』第一話・感想

           制作発表から楽しみにしていた紫式部が主人公の大河ドラマ『光る君へ』。  第一話は様々な「明暗」が描かれた。 官職を得られない父親(暗)が、出世(明)する 娘が入内した藤原家(明)だが、息子が人を殺してしまう(暗) 貧しいながらも漢詩や物語に魅了される日常(明)から、母親を殺されて非日常や不合理を味わう(暗)、まひろ この明暗が、今後どのように展開していくのか今から楽しみである。 また、宮中の女たちの噂話のシーンは、『源氏物語』の冒頭を思い起こすように演出されていて

          『光る君へ』第一話・感想

          日記と小説#1

          2024/01/01 新年を迎えたが、やはり父親とそりが合わず 早々に実家から自分の部屋へ帰ってくる。 私の部屋には、テレビもラジオもないので、 母親からのLINEで、地震について知る。 新年なのに(いや、どんな日でも悲しいが) こんなことになるなんて……。 ネットを見ていると、 メンタルやられてしまうので スマホを遠くに置いて、 いつでも逃げられるように、 ジャージのまま眠る。 2024/01/02 また、悲しい事故が起こる。 日常が非日常にのまれていく。 実家に置い

          日記と小説#1

          2023年ふりかえり

          2023年は、「新しいことに挑戦」の年でした。 仕事もそうですが、以下の記事で書いた通り、 ひとり暮らしを始めたのが、 一番のビックイベントですね。 ずっと「ひとり暮らしがしたい」と願ってはいましたが、実際に行動に移せたのは「私、成長したのでは?」と思いました。 ただ、年末年始は毎年体調を崩すのが定番化(嫌だな)しており、今年も現在進行形で、 微熱に苦しまされております。 冬は免疫力が低下しやすいと聞くので、 注意して生活していたのですが、 だめでした。 しかし、これ以上

          2023年ふりかえり

          低スペック独身女(30代)、ひとり暮らしする/波乱の入居 そして現在

           入居を即決した私。  これはちょっとした私の失敗談なのだが、基本的にマンションの鍵は入居日にしかもらえない。  つまり、入居日に新生活をスタートしたい人は、家具家電置き場のサイズを事前に測っておかないといけない。  これからひとり暮らしを始めたい人で、内見の予定がある人はメジャーを持っていくといいですよ!  私はなにも知らず、入居後、数日間は ・ガステーブルなし ・冷蔵冷凍庫なし ・洗濯機なし ・電子レンジなし  という生活を送りました。  幸い、季節が冬だったので

          低スペック独身女(30代)、ひとり暮らしする/波乱の入居 そして現在

          低スペック独身女(30代)、ひとり暮らしする/内見編

          「私が死ぬか、父親をころすかです」  泣きながら福祉サービスのLINEアカウントに、SOSを送ったのは2023年の1月11日のこと。  少しだけ、私と父親の話を書かせてください。  死にものぐるいでひとり暮らしを始めた大きな理由なので。  私は、現在(2023年12月)30代独身で恋人もいない。  20代後半に重度のうつ病と不安障害を発症し、当時働いていた接客業で「戦力外通告」を受け、それから長い闘病生活と無職の時代を過ごす。  現在は福祉支援を受けながら、B型就労という

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          自分にフィットした英語学習

           今日は英語学習方法について最近気づいたことを話したいと思います。  ぐるぐると私生活が変化していくなかでも、英語学習の情報は定期的に収集しており、いくつか試してはいました。 短い英文を暗唱できるまで繰り返し発音 英単語を例文で覚える  など。  が、どうも続かない。  私は早朝に勉強することにしているので、短い英文を暗唱していると(気をつけていても声のボリュームが人より大きいため)別室で寝ている家族を起こしてしまいました。  しかもブツブツと呟いてるせいで不気味さMA

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          源氏物語日記(23/10/27)

          今週もつかれた~! でも、楽しいこともあったので、よし! 最近、おいしいお米をいただいたので、食がすすむ。 今朝はお弁当箱においしい白米を敷き詰め、野菜と照り焼きチキンをのせたお弁当を作り、お昼にぺろりと食べました。 お米がおいしいって、最高だ。 「藤の宴」(花の宴) 扇を交換して別れた女性は、実は弘徽殿の女御の妹(右大臣の末の娘)。 六の君だった。 六の君は東宮妃(源氏の君の異母兄の妃)になることが前から決まっていた。 そんな方が、源氏の君と通じたとバレたら大変なことに

          源氏物語日記(23/10/27)

          源氏物語日記(23/10/24)

          ここ数日、私生活のことに悩みすぎて知恵熱が出ていました。 源氏物語を読むのも、お休みしていたのですが、 ゆるゆると読書を再開していきます。 新しい業務を任されたので、勉強の日々。 その合間に書く、この日記も、書き方が変わって いくかもしれません。 「朧月夜の姫君」(花の宴) 二月の二十日すぎに、左近の桜の宴がひらかれる。 これには、帝をはじめ、藤壺の中宮、東宮、弘徽殿の女御、 源氏の君も参加。 源氏の君が披露する舞も詩も、とてもすぐれたもので、 人々から賞賛される。 そ

          源氏物語日記(23/10/24)

          源氏物語日記(23/10/12)

          「皇子の秘密」(紅葉の賀) 物語は二月に。 藤壺の宮は予定のふた月も遅れて、ようやく出産しました。 帝は、源氏の君の赤ん坊のころとそっくりな皇子をみて喜ぶ。 「きれいな赤ん坊は、みな、同じにみえるのかもね」となにも知らずに、源氏の君に皇子を見せます。 源氏の君は胸の奥からさまざまな感情がわきおこり、泣きそうになる。 悲劇のヒロインならぬ、悲劇のヒーロー……いや、恋愛って理性でどうこうできるものじゃないのはわかっているけど、源氏の君はこじらせてるなあ、としみじみ思う。 誰

          源氏物語日記(23/10/12)

          源氏物語日記(2023/10/11)

          秋を楽しむこともなく、ただただ体調とメンタルが弱っている。 ひとり暮らしを焦っているせいかもしれない。 お金のこともあるので、なかなか決めるのが難しい。 「二条の邸の若紫」(紅葉の賀) すっかり源氏の君になついて、愛娘のような存在である若紫。 でも、もう二人は夫婦(仮)なんですよね。 二条の邸に姫君を住まわせていることは、葵の上の耳にも入っており、さらに夫婦仲は冷めていきます。 今回、自分の思い込みでびっくりした箇所がひとつ。 この章で、ようやく源氏の君が十八歳になった

          源氏物語日記(2023/10/11)

          源氏物語日記(2023/10/09)

           朝、内見したマンション周辺の下見をしてくる。静かな住宅街、といった感じで「暮らしやすそう」と感じる。   「赤鼻の遊び」(末摘花)  二条の邸で暮らす若紫は、まだ子どもっぽいところもあるが、以前よりもっとかわいくきれいになっていた。 「この美少女を放っておいて、どうしてつまらない女たちを相手にしていたのか」と後悔する源氏の君。 自分から仕掛けておいて、なにを言っているんだ……。 若紫は絵をかくのが好きで、源氏の君も一緒に絵をかいて遊ぶ。 ここで、源氏の君が描いたのは末

          源氏物語日記(2023/10/09)