六条の御息所は、さそり座×おとめ座
車争い(『葵』)
こんばんは、お久しぶりの源氏物語日記です。
作中では、前回の朧月夜との出会いである『花の宴』から二年の歳月が経っています。
源氏の父(帝)は、弘徽殿の女御との息子(東宮)に位を譲っています。
天皇がご存命の内に、自分の意思で皇太子に位を譲ることは平安時代では珍しいことではなく、「あ、令和と同じだ~」と現代とリンクしていることに嬉しくなる。
物語と似ているところを見つけると、キャッキャしてしまうオタクの性(さが)よ……。
新たな東宮には、藤壺との息子がなっている。
しかも、東宮の後見人には源氏の君が!
(※東宮になった子どもは、実は藤壺と源氏の君との子です)
ふぁ~、文〇砲も太刀打ちできないほどにスキャンダルですね!
源氏物語、改めて「こういうスキャンダラスな設定がうまいなあ」と思う。
ところで、六条の御息所ですが……源氏の君に飽きられてます。
しかも、葵の上がご懐妊。
このまま年下の男に捨てられるのは恥だと思い、娘が伊勢の斎宮に選ばれたのを機会に「自分も都を離れようかしら」と悩む、六条の御息所。
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